11月3日
アサ若干悪夢を見たらしい。
内容は警備員に職務質問されている途中に、急に警備員がどろどろに溶けていくと言うものここまでだけ聞いたら気持ち悪い夢だったんだろうな。と思うのだが、続きがあり、アサが気持ち悪いと言うと「みんなにはこの方が可愛いねって言われるんだけど・・・」と落ち込んでしまったとのこと。
悪夢なのかどうなのか判定が難しいところである。
本日は早起きをしてドルゼ村観光に行こうと思っていたのだが、午前5時半に起きた時点でまさかのどしゃ降り・・・・一ヵ月ぶりの雨にこのタイミングで出会うとは・・・しかし悩んだところでどうなるものでもないので二度寝する。
そして7時半に再び目覚めると小雨になったので出発決定。風邪も若干マシになってきた。
8時にバス停に行ったのだが、「出発は10時ぐらいになるかも・・・」と言われたので昨日まで滞在していたツーリストホテルのレストランでコーヒータイム。
ここに入るとガイド希望者も来ないし、何と行ってもトイレが僕らのホテルよりもきれいなのである。
1時間ほどのんびりして外へ出ると、後ろから「ハローハロー」と声をかけられる。
またガイド希望か???と思ったら、バスの乗務員の男の子が「もう出発するところだよ!!」と親切にも教えに来てくれた。ありがたい。
バスに乗るとカナダ在住の台湾人の女の子が女性ガイドと共に乗っていた。
しばらくすると彼女(シニー)が「よかったら今後この付近を一緒に車チャーターして周らない?」と誘ってくれた。
ありがたい申し出なのだが、話を聞くと彼女は2日ほどの旅を予定しており、僕らは1週間ほどの期間を予定しているため条件が合わず、断る。
そして、バスに乗ること1時間でバナナ売りのおばちゃんたちが待ち構える地域へ。
ここでは2・5本のバナナが1B(5円)と物凄く安い。そしてとても甘くて美味しい。
おそらく、日本で食べるのは、まだ青いうちに収穫されているバナナなのに対して、ここでは完全に熟してから収穫するからなのだろう。
再びバスが走り始めたのでバナナを食べながらぼんやり窓の外を眺めていると昨日に引き続きバブーン発見!!
この辺りにはいっぱいいるようだ。
そして、アルバミンチ出発から1時間半ほどでドルゼ村に到着。
しかし・・・全く活気が無く静まり返っている・・・
いや、正確にはマーケットは静まり返っており、近所のちびっ子は「フォト!!」「ファッツ ユア ネーム?」「マニー!!」と熱く、情熱的に駆け寄ってきた。
彼らは僕らのそばへ近づくと、すかさず僕らの手をとり一緒に歩こうと思ったようだが、寒さのためポケットに手を入れて歩いている僕らに気がつくと「どうしたらよいのだ・・・・」と激しく動揺していた。
元気いっぱいの彼らと500mほど歩いている間、彼らのマシンガントークは止むことを知らず。きっと保育士さんは毎日こんな感じなのだろうな。
うざいと思えばうざいのだろうが、にぎやかだと思えばこれ以上にぎやかな事はない。
きっと誰一人寄って来てくれなかったらそれはそれで味気なく寂しいものなのだろうだと思う。
さて、ドルゼ村の日常生活を見ることができる場所へ到着すると、入村料は50Bとのこと。
やや躊躇うと、日本人は好きだから一人30Bで良いと言ってくれる。
ガイドの男の子は英語も流暢。
・この家は竹でできており、バナナの葉っぱで飾られている。
・一度建てると100年近く持つが重力でどんどん潰れるためだんだん小さくなる。(始め14M→5M)
・寒さのため牛やヤギなどの家畜も室内で飼っている。
・新婚用の部屋があり、結婚後3ヶ月間は独立した部屋を与えられる。その後再び同居(子作りのためか?)。
・バナナの葉っぱの裏側の繊維を削り、それを土の中で3ヶ月発酵させ、土から出してホットケーキのように伸ばし、焼いたものが主食。
インジェラの原料であるテフは高地であるため栽培に不向きで、インジェラはブツブツ交換で手に入れている。
その後、頼みもしないのに戦士の民族衣装を着させてくれる。これはチーターの毛皮のマントと槍、そしてカバの皮で作られた盾。
普段民族衣装を自分自身が着ることに全く興味はないのだが、今回ばかりはちょっとテンションあがる。チーター、カバ、武器とはなんか素敵な感じ。
カバの盾は鉄砲の弾すら通さない強度のようだ。
説明後、先ほど見本で焼いてくれていたバナナの葉っぱの発酵パンケーキを、食べさせてくれた。付け合せはチリと蜂蜜。これが想像以上に美味しい。
現地の蒸留酒も飲ませてくれて若干ほろ酔いに。
現在彼女のいない彼だが、結婚は7年後ぐらいにしたいそうだ。ドルゼの人々は25歳ぐらいから結婚するようで現在17歳の彼(その割りにお酒がぶがぶ飲んでたけど。)はそれぐらいが適齢期のようだ。
彼は今後スワジランド(南アフリカ)へインターンとして行くようだ。
将来的にはドルゼ村に住みたいの?と尋ねると「ここに一生いたら未来がない。僕や家族が違う生活を送る事ができるようヨーロッパに行きたいと思っている」とのことだ。
やはり、観光で見るだけの僕らにとっては素敵なところでも一生すむとなると大変なようだ。家も伝統的な家じゃなくて現代的な家を建てたいと言っていた。
ちなみにここから見える山には今でもチーターやハイエナなどがすんでいるらしい。
この敷地内にもバナナの葉と竹でできた貧相なロッジがある。
70Bで泊まれ、夜は民族ダンスも見ることが出来るようだが、今回は荷物を持ってきていないので泊まれず。
その後、はた織の仕事も見せてくれた。とても器用だが色合いがどぎつい。赤、黒、黄色がドルゼのイメージカラーのようだ。
赤・・・血
黒・・・肌の色
黄色・・平和
のようだ。
そして、家畜市。ヤギ、牛が売られていたのだが、売られ、母親から引き離される子ヤギを見ると仕方がないことだが切ない気持ちになる。
水運びの少年(4歳ぐらい)が非常につらそうなので手伝ってあげる。
マーケットは、12時からだったようで次第に賑わいが。
香辛料、葉っぱ、空のペットボトル(水をためておくよう)石のまな板などなど。
炭火でシーシャのようなタバコをしていたので1Bで吸ってみると、キャンプファイヤーの煙を思いっきり吸ってしまった感じ。
村の食堂ではメニューは2品。調理済みの牛肉と調理無し生肉ロモ。
村の人は皆生肉ロモを食べていた。
野生だ!!と、思うと同時に僕らが刺身を食べている感覚なのかも・・・とも思う。
美味しい新鮮なものは調理せずにそのままが一番美味しいのかも。
気になったので僕だけ少し食べさせてもらう。
味は・・・なんとも形容しがたいが、想像した生の牛肉の味だった。温度も生ぬるくおそらく新鮮なのだろう。
村人の話だと、医者のチェックで合格した牛のみ生で食べているとのことだったが真意の程は・・・。
帰りのバス出発までなかなか満席にならず・・・バスの中で2時間待ちぼうけ。
アルバミンチへ戻る途中、臨時検問があると対向車が教えてくれた事で定員オーバーのこのバスの運転手達は慌てる。結局何人かの乗客が降りろされる・・・。
アルバミンチで両替$とユーロ。足りるか若干不安。
晩ご飯はラーメン。
マラリア薬を飲む。
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