2011年10月26日水曜日

世界遺産却下→底の浅い動物園却下→ビーガンビュッフェ→エチオピアサッカー→駄目な小学生の将来の夢、それは「旅人」


10月23日

7時半起床。


昨晩ロンリープラネットとじっくりとにらめっこした結果、世界遺産ティヤへの暇つぶし観光は却下に。

なんせ、広い平原に墓石が並んでいるだけなのである・・・考古学か人類学に興味があるのならいざ知らず、それだけを眺めに片道2時間半はちとつらいかな・・・と。


ということで、本日は1人散歩がてら古着市場を覗いてみることに。


もしかしたら何か掘り出し物があるかもしれない。とかすかな希望を込めて訪れたのだが、全く興味が湧くものが無い・・・・。


ので、30分ほどで終了し、次は動物園へ行ってみる。


ここの入場料は20B(100円)。払えない事も無いので面白そうなら入ってみようかと思ったのだ。

入り口で係員さんに「ここではどんな種類の動物が見られるのですか?」と聞いて見ると、「ここで見られるのは、ライオン、猿、ウサギだよ!!」とのこと。



・・・・・・ウサギ・・・



動物園一押しの3番手にウサギ・・・この動物園の器の狭さがわかったしまった・・・


無しだな・・・



ので宿に戻り、せっせとブログ更新中のアサが気になっていた、ホテル併設レストランの”ビーガンビュッフェ”を食べる事に。

ビーガン料理とは、簡単に言えばベジタリアンのストイック版(卵、魚、牛乳などなど生き物の気配を感じるものは全部だめ)なのだが、日本・欧米では、ビーガンの人ではない一般の人の中にも、ヘルシー、お洒落というイメージで支持されているようだ。


しかし、ここではエチオピアでは肉が高いからビーガンというお洒落な名前を冠にしてごまかしている印象は拭えない。


でも最近僕らは歳のせいか、それほど肉が食べたい!!と、思う事もなくなってきている・・・というか魚を通り越して野菜だけでも十分になってきているので僕らのニーズとは合致している。


なにせビーガンという肉類以外を食べる人々の食欲を満たすためだけに研究されてきた様々な種類の料理では野菜をメインと客を満足させる必要があるのだ。


だからビーガンの店は野菜がとにかく美味しい。



さて、今回はいかがなものか・・・とあまり期待をせずに行ったのだが・・・・これが良い意味で裏切ってくれた。

実に美味しいのである。ビュッフェのメニューにはサラダ5種類、パスタ2種類、野菜の炒め物3種類、煮物2種類、シチュー4種類、インジェラ、パンがずらり。

どれもこれも食べ放題で52B(260円)。と値段も素敵。


日本ではコンビニのサラダ一つぐらいの値段で自家栽培(ホテルの裏で栽培している)した野菜をモリモリと食べられるこれは野菜天国。


2人揃って口もお腹も大満足。


さて、お腹も膨れたところでアサは再びブログを再開。


僕はというと、午前中の散歩の時に、本日スタジアムでエチオピアのサッカーリーグの大きな試合が行われると聞いていたので、一人で見に行く事に。


試合会場へ行き、入場券を買いに行くと「3Bになります」とのこと・・・・


B(15円)・・・・

プロのサッカー選手の試合を見るのとバナナ3本の値段が一緒でいいのだろうか・・・「なんなら10Bぐらい全然払いますよ」と言ってあげたくなる値段である。


まぁ・・・そちらが良いのであれば。と会場に入る。


どうやら試合会場内ではカメラ撮影はご法度のようで何度も「写真は禁止ですから、お願いしますね!!」と確認される。

スタジアムに入ると会場内は物凄い熱気。


さすが、サッカーを愛し、時間を持て余すエチオピア国民。

普段はやや控えめな国民性もサッカーの試合となるとガチ上りするようだ。


会場は自由席。というか中に入って気がついたのだが、VIP席なる上流階級の人々のための席も50Bであったらしい。

しかし何も言われず3B席になってしまったため、完全に”どローカル”の中に迷い込んでしまったようだ。


席はギュウギュウ・・・なんとなく一番後ろから試合を見ることに。


そしていよいよキックオフ!!

