2011年9月10日土曜日

誰の土地か?→都会テルアビブ→NAOT


9月8日

朝ホネストと会話。


ホネストはどちらかというとイスラム教の人よりキリスト教ないしユダヤ教の人を支持するスタンスの人物。


アメリカ人の彼が、ここに来たのは、テキサスでカトリックを信じていた際、教会の司祭に「アフリカで人々が飢えているのですが私はどうしたらよいのですか?」と尋ねたところ、ただ「神に祈りなさい」とだけしか言われなかった経験から「人々は神の教えを広める事にばっかり一生懸命で、実際的な行動は一切しない!!」とカトリックの教えに疑問を持ち始め、イスラエルに来たそうだ。

そして現在宗教観を模索中のよう。


なかなか極端から極端に考える人が最近多いなぁ。

少々の疑問を感じるものの、その実行力には感心する。


ホネストによると

イブラヒムハウスが次の裁判で違法、取り潰しになった時にむけてユダヤ人がこの土地を買う準備をしているらしい。


「ユダヤ人は自分の聖なる土地を買い戻したがってる」というので、

「この土地もイスラエル国内にあることを考えればイスラエルのものだと思うのだが、彼らの考えではイスラム教の人が土地を持っている場合はイスラエルの土地とは見なさないのか?」と聞いてみた。


彼の考えでは


「イスラエルはもともとユダヤ人のもの。それは聖書にも書かれている。

奪われた物が、今ようやく帰ってきた。今こそユダヤの人々の名の下に土地を広げたいようである。」とのこと。

個人的には若干この考えには疑問があり

だとすれば、

「日本人はアイヌ人に土地を返さなければならないしアメリカ人はネイティブアメリカンに土地を返さねばならないという論理になると思うがそれはどう思うか?」

「そこには少し違いがある。第1の違いはアメリカ内ではネイティブアメリカンの人のための区画もあり、アメリカ政府は彼らに対して支援しており、経済的に彼ら自信もも恩恵を得ている。第2に聖書にこの土地は、ユダヤ人の約束の土地と記されている」とのこと


「しかし1について区画があればよいというものであれば、ユダヤ人も区画でことたりるはずだが、実際には彼らは国を求めた。2についての聖書に書いてあるからというものも、コーランに示されていたり、国際法に示されていたり、何を根拠にするのかによって異なると思うから聖書=正解というのはいかがなものか・・・」等など話し合ったが話は平行線。


僕はどちらかといえば客観的立

場で見るように心がけているつもりだが、熱心なキリスト教徒は良くも悪くも「聖書に書いてあることが真実」とこと聖書に関しては一切の譲歩をも許さない。


両者ともお互いを困らせようと悪意を持っているわけではないのに噛みあわない議論。

なかなか難しいものだ。


まぁ僕と彼が納得しあったところで現実問題としてイスラエル・パレスチナ問題が収まるわけでもないのだが。


さて今日はイスラエルの大都会テルアビブへ。

都会は苦手な僕が日記を書くと3行で終わってしまいそうなので、以下の部分の本日の日記ははアサにお任せです。



エルサレムのセントラルバスステーションから直通バスで1時間。片道20シュケル。

往復券なら34シュケル。

バスに乗るときちゃんと自分が行きたいバスターミナル告げてから乗ることをお薦めする。


テルアビブのセントラルバスステーションからNo4のバスが観光地をまわるのに便利らしい。だけど歩いても大した距離ではない。


まずはテルアビブで一番古い町。「ネヴェ・ツェデク」へ。昔の民家を改築してカフェ、ブティック、ギャラリーなどがあるお洒落ゾーン。

日本のお洒落地区と同じで最先端を走るハイソでお洒落な若者がカフェでくつろいでいる。

静かでのんびりカフェを楽しんでイスラエル美女たちをみるのには素敵なエリアだ。


しかし物価が高めであります・・・


流行発信地と呼ばれるShenkin stを歩いてみる。

イスラエルで有名になるにはShenkin stで店を持つことが第一ステップのようだ。

服屋や靴屋、死海コスメの店が並んでいてエルサレムの新市街と変わりない。


イスラエルブランドの靴、NAOTのサンダルを購入する。


旅中の買い物としては少し高い買い物だけど試着したらどうしても欲しくなり、買ってしまう。

これで今、私は靴を5足持って旅行してる事になってしまった(笑)


早くどこかで日本へ送りたい・・・


しかし買い物ってどうしてこんなにも満足感が得られるのか。

歩きまくってクタクタのはずなのに心は満たされている。危険な欲望である・・・


ディゼンゴフ広場、ベン・イェフダー通りを通ってビーチへ出る。


砂浜が真っ白。天気がよかったので太陽を反射して海面がきらきらしている。


かわいいイスラエリー達が海水浴を楽しんでいる。


海岸沿いを歩いてみる。綺麗で真っ白な海岸で良いビーチである。


かわいいイスラエリーの女の子をみにいくのもいいかも。


海岸近くの店でファラフェル購入。15シュケル。高いな。

なんでこうも値段が違うのか・・・パレスチナ地区では4シュケルがこっちにくると3倍以上の値段になる。


おかしくないか?観光地価格ってやつなのだろうか。


今晩はまた、違う日本人の人が肉じゃが風の煮込みを作ってくれていた。ありがたい。

みんな順番のように自主的に食事を作ってくれる。足りないものを買ってきてくれる。はじめは「節約して旅行している日本人が果たして自分のお金をだしてみんなのものを買って来てくれるのか」と思っていたけどそんな心配は必要なかったようだ。

イブラヒムの想いがみんなに通じているようで嬉しい。

寄付もちゃんとみんなしているようで、イブラヒムがいなくてもこの家にそういう空気が流れているのは素晴らしいことだと思う。


イブラヒム面会。思ったより回復が進まないようで精神的にも疲れてきているらしい。

「いつまでイスラエルにいることができるんだ?」「宿の手伝いをしてあげてくれ」「病院から逃げ出したい」と冗談交じりに弱音を吐く。イブラヒムが戻ってくるまで宿を手伝っていようかと思っていたけどあまり長引くようならそろそろ出発を考えないといけない・・・

asa

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