1月5日
6時起床。
ポリッジ後にアッセンブリー(朝礼)
その後、溜まっていた洗濯。
帰ってきた後は敷地内の道路整備。
小さい子供が重い荷物を持って歩く事が危なく感じる坂道を少しなだらかにしていく。
しかし、少しなだらかにするにもかなりの労力を要する。
その後は、落ちそうになっていた食堂の屋根の補強。
「自分は不器用だから・・・」、「自分には建物を修理した経験なんて無いから・・・」
なんて言い訳をして仕事を断る事も出来るのだろうが、
一生懸命働いている子供の姿を毎日目の当たりにしており、なおかつ、子供に教えている立場として働いている立場を考えると
安易に「できない」なんて言えなくなってしまう。
そのことが自分自身の成長にもつながるのだろう。
アサは壁にウガンダ国旗を書く仕事。
昼ごはんはムケネ。
午後は道路整備の続きを少し行う。
今日はマンダージ作りの日。
飲食の仕事の経験のあるタクさんが指導を。
本日は計算があまりにも苦手なナンビルに年下ではあるが優秀なチゴンゴをつけて行うことにしたようだ。
途中までは順調に行っていたマンダージ作りだが、途中タクさんが離れた時に火力が強くなってしまったらしく、それをみつけたトブさんが火力を落としてから入れるように伝えたにもかかわらず、
煙の出ている油の中にマンダージを投入してしまい焦がしてしまったらしい。
失敗は誰にでもあるのでよいのだが、今回は反省の様子も無く、マンダージを落としても笑っていたようす・・・
タクさん、サユさんと話し合いお金を稼ぐ事のの大切さを彼らに伝えるため、今回は厳しく注意する事に。。
「10個オーダーしていたが、焦げている分や小さすぎるものは、買うことが出来ない」と伝える。
しかし指導中にシルビアさんがやって来て「始めに10個と注文したのだから全て200Uで買うべきだ」といってくる。
焦げたものもナマトブナマトブが全部買ってくれると。
・・・今までの期間、子供がかわいそうだから・・・と言って何かにつけてボランティアがお金を払って済ましていたことが多かったようで、シルビアさんもボランティアの中でも感覚が麻痺している部分があるようだ。
今回のマンダージ作りで大切な事は「マンダージを上手に作れるようになる」という職業訓練の要素以外に「お金の大切さ」「働いてお金を稼ぐ事の難しさ」を子供たちに学ばせることだと僕らは考えているのに、「失敗してしまった分はボランティアが購入してくれるから・・・」
という発言は冗談だとしても場にそぐわない。
ナムビルとチゴンゴに、「このままだとマンダージは売れ残ってしまうけどどうしたらいいと思う?」
と尋ねると「わからない、10個注文したんだから全部買ってくれないといけないと思う・・・」と言ってきたので、「だけど、君たちがカリバリオの村でマンダージを10個注文して、焦げているのや小さいのばかりが出てきたらどう思う?全部買う?マンダージを地面に落として笑っている店で買いたい?」
と尋ねると、「買いたくない・・・」と答える2人。
こちらの伝えたい大切な部分は理解してくれたようなので、「じゃあこの残っているマンダージをどうすればよいか2人で考えてみて!!」と伝えると、「食べて良いの?」と言ってくる。
子供らしい純粋な答えだが、「今はマンダージを売ったお金でみんなが学校に行く事が出来る資金を稼ごうと思っている。これで君達が全部食べてしまったら学校に行くための資金が稼げなくなってしまうけどそれでもよいのか?」と聞くと「それはよくない・・・」
「じゃあどうしたら良いと思う?」
「わからない・・・」
「それならまず、今日何個のマンダージを売る事が出来て、その売り上げから材料費を引いていくらお金が残っているのか計算しておいて」と伝える。
そしてタクさん、サユさんと今回の着地点を考える。
結果
1今売り上げが赤字になっている部分を帳消しになる程度の値段でボランティアが購入する。
2売り上げが赤字になっている状態でカマウさん、シルビアさんに伝え、このプロジェクトは子供も、大人もしっかり行わないと逆にニュートピアの財源を削る結果になるということを感じてもらう。
のどちらかであろう、となったが、一回目の失敗なので1で行こうかと話し合っていると、トブさんが泣きそうな顔でやってきて「カマウさんが売れ残った事に対して物凄く怒っている・・・」
