2011年10月8日土曜日

ナザレット、ソドレ旅行→青色キャン玉猿→エチオピアの打たせ湯→泳ぎの下手なエチオピア人→旅は良い


10月5日

7時起床。


本日からエチオピア東部に小旅行。

パンを齧り、いざ出発。


バス停までは徒歩で30分、バス停にたどり着くとタイミングよくナザレット行きのバスが待機していたので飛び乗る。

バス代は35B、苦情を言う客が多く理由を聞くと値上がりしたらしい・・・エチオピアは現在グングンと物価が上がっているようだ。


バスに乗ること2時間ちょっとでアダマに到着。そしてここが終点らしい・・・あれ???「ナザレット行きじゃないの?」と聞くと「ここはアダマであり、ナザレットでもあるんだ」とのこと。後で調べると原住民のオロモ語ではアダマといい、公用語ではナザレットと言うらしい。


降りたバス停のすぐそばにソドレ行きのバスが待機していたので乗り換える。ソドレまでは7kmほどと聞いていたがバス代は20Bとのこと・・・なんだか高い、「2人で20Bだよね?」と聞いても「いいや1人20Bだ」と譲らない。

今回の旅行はもめずに楽しく過ごしたいと言うアサの意向で了承する。


快適な助手席に座れたのでよしとしよう。


ソドレに向かう途中、運転手がお菓子をくれた。

お菓子をもらうと何となく良い人の気がしてしまう。


そして、バスに乗ること20分ほどでソドレに到着。


・・・・・・リゾートホテル


目の前には村はおろか家すらなく、ただ一軒のリゾートホテルがデン!!と構えている。

思っていた温泉の村とはかなり違うが来てしまったものは仕方がない。入場料21Bを支払いリゾートホテル潜入。


まずは腹ごしらえをしようとレストランに入る。

いつも僕らが食べるレストランと比べると裕福な面子が客席にずらり・・・じゃっかん浮く旅人2名。


メニューを見るともちろんやや高いが食べられないほどではない。

Tibs FirfirShiro with Butterをチョイス。


・・・・が大失敗・・・


やはり格式ばったところより庶民がたくさん訪れる店のほうが僕らの貧乏舌には合っているようだ。


さて、気を取り直して温水プールならぬ温泉プールに入ることに。

ここのおすすめはオリンピックサイズの温泉プール。

なんと長さ50m深さ2mのプールが温泉のお湯によって満たされているという、世界でもかなり珍しいプール。


これは行かねば!!と訪れると・・・・本日清掃中・・・・


看板メニューがまさかの品切れ・・・焼肉屋で肉が売り切れていた時ぐらいのショック・・・・


しかし、ここはアフリカ。これぐらいでへこたれていたら先の旅行が思いやられる。

ので、気を取り直して天然の打たせ湯を浴びに行く事に。


打たせ湯まで歩いていく途中に猿がいた。

猿は猿でもこの猿はなかなか奇抜な猿であった。


何が・・・と言うと、何を隠そう”股間が”、である。

こいつは鮮やかな水色のキャン玉と赤色の竿を併せ持つかなりユニークな猿なのである。

こんな毒々しい、どぎつい股間の持ち主に対してメス猿たちがいったいどのように思っているのか聞いてみたいところだ。


そして、打たせ湯到着。


着いた途端アサは打たせ湯拒否・・・・理由は、地味だから・・・・


なんと天然にもかかわらず、安そうなパイプを通して流れてくる情緒もへったくれもない打たせ湯・・・もう少し営業活動を頑張った方が良いのでは?などといらぬことを考えてしまうが、ここはエチオピア、「見た目が悪かろうが腹に入れば一緒」ぐらいの考え方なのかもしれない。


せっかく来たので僕は潜入取材して見ることに。


恐る恐る入ってみると・・・


「ジャパン!!サンダルを脱ぎたまえ!!」とのこと。

大雑把なのか繊細なのか未だにエチオピア人の性格は掴みかねる。


そしていよいよ、お湯に打たれる事に。


・・・・・・熱い!!!!!


