2011年8月23日火曜日

断食生活21日目→ブルーホール→5分前集合→「良い人」「悪い人」


8月21日

ダハブの目玉(?)”ブルーホール”に行くべく8時起床。

本当はダイビングで潜る予定だったのだが、「ブルーホール深さは100m以上あるんだからシュノーケリングでもダイビングでもあまり変わらないのでは???」との疑惑が出てきたためとりあえずシュノーケリングで調査をすることに。

ツアーで行くとフィン・マスクのレンタルと往復のジープ代で一人25E(400円)なかなかお値打ちな料金である。


本日はスペイン人カップルが同じジープに同乗。
どこの国でもそうなのだが、ツアーに参加すると必ず待たされる。

原因としては僕らが(主に僕が)5分前集合の癖が付いているためなのだが、それを差し引いても15分以上は待たされる。

本日も20分待ち・・・・アサからは「みんな遅れてくるんだからそんなに急がなくてもいいやん・・・」と再三言われるのだが、性格上待たせるよりは待たされるほうが気が楽なのである。

それに日本に帰った時に変な習慣が付いているのも嫌なので。


さて、ブルーホールまでは片道15分ほど。

スペイン人カップルと話していると、彼らもこれからイスラエルへと行くらしい。

そこで人の良さそうなドライバーのおっちゃんにイスラエルとエジプトの現在の状況を聞いてみると、「2日前に国境付近でエジプト人が2人イスラエル人に殺されたけど、昨日問題が解決したから大丈夫だ!!」とのこと。


・・・・・大丈夫なのか???


イスラエル警察がエジプト人を何かの間違いで射殺し、昨日「間違いだった・・・」と認めたことで問題は解決したようなのだが・・・・・


間違えで殺されたくはない・・・・・


今後の予定を少し考え直さないといけないかな・・・とりあえずもう少し情報を集めておこう。

話をしている間にあっという間にブルーホール到着。

さすが、有名な観光地だけあって、遠くの町の高級ホテルからツアー客が続々と来ている。

どうやら人気のツアーは、「ラクダに乗って海岸沿いを散歩した後、ブルーホールを潜る」というもののようだ。

なかなか素敵なツアーであるのだが、僕らはモロッコでラクダには乗ったので今回はシュノーケリングだけ楽しむ事に。


さぁ、いよいよブルーホールだ!!


胸を躍らせながら一歩ずつ海に近づき、一気に飛びこむ!!

飛び込む瞬間に反射的に閉じてしまった目をゆっくりと開けると・・・・

そこには視界全体に広がるダークブルーの世界。

空からゆっくりと海底へと目線を落としていくと、ライトブルーからダークブルーへと少しづつ色彩が変化していく。そのコントラストがとても美しい。

海の中には残念ながら大きな魚はいないようだが、小魚や珊瑚はきれいである。

1時間ほど青の世界を楽しんだ後、陸に上がり日光浴をする。

リクライニングチェアーも完備してあり、完全なるリゾート地。トロピカルジュースなんか飲みながら横たわれたら完璧なのだろうが、残念ながら現在ラマダン中・・・。


その後2セットほど海の世界とリクライニンチェアーを往復する。

満足して宿へ戻ることに。


ドライバーのおっちゃんに「ダハブではエジプト人も断食はあまりしないの?」と聞いてみると、「自分自身はクリスチャンに改宗したから断食はしていないし、この暑い町で働くのは大変だから断食をしていない人間もけっこういる」との答えがあった。

けっこう、というのがどのぐらいの割合を指し示すのかはわからないが、ざっと町を見た感じ2割~4割ぐらいなのだろうと想像する。

続いて、「クリスチャンに改宗して周りのイスラム教徒の人々の関係性は?」との問いに対しては。

「今までどおり接してくれる人間もいれば、そうでない人間もいる」とのことであった。

まぁそうなのだろう。


ある種類の人間がいれば、そうでない種類の人間もいる。

どちらが良いかなんて客観的に決められるものではなく、全ては個人的な主観に任せられてしまう。

そう考えると、「良い人」「悪い人」の定義というものは限り無く曖昧なのであろう。

100%の正義、100%の悪などというものが存在するのであれば結論付けも楽なのだろうが、世の中はそうではない。そこに難しさがあるのだろう。

悪い部分も含めお互いに理解しようというスタンスに立つことが出来たら良いのだろうが、口で言うほど簡単ではないのである。


宿にたどり着くと、泳ぎ疲れ、日焼け疲れにより吸い込まれるように夢の中へ。


16時半起床。


18時半、本日は久々にコシャリを食べに行く。

ダハブのコシャリが美味しいと聞いていたのだが、個人的にはカイロの方が美味しかった。


その後96夫婦に教えてもらっていたピタサンド屋へ。

ここは安いのに美味しい。ひとり5E(65円)も出せばお腹いっぱい。

いやぁ・・・良いところだった。


食後の散歩にあちこちフラフラ。

たまには美味しいコーヒーを飲もうと、清潔感漂うカフェに入ってみる。

シックな店の装いに対してスピーカーから流れてくるエジプト音楽が若干ミスマッチに感じられたがそれ以外は満足。久々に美味しいコーヒーをのみながらゆっくりできた。


最近若干下降していた気持ちが少しずつ上昇して来た気がする。

1年4ヶ月の旅の間に少しずつ疲れも溜まっていたのかもしれない。

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