10月3日
9時起床。
宿の近くのスイーツ屋でケーキを購入し、部屋で朝からコーヒーとケーキ。
本日は再度旅に出る練習を行うため、アディスアベバ近郊のエントット山へ出かける事に。
ミニバスを乗り換えること3度で首都アディスアベバとは全く違う田舎の風景が現れる。
いままではアディスのことを「首都といっても、結局田舎だね・・・」なんて小馬鹿にしていたのだが、日本昔話の世界から飛び出してきたような薪を担いだおばあさんがウロウロしている本当の田舎に来ると(おじいさんは日向でのんびりしている)アディスはやはり立派な首都であると考え直さざるを得ない。
山頂付近の教会は、エチオピアのイメージカラー赤、緑、黄色、白で彩られきれい。
どことなくチベットの寺を思い出させる色彩だ。
3300mほどの山頂まで登ろうと思っていたが、空気がやや薄く、病み上がりのアサの体調では難しいようなので、インフォメーションセンターでもらった簡易マップに書いてあった別の展望台と教会を見に行く事に。
それにしても山の頂上付近は空気が澄んでいて気持ちよい!!
排気ガスなどはもちろん無縁でこれならアサも大丈夫!!・・・と思ったら・・・・空気の薄さで夢の世界に突入しようとしている・・・・
高度が上がると防衛本能からかアサは眠くなるようだ。
もうひとつの教会は、素朴な感じ・・・誰一人参拝客もいないなか、一人のおじいちゃんが日向でのんびりしていた。
日本の田舎にある、うらぶれた寺みたいな感じがして好感が持てる。
さらに先へ進み展望台を目指したのだが歩けど歩けど辿りつかない・・・目に映るのは、羊、牛、ヤギ、ロバ。
ロバは万国共通で「ヒヒーーン!!フンガ!!フンガ!!フンガ!!オゥヴァー!!」と鳴いている。
その声につられてかちびっ子たちがワンサカやってきて「ヘロー、チャイナ?ペン!!ギブミー1ブル!!」などお決まりの台詞を投げかけてくる・・・・。
しかし彼らの表情は都会に住むストリートチルドレンたちの虚ろなものとは異なり好奇心旺盛のこどもの表情であった。
やはり田舎で育つ子は、明るく元気な子が多いようである。
しかし、展望台は見つからない・・・・
地元の人に聞いても「展望台???そんなもなぁ、ねぇだよ」とのこと、アサも眠気のピークに達しようとしていたので、本日は引き返す事に。
今度ひとりで散策してみよう。
個人的には非常に好きな感じの田舎村であった。
できたら弁当でも持ってピクニックをしたい場所だ。
帰りもミニバスを3台乗り継ぎ(それでも一人35円ほど)マザーハウス近くに戻る。
アサ休養のため、果物屋でミックスジュースと野菜サラダを補給する。
本日のマザーハウス
エントット山に行っていたため本日は30分遅れで出勤。
訓練部屋をのぞくと誰一人いない・・・訓練のない子供たちは、食堂で椅子にくくりつけられている・・・
いったん赤子部屋へ行くが、考え直し、シスターに「職員さんはいないけど一人で彼らにリハビリを行ってよいか?」と尋ねるとあっさり了承してくれた。
時間がないので本日は3名のみのリハビリ。
まずはひざだち君の体を少し緩めた後、あぐら座位、ボールプールの縁での一人座り。
しっかり一人座りは身についてきたようで多少バランスをとる手伝いをしてあげるとすぐに思い出し、一人で上手にすわる。
彼が座っている間にすわる君の体を緩めたのだが、3日訓練が空いてしまったため全体的に堅さが戻っている。
時間をかけてゆっくり緩めた後、あぐら座りの練習を行う。
今日は久々なのできちんとした姿勢にこだわらず、楽しんで座ることが出来るようにくすぐり遊びなど交えのんびり行う。
と言いつつも、くすぐりの最中にこっそりとバランスを崩してみたりする。
しかし自分自身で腹筋などに力を入れたりして上手にバランスをとる。少しずつバランス感覚を身につけているようだ。
2人が座っている間によつばい君と簡単なキャッチボール。(キャッチボールというよりテニスボールを広いに行く犬のようになっていたが・・・)
よつばい君は脊髄に損傷があるため、腕の力を上手く利用して移動する方法を身につけることが大切になってくるだろう。
左右の腕のバランスを均等にすることで、今後これ以上背中がゆがまないようにしたい。
後半はすわる君とよつばい君をくすぐり、ひざだち君はその様子を見て楽しむというリラックス中心の活動になった。
週の初めの訓練はゆっくりと。
昼食の時間は訓練を行った3名とやんちゃ君にごはんを食べさせた後、いつもは他のおばちゃんが食事介助をしている15歳ぐらいの男の子を手伝う事に。
本日はいつもにも増して人手が足りないらしい。
その後、赤子部屋。
今日もどんぐりは、食事中に大量に吐いたらしい。
顔色も良くないので、体調が悪いのと、薬を服用している事が原因かもしれない。
食事は無理せず5割ぐらいにするか、落ち着くまでミルクに戻した方が良いかもしれない。
パンジーは、すっかり僕になついてくれたようで、僕の姿を認めると笑顔をみせ、慣れないよつばい(彼女がマザーハウスに来てしばらくはショックのためかほとんど移動しようとしなかった)で必死に向って来る。
健気な姿を愛しく思うが、彼女の信頼対象を僕から職員さんへと少しずつ移行しないといけないだろう。
ほんじつは姫もやや大人しい。赤子の間で風邪が流行らなければ良いが・・・
その他の赤子はまずまず元気。
宿に帰る前にTOMOKAでコーヒーを飲む。
ブラック、マキアートばかりを飲んでいたが、カフェラテも美味しかった。
宿に帰り、食欲が湧かないというアサ(そのわりにパンをモリモリ食べていたが)を残し、ローカルレストランへミックスグリルを食べに行く。
エチオピアはインジェラのイメージで「食が厳しい!!」と思われがちだが、物価も安いし、インジェラが苦手な人でも食べられるものはたくさんある。
晩に、以前スペイン語を勉強している時に旅のダイジェスト版の日記をスペイン語で描く練習をしていたのだが、それを英語で書き直してみる。
英語で文章をつくるのは相変わらず苦手で、普段会話で使う単語以外は全くわからない・・・特にスペルはぐちゃぐちゃ・・・英語は苦手意識もあるから全然伸びないな・・・
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