9月21日
朝8時半起床。
9時に旅行会社にアワシ国立公園の情報を聞きにいく。
どうやら大物ではないがいくつかの動物を見ることはできるらしい。
車をチャーターしていくと価格はだいたい合計3000ブル、それを4人で割るから一人当たり750ブル(4000円弱)となるようだ。
たしかに値段だけで言えばケニアのサファリよりも安い。しかしクオリティに若干不安が残るのでもう何件かあたることに。
本日は日本大使館があるボレ地区まで散歩しに行く事に。僕らが住むピアッサ地区はあまり裕福ではない地域、ためには裕福な地区の雰囲気を感じにいく。
大使館までは徒歩1時間ほど。
道のり自体は大したこと無いのだが排気ガスがすさまじい・・・
大使館に着いたので、エチオピアの情報などを聞いてみる事に。
一番気になるのは最近いた旅人3名ほどが「エチオピア→ケニア間の陸路ルートは強盗が続発しているから飛行機で行く」と言っていたのでその確認。聞いてみると、安全とは言い切れないが最近トラブルなどがあったという話は聞いていないとのこと。
いつも渋めに助言してくれる大使館がこの意見なので今のところは大丈夫なのだろう。
その後11月にエチオピア最大級のマラソンがあることを知る。もうすこし早ければマラソン金メダル王国のエチオピアで走ってみたかったな。
最後におすすめのレストランなどを聞くと、どれも僕らのいつもの食事の4倍以上の値段・・良いものは高いようだ。
その後、スターバックスのパクリ疑惑がかなりあるカフェでブランチ。郷土料理だと思って注文したものは何のことは無いインドでよくお世話になったサモサであった・・・アサが注文したパンケーキも今ひとつ・・・。
所詮、偽物は偽物ということか・・・。
その後ヒルトンホテルへ行き、レストラン情報をチェックする。たまの贅沢に使えるかと思ったが、いつもの食事の10倍以上・・・・さすがの値段。
諦めて撤収。しかし凄まじい排気ガスの中、このホテルの敷地だけ空気が澄んでいるように感じるのはなぜだろう・・・
ついでなので、旅行会社でアワシ国立公園情報を聞くものの、鳥がメインの国立公園という印象・・・カバ、シマウマ、ガゼルなども見れる可能性ありとの事だが、それならケニアのサファリで全部見えそうだしなぁ・・・今回は無しかな。
ひたすら歩きそのままマザーハウスまで向かう。今日は結局4時間ほど歩き回っている・・・仕事前にカフェで休憩していると、時々街で顔をあわせるガム売りの少年が、若い男にいちゃもんをつけられ、水をかけられて、叩かれ、蹴られている姿が目に入った・・・。
それを見た道行くおじさんが「そんなことをしてはいけない!!」と若い男をしかりつける。
日本と比べ、細かい暴力は日常茶飯事のエチオピア。力のあるのが弱いものを苛める・・・そんな現実。
だけど、道行く人がそれを助ける姿を良くみるという現実もある。
巷のトラブルに対してはエチオピアの大人ほうが日本の大人よりも機能している。
日本だったらチンピラに絡まれている小学生を見ても見て見ぬフリする大人が多いと思う(実際自分だって見てみぬフリをするかもしれない・・・)
こちらは、アルコールに溺れてしまっている大人がいる反面、素敵な大人もいっぱいいる。これは見習うべきところだろう。
日本も昔はきっとそうだったんだろうな。
地域の子供は地域のおとなが教育する。そんな社会になれば極論として学校も必要なくなるのだろう。今の日本の一部のように「教育は学校がするものだ」などと考えていたり、近所で悪い事をしている子供を見かけても、「他人の子供だから・・・」「面倒に巻き込まれるのは・・・」などと知らないフリをしてしまう日本の社会はどこか誤った方向に進んでしまっている気がする・・・
カフェを出た後、ガム売りの少年から一つガムを購入すると、さきほど泣いていたのがケロリとした表情で「ありがとう!!」と笑っていた。(逞しいものだ)
願わくば、彼のイメージの中に残るのが、暴力を振るった大人でなく、暴力を恐れずに止めに入ってくれた紳士の姿であればと思う。
15時前から仕事開始。
本日はひざだち君とすわる君の訓練を中心に行う。
ひざだち君は相変わらず自らの意欲はなかなか出てこないが、やらなければならないという事は少し理解してくれたようで、あぐら座り、膝立ち共に昨日と比べても反り返りが出ることが少なく、少ないサポートで姿勢を長時間維持できるようになってきた。
次に座る君だが、相変わら股関節の左側、左足の膝裏などが堅いため安定したあぐら座位が取れない。左手は常に力を入れて握りっぱなしなので左半身の麻痺が強いのは明らかなのだが、1日30分ほどのリハビリでは現状維持が精一杯でなかなか改善方向に進んでいかない。
なにより、天敵のやんちゃ君がしょっちゅう邪魔するのである。口から涎を出しては座る君の顔に塗りたくる、それをとめるとかまってくれた事を喜びさらに行為をエスカレートする。強制的に遠くへ連れて行っても、遊んでもらっていると勘違いしているようですぐに戻って来る・・・その都度、訓練中断・・・後半にようやく女性の職員さんが空気を読んでくれ、やんちゃ君は本日も部屋の外へ。申し訳ないが、余裕無し。
その後ひざだち君をFB(大きくて丸いボール)のうえにうつ伏せ状態で乗せ、FBを前方に転がすことで頭から落ちそうな状態を故意に作り出し、危ない時に手が出る練習をする。
始めは頭が下がっても手が出なかったが、繰り返すと少しずつ防衛反応として手が出るようになってきた。
その後ボールプールの縁に座らせ、肩を軽く保持すると上手にバランスをとり座ることが出来た、ゆっくりサポートを離しても20秒ほど一人で自立して座ることが出来た。
姿勢が安定すればサポート無しで座ることが出来るようになるだろう。
本日は食事の時間から赤子部屋に移動する。
おいどん子(本日おいどんが実は女の子だと判明)のリハビリと、他の子供の様子をみるため。
部屋に入るとみな床に敷いてもらったカーペットの上で思い思いにくつろいでいた。
おいどんの体をほぐした後、えびす(とても大人しくいつも笑顔の赤子)、姫、パンジーと遊ぶ、拍手や、口に手を当てて(アワワワワ)などを繰り返すと彼らもまねをしてくる。可愛らしいものだ。どんぐりは手を持ってもらうと歩けるようになってきた。えびすも先週は一人すわりが安定していなかったのに今では30分以上座り続け、他の赤子とおもちゃの取り合いができるようになっている。
パンジーもほとんどの時間抱っこでなく、大人が近くにいれば泣かないようになってきた。短時間であれば大人がいなくても大丈夫。
赤子の成長は早い。
帰り道にチキンハットでハンバーガーセットを食べる、調子に乗ってひとり1個ずつ注文すると多すぎたようで、結局アサの分も食べる。
宿に帰ってのんびり。
晩に映画「闇の子供達」を観る。臓器売買や売春のために売られるタイやミャンマーの小学生たちの話。実際に子供と関わっている今、映画とはいえ見てて哀しくなる。
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