高級な湖水地帯→スイスシック→のんびりいこう→グリッシーニ美味い→鴨の恋愛について

7月4日

本日の走行距離39km　計1335km

本日アサお疲れのため起きず。

起きてくるまでコーヒーを飲みながら読書する。

イタリアに入ってから、ランニング、水泳、自転車等の運動を行なう人が増えた。さすがオシャレの国イタリア。自分のスタイル維持にも余念がないようだ。

9時半頃から朝食を食べ、11時半にようやく出発。

昨日の疲れが抜けていないようなので本日はあまり無理をしないことに。

まずは湖沿いをひたすら南下する。

このあたり一帯が観光地なのか高級ホテル（離れ島に作られたホテルなんかもある）が多い。

きっと僕らの宿泊代の1ヶ月分が一夜にして消えるのだろうな。

スイスから来たためか、非常に気温が高く感じる・・・よく考えればもう7月なのだからそれも仕方ないか。

自転車乗りも増え、すれ違いざまに陽気に挨拶をしてくれる。イタリア人気質だな。

しかし、そんな人々の気質は好きなのだが、町も道路も雑然としており心穏やかに（峠は別だが）過ごせたスイスが懐かしく感じる今日このごろ。というか昨日スイスから出てきたばかりなのにすでにスイスシックに陥っている・・・こんなことならもっと峠越えしながらスイスを楽しめばよかったな。

湖沿いの綺麗といえば綺麗な道を時速20kmほどで着実に進む。

13時前に一旦、湖沿いで休憩。スイスで親切な方々から頂いた貴重なチョコレートがここで底をつく。スイスのチョコレートは美味しいと聞いていたが確かに美味しかった。

14時にAronaの町で買出しをする。

お腹が空いていたのでスーパーの前で、ミルク入り菓子パン、珈琲ヨーグルト、お酒のかかった菓子パンを牛乳と共に貪り食う。冷えた牛乳がとても美味しくついつい食べ過ぎた。

本日やはりアサの疲れが抜けきらないようなので、予定変更してこの近くで宿泊することに。”無理はしない”僕らのモットー。アリとキリギリスのアリ、そしてウサギトカメのカメである僕らは堅実に進めばそれで良い。

再び同じスーパーでワイン、生パスタ等を購入し、数キロ先のキャンプ場に宿泊決定。

今回は言い値28.5Eから電気必要ないというと25・５Eに。

本当に電気なんて必要ないし。昨日より下がったとはいえまだ高いな・・・

スーパーの商品は安くなったが宿泊費が高くなったのでスイスよりお金がかかっている。

しかし今日のキャンプ場は昨日より広々として静か。

テントを張ったあと、湖で泳ぎ読書。

カラマーゾフの兄弟の中巻も読み終えてしまった。（下巻は持っていないのでここで打ち止め）明日から何を読もうかな？

晩御飯は生パスタにボロネーゼソースを合わせて食べる。

本日購入した白ワインは合わないと判断し、食事にグリッシーニとともに頂く。

イタリアのグリッシーニは名産だけあり安くてうまい。白ワインはイマイチだった。

そして酒を飲んだ時の常で食欲がかなり湧いてしまったのでポテトチップスを開けたところ食べ過ぎて胃もたれする・・・

20時頃、高校生グループの団体がキャンプ場にやって来た。

手に持った音楽プレーヤーで音楽を垂れ流している彼ら・・・その様子にほかの宿泊者と苦笑い。

キャンプ場では静かに水の音などを聞いていたい（もっと言えば音がないのを楽しんでいる）のにあの年頃の子供たちには退屈に感じてしまうのだろうな。

寝る前に湖を眺めていると鴨の夫婦が仲良さげに散歩（？）していた。

いったい彼らはどうやって相方を見つけているのだろうか？彼らなりに片思いのモヤモヤ感や失恋した悲しさ、そして無事両想いになった幸福感等も感じているのだろうか？

そんなことを考えながら22時就寝。胃がもたれている・・・。