エチオピアのサッカーのレベルはというと日本の大学生のトップレベルとだいたい同じぐらい。


華麗なプレイ、魅惑的なドリブルなどは時折ちらりと見られるものの、基本的にはサイドに展開しそこからセンタリングを放り込みゴールを狙うというものが主流らしい。


技術はさておき2300mの高度で走り回る身体能力は恐れ入る。


頑張る選手につられるように観客たちもどんどんヒートアップ、一部テンションをあげすぎたドリフの雷様のような頭をしたサポーター1名が警備員に連れられて強制退去させられていく・・・

その時、雷様が何を言ったかはわからないが、警備員の1人が雷様のモジャモジャヘアーを鷲づかみにしてグイグイと引っ張っていく。



その様子を見たサポーターが「なにすんじゃ!!このFUCKING POLICE!!」と、一部暴徒化し、階段状の座席から雪崩のように人々が警備員軍団めがけて詰め寄っていく、そしてそれに警棒で応戦する警備員軍団。


まぁまぁ近い席だったため若干焦る・・・が、5分も立たず、警備員軍団に完全制圧されるサポーター軍団。追加で30名ほどが強制退去に・・・


なかなか海外サッカーの試合のサポーターは激しいようだ。


僕の目の前ではサッカーの悪霊に取り憑かれてしまった男性(情緒障害があるのかもしれない)が「セント・ジェームス(ホームチームの名前)、ゴー!!ウララララララ~!!」と自分のパーカーを振り回しながら叫び続けている。


そのパーカーが不幸にも顔面にクリーンヒットした凶悪顔の兄貴と一瞬即発の事態になるが、紳士風のおじさんの仲裁によりなんとか収まる。



ここで前半終了。



ハーフタイム中は思い思いに談笑したり、軽食を食べたりして過ごしていたのだが、イスラム教徒のサポーター達は、この時間がちょうど礼拝の時間だったようで一斉に祈り始める。


今まで考えた事無かったけど、イスラム教のサッカー選手は試合中に礼拝の時間になったらどうするのであろうか???


さて、後半開始。


前半圧倒的に攻め込みながらも決定的チャンスを活かしきれなかったホームのセント・ジェームス。

ここのユニフォームは黄色地、首元は大きく赤のV、どこかで見たな・・と思ったら栄養ドリンクのアリナミンV であった。


後半も押しに押すものの決めきれないアリナミンVに後半25分、絶好のチャンス!!


ゴール右斜め45度、25mの距離からのフリーキック。


鋭くカーブのかかったシュートはゴールポストをかすめるようにし見事ゴールネットを揺らした。


その瞬間、会場中総立ち!!大歓声、地鳴りのような足踏み。やっぱりライブはいいものである。


試合を見ながらサッカーを一生懸命行っていた昔を思い出す。

6年ほど前に、小学校の時の卒業アルバムを見つけた。

「将来の夢」にはきっと”サッカー選手”って書いてあるんだろうな、と思いながらページをめくった時に、



将来の夢、「旅人」・・・・・・・・



と書いてあるのを発見したときには、我ながらたまげた。


というのも記憶のある限り中学、高校、大学前半と海外に全く興味など無かったはずなのだ。


ちなみにアサの小学校の将来の夢は「宇宙旅行」だったらしい。


似たもの夫婦という事か・・・


何故に小学校の時そんなことを書いていたのだろう???一体自分が小学生の時に何を考えていたのかはわからないものである。(基本的に僕は過去の記憶をどんどん忘れていってしまう人間なので)


さて、試合はそのままアリナミンVが逃げ切り観客大喜び。

試合が終わり、ミニバスで宿に帰ると、アサはMASUDA君と共にまだホテルのレストランでブログを書いていた。


かれこれ4時間ほど・・・どうやら、最近の頑張りでブログの遅れもあと2ヶ月ぐらいのところまで追いついてきたようである。いいことだ。


夜はお腹が減っていない・・・とかいいながら結局2人でラーメンを食べる。

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