と伝えてくる。
トブさんとカマウさんの間でどういう話し合いが行われカマウさんが怒ったのかわからないので直接カマウさん、シルビアさんにタクさん、サユさんとこちらの考えを伝えに行く事に。
すると、トブさんからカマウさん側へ伝えたのは「ボランティアが質のよくないマンダージを買いたくない」という点だけであったようなので、こちらの趣旨も伝える。
結果
こちら側の趣旨
・子供たちにお金を稼ぐ大変さを伝えたい
・なんでもボランティアがお金を払って終わらせてしまう現在の風潮の改善したい
という点は話の中で理解してもらい
逆にボランティアの責任としても
・マンダージを焦げないよう、小さくならないように上手に作らせることが出来なかった
・出来の悪いものをほとんど買わないのではなく、本当に買うに値しない数個だけをピックアップして伝えるべきであった
・先に指導の方針をカマウさんたちに説明していなかった(逆に聞かれなかったということも言えるが)
などの反省点もわかった。
お互いにややヒートアップして話し合うこともあったが最終的にお互い悪いところを反省できてよかった。
ニュートピアに来て個人的に疑問に感じた事は、ボランティアがカマウさんに必要以上に気を使いすぎているという点。
カマウさんからは思う事があったら何でも言って欲しいと言われていたのに、問題点をカマウさんの聞えない場所で話し合う、問題がカマウさんに知られる前にごまかす。
など、もちろん、ボランティア側の優しさから出たのであろうが(問題がカマウさんの目に留まると、問題に関与した子供が食事抜きになることが多いので)
長期的に見ると、ニュートピアをスポイルしてしまうことになってしまう問題であるので、そのことはボランティアにも伝える。
売り上げなどをボランティアのお金を出して無理やり黒字にしたところで、それは本当の意味での子供に対する優しさではないと。
話し合いの後は豆のカラを取り除く為に棒でひたすら叩くとういう体力仕事の手伝い。
晩御飯の時にマンダージ作りの件について
「ナムチビが今食べている晩御飯を焦がして笑っていたらみんなはどう思う?」
「お金を稼ぐ事が出来なくて学校へ行けなくなってもよいのか?」
など、実例を入れながらわかりやすくカマウさんから説明してくれた。。
その後、タクさんからも責任者を負かされていた自分にもミスがある。
「失敗を失敗でなく、成長の糧にして欲しい」など説明があった。
晩御飯後、カマウさんの部屋で話すことになりアサとさゆさんと買出し。ビールを買う。
魚フライとラーメンをつまみに酒を飲む。
今後、ニュートピアの金銭面の事情でナピジャ、レイチェルは家に帰さなければならないかもしれない。
両親がHIVのマトブが本日の病院での検診でHIVでないことがわかった。
等以外に、
以前日本からやってきたおばあさんがタクシーで空港からやって来たことに「そんな無駄な金を使うのなら子供たちに・・・非常識だ」
というカマウさんに「いや、日本からアフリカに一人出来たら数千円であればタクシーで来るのが常識なんですよ」と伝える。
「今後、クリスマス会やニューイヤーパーティーを無くし一人一人にかけるお金が少なくなってもいいからレイチェル、ナピジャを出さないで欲しい」
と提案した、トブさんヒトミさん「切り詰める生活はしても乞食のような生活は子供たちにさせたくない。」
というカマウさんの気持ちはわかる気がした。
カマウさんがここでニュートピアを行っているのは、ただ住む場所、食べるものを子供に与えるだけでなく、教育で子供が変えられる、そしてウガンダの国が帰られると信じているからである。
「ここに来た子供たちには出来るだけ多くのことを学ばせたいと・・・国を変えられるような人材を育てたいが、思うように育ってくれる子は10人に1人もいない。」
と嘆いていた。
教育で人を変える、国を変える、そこまでの思いを今まで自分は持っていなかった気がする。
カマウさんは細かい欠点はあっても、やはり凄いな・・・と思わされることが多い。
23時就寝。
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