2011年12月15日木曜日

曇りの日に子供が遅刻する理由→国際エイズDAY→ガーデニングの授業→全力疾走→植林→ジガ(砂ダニ)→裁縫→自習


12月1日

6時起床。

本日も朝は子供たちの掃除の監視役。


基本的にみな真面目に働いているので、草刈の子供の手伝いをしてあげたり、ぼんやりしている子供を促す程度。

日本の感覚で考えると10歳前後の子供が朝ごはん前から掃除している時点で完全に及第点に感じてしまうがここはウガンダ。


もし、この孤児院がなくなってしまっても生きていけるだけの下地をつけてあげるのが仕事なので、ぼちぼち厳しく。


朝ごはんはポリッジ。トウモロコシの粉をお湯で溶いただけの砂糖も入っていない(ウガンダでは砂糖の値段が高騰している)この朝ごはんにもすでに慣れて完食してしまうようになった。


子供たちの生活を実感するために3日間研修としてボランティアはポーションのみの朝ごはんを食べるそうだが、味的には別にずっとでも大丈夫そうだが栄養は足りないだろうな。


8時から通いの子もやってきて朝礼開始。

曇りの日は遅刻する子供たちが多いらしい。

その理由は時計が無い家が多い(ほとんど)ので曇ると日の出と共に起床するリズムが崩れてしまうからのようだ。


本日は国際エイズDAYだったので朝礼でその説明をする。

こんな小さい子供たちにも説明するのは、エイズがこの国では人事ではない問題であるからだろう。実際にエイズのために親を亡くした子供たちもいる。


一時間目はテストなので邪魔にならないように、畑の草抜きと、草刈の手伝い。「ガーデニング」という授業のグループは畑を耕したり草を抜いたりしていた。

ここではトマト、キャッサバ、コーン、豆、コーヒー豆を植えており、今後収穫して売り上げたお金を学校運営資金としていきたいようだ。


2間目のPE(体育)では、副担任として30人ほどのグループの半分を引き受ける。

まずは準備運動でボール渡しゲームを行う。

一列に並んだ子供たちが股の間越しにボールを回していくものだが、日本で教育実習していたときにしていたので、なんだか懐かしく感じる光景であった。


子供たちはどんなことにも一生懸命。


2チーム対抗の勝負になると子供たちの盛り上がりは凄い。

今日はリレーだが、今回は全校生徒の半分以上の児童生徒が参加の授業のため人数が多く、年齢差があるためまとまらない・・・というか小競り合いがすぐに勃発する。


しかしなんとか。


リレーで一生懸命走るすがたは何度見ても感動的。

小さい子供たちはリレーのルールを理解できていないので、小枝で作られたバトンを相手チームに渡したり、もう一周してしまいそうになったりしてしまうのでそのフォローが今日の仕事。


と、思っていたら僕も走る事に・・・本日到着したチャリダーのリンさんと争って全力疾走。

全力で走る事は久々すぎて体がフワフワと感る。


僕らのチームが勝利するとメンバーからは大歓声。


その後人間綱引き。


無事終了。



午前中の残りはリアと伐採作業をして(16歳のリアはニュートピアで生活しながら外の学校に通っているが今は冬休み中)、LEGO(パズル)の授業の手伝い。


テストの裏授業としてのLEGOなので1時間と長い・・・子供たちの集中力が持続せず、途中で飽きてしまう子が多いので、喧嘩してしまう子供らへの対応が主な仕事。

休憩時間には子供たちのブランコ遊びの手伝い「アンクルサト~(サトおっちゃん~)ブランコ押して~!!」「次は僕の番!!」など元気な声が飛び交う。


それ以外にもくすぐり遊びなどを子供らと楽しみながら過ごす。


昼ごはん。


豆スープとポーション。


午後は30分昼寝して、植林。

カマウさんはニュートピアにさらに緑を増やそうと計画しているようで時間を見つけてはどんどんと植林を進めている。


1本育つのに何十年とかかる木の植樹はなかなかの体力仕事。



アサがトブさんとカリバリオ(ニュートピアから徒歩15分ほどの人口100人程度の村)に買出しに出かけ、買って来てくれたエッグロールはコロッケの中にゆで卵が丸ごと入っているもので、久々の揚げ物と言う事もあり非常に美味しい。というかウガンダの食べ物の中で1番美味しかったかも。


17時より水浴びと洗濯。4ℓ程度の水ではやはり足りない・・・結局服も体も中途半端に汚く終わる。

ニュートピアではジガ(砂ダニ)という虫がいるようで、子供もボランティアも時々被害に遭うようだ。

被害というのは足の爪の間に卵を生まれ、それに気がつかずに過ごすと、爪の間を針で切開して取りださなければならなくなってしまうようだ・・・。


だから清潔にしたいがなかなか難しい。


晩ご飯までは縫い物をして過ごす。


子供たちの服は普段激しく遊びまわっているため、物凄いダメージ。

日本であれば半年以上前にとっくに捨てられているのだろう服ばかりだが物資の無いここでは、大人用のトランクスが、子供のズボンとして再利用されていたり、物を無駄にせず最大限に活用している。


晩ご飯を食べた後、本日は20時より子供たちの自習時間の観察。


基本的に、会議のない日は晩に1時間の自習時間を設けているらしい。

そのお陰もあり、ここの子供たちの英語力、数学力は同年代の子供と比べると物凄い。

カマウさんの娘のなっちゃんにいたっては4歳にもかかわらずすでに掛け算が出来、現在は割り算の勉強中。


観察しながら、食堂においてある本棚を眺めてみると、遠い昔保育士であったカマウさんの影響か知らない絵本がいっぱい置いてあったので50冊ほど読む。

中には興味深い絵本があり、これは「日本に帰った際の授業に使えそうだな」と収穫あり。

本日は21時に就寝。

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