予想していた、「外国=お湯ヌルイ」を裏切り、おそらく42度ぐらいはあろうかというお湯の温度。

周りを眺めていると、エチオピアの青年達も、「こんなの浴びれねーよ・・・」と困惑の表情。


しかし、そんな中、熟練の打たせ湯マスターたちはこともなげに熱湯に打たれている。


日本男児として温泉に関しては負けられない!!と気合で突入。


始めはやけどしそうなぐらいの熱さを感じるが、我慢しているうちに何とか浴び続けられるようになる。


それを見た青年達からは羨望の目が、そして打たせ湯マスターたちからは同士を迎えるように「どこから来たんだ?」「このお湯は良いだろ!!」「写真を撮ってくれ!!」など友好的な声がかかるようになる。


この場所にはみんな石鹸持参でやってきており、背中洗い専門の仕事のおじさんもいた。


ひさびさの熱いお湯に全身温まり気持ちよかった。


その間アサは木陰にて排気ガスの無いきれいで涼しい風を満喫していた。


やはり僕らは自然が多い場所が好きなようである。


水色キャン玉猿たちも、木登りや綱渡りをしながら楽しそうに遊んでいる。実に平和な時間である。


このリゾートホテルの横を流れるアワシ川にはときどきカバやワニもやってくるらしい。

その後、オリンピック用ではないが25mの温泉プールでしばし泳ぐ。


入ってみると完全な温泉ではないが、温泉のお湯と水のミックスで35度ほどのプールであった。


このプールでエチオピア青年達も優雅に泳いでいる・・・・と、思いきや・・・・

下手すぎる!!どう見ても溺れているようにしか見えない泳ぎ方である・・・・事実溺れていたのかもしれないが。

深さ2mある場所を泳ぐのは僕の他2名ほどのエチオピア人青年だけで、残りの10名は深さ1mほどの浅瀬でバチャバチャともがいている。


そうか・・・エチオピアの学校にはプールなんてものが無いから、泳ぎを練習した経験なんて誰もないんだ。

そう考えると、全ての学校にプールがある日本はなんて恵まれているのだろう。


その後、室内浴場もあったのだが十分に満足したのでナザレットの町へと帰ることに。

そこまでホテルの送迎バスで1人10B。(やはり来る時は高かったかな・・・)


ソドレとナザレットの間の景色は「これぞ、マザ-ランド」と感じる、大きな太陽、大地、そして山。


ナザレットではやや奮発して1泊250B(1250円)の部屋に。トイレ、シャワー、TVはもちろん、フロント直通の電話や、ソファー、サイドテーブル、宿泊者専用の公園がある素敵な宿に泊まる。


物価の安い国でこそ贅沢をしておくことが大切だと最近になりようやく気づいてきた。

宿に着いた後、アサは休憩し、その間に1人で散策。この町はタイと同じぐらいたくさんのトゥクトゥク(こっちの名前はバジェット)が走っている。


ロンリープラネットに乗っていたパン屋でクロワッサンなど購入して帰るが、味はいまいち・・・エチオピアのパンはあまり期待しないほうが良いのかもしれない。


20時になり外出し、ハンバーガーを食べる。

が・・・・ポテト付きのセットにもかかわらず、ポテトがついてこない、ウェイトレスに「ポテトが無いよ!!」と言っても出てこない・・・・


英語が理解できないのかな?と、思い、レジ係りのお偉いさんに伝えても「もう食べ終わったんならいいんじゃない?」的な答えが・・・・


いやいやいやいや・・・・いかんでしょうが!!

この旅はもめずに楽しむを公約に掲げていたアサも食べ物が絡んではさすがに怒る。


結局持ち帰りにしてもらう。「チップは今回無しね!!」と伝えると、「なぜ?」との返答。


エチオピアの感覚では、最終的にポテトも渡したのだから何が問題なの?という考え方なのかもしれない。


24時就寝。

やはり旅はいいな。

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