7月30日
朝9時起床。テラスで朝食。ここは安宿には珍しく朝食付きなのだ。テラスから道を挟んで隣の建物の壁がみれる。でも風通しがいいから気持ち良い。下を見下ろすと動き出した町もみることができる。のんびり出来そうな宿だ。
朝食後は荷物ばかり気にしていても仕方ないので出かける事に。
エジプトといえば・・・ピラミッド!!スフィンクス!!!
なぜか子供の頃から神秘的に感じてちょっとした憧れをもっていたピラミッド。
ついに見ちゃいます!!!
タフリール広場から900番のバスに乗って1時間弱。それでも料金はひとり0.5ポンド(8円)やすっっっ!!!!安さにビックリ。
ただバスを探すのにちょっぴり苦労する。バスの番号表記はアラビア数字なのでアラビア数字を覚えておかないとバスに乗れない。そして周りの人に聞きまくる。
エジプト人はみんな親切だからちゃんと教えてくれるので助かる。
(時々、わからなくても教えなければ!と思う人がいて適当な事をいう人もいるので注意。悪気はないみたいなんだけどね。)
バスターミナルで待つこと30分。ようやくバスに乗れた。
バスに乗ってナイル川にかかる橋を渡る。
「これが世界一長い川かぁ・・・・ナイル川