9月22日
11時起床
アサが風邪を引いたようだ、おそらく昨日町を歩き回ったさいの排気ガスが原因だろう。
グアテマラでも排気ガスのひどい町でアサはダウンした経験があるので、悪化しないようには、あまり排気ガスの多い場所に出歩かないか、予定より早めにエチオピアを出るかだろう。
とりあえずサラダは食べれるそうなので、いつものサラダ屋へいく。
そしてのんびりしたがアサの体調は現状維持なので、本日は一人でマザーハウスへ出勤。
ひざだち君は肘つき椅子に一人で座ることが可能になってきた。気を抜くと前のめりに落ちそうになるのでまだまだ注意が必要だが、徐々にできることが増えている。
どきどき君は、比較的負荷の小さいリハビリにはしっかりと取り組めるようになった。
特にゆらゆらと揺れる動きは気に入ったようで笑顔が良く出る。この調子で少しずつ許容範囲を広げて行きたい。
よつばい君はいつも他の子がリハビリしているのを羨ましそうに見ていたのが、本日は自ら僕の膝の上に這ってきたので、体緩めをじっくりとおこなう。
FB(直径80cmほどの訓練用のボール)を使って彼のS字に変形してしまっている背中を緩めようと思ったのだが、緩めるよりもFBの上で飛び跳ねる事を楽しんでしまった。
まぁたまには楽しむ事も良いだろう。
やんちゃくんは、落ち着くことが出来ないという課題があるので、一度、しっかりと姿勢を正す練習をすることに。
たしか日本の小学校でも落ち着きの無い子は日常生活の姿勢が崩れていることが多く、それを正す事により、生活が落ち着くという方法があったので。
取り組んでみると、やはり日ごろ足をひきずりながらも自分で歩いているため、見過ごされがちであったが、膝立ちでも腰が安定せず、方膝立ちにいたっては全くバランスがとれない。彼の課題をとりあえず姿勢の安定に定める。
すわる君もあいかわらず、股関節、肩周りにかたさが見られ、あぐら座位が安定しないが、肘つき椅子に座らせると、思った以上に安定して座る事が出来た。本人も、周囲を見えることが楽しいようなので、リハビリ待ちの時間、椅子ですわって過ごすようにしてもよいかもしれない。(転ばないように注意は必要だが)
本日の食事はひざだち君と。いつもは食べるペースが遅く、口に入っているものをわざと出す事もあるひざだちくんだが、本日もメニュー(インジェラと白菜スープ)を気に入ったのか、訓練を頑張りおなかが減ったのか、モリモリと食べる。
その後、アサがいないので赤子の手伝いに。
今日は、えびすがなぜか泣いていた、抱っこをするとすぐに落ち着くのだが、ベッドに横にすると泣き始める。もしかしたら彼にも自我が芽生えてきたのかもしれない。
みんなスクスクと育っていくものである。(えびすくんも今日から離乳食スタート)
職員さんが姫におもちゃとして持たせていたらしい薬のビンを姫が破壊、すぐさま掃除する。
本日も無事に子供達と関わる事が出来たのだが、帰り道に、(本当に正しい事をしているのだろうか・・・)と疑問に思う。
期間の決まった短い時間(たぶん2~3週間ほど)の中で、訓練を中心に行うよりも、実は抱っこなど愛情方面に時間をかけたほうが良いのではないのかという気がしている。
訓練をしたことにより、彼らができる事がほんのすこし増えるかもしれない、でもその少
しと、2週間毎日楽しむ事とどちらを彼らは必要としているのかと・・・
もしかしたら訓練を一ヶ月行っても彼の腕が1cm分動くようになるだけなのかもしれない・・・だけど1cm彼の世界が広がる事で、彼自身の力で欲しいおもちゃをとることが出来るようになるのかもしれない。
「1ヶ月間、大変な訓練を頑張って1cm分の世界を得る」のと「1ヶ月間、ゆったりと楽しい時間を過ごす」どちらをよしとするかなのだ。
今のところ自分としては、「障害のある、無しに関わらず、それぞれの子供が自分の人生を上手く切り開く武器として、身につけることが出来るものはできるだけ身につけてもらいたい。」という考えがあるのだが、完全にそうだ!!と自信を持って言いきれないところが悩みの種なのである・・・。
時には「そこまで訓錬する意味があるのか?」と不安になることもあるのである・・・
「彼らにとっての優先順位はもしかしたらできるだけ抱っこされ、愛情を受け取る事ではないのかな・・・と」
考えすぎると、気持ち的に若干落ちてくる・・・帰る道端にも子供達はたくさんいる。その前で僕はあまりにも無力なのである。
「お金をちょうだい・・・」といってくる子供達に対して、きちんと応対する事もなく、無視したり、「No」で済ますことがほとんど。
いったい自分は何なのだろう・・・・・と自己嫌悪を感じたりもする。
しかし、今現在の自分のキャパシティは所詮その程度なのである。
無いものを嘆いても仕方ないので、今は自分のできる事をできる範囲でしよう。
帰るとアサの調子は現状維持。食欲はないようなので、とりあえず一人でインジュラを食べに行く。
アサはもうしばらく休養が必要なようだ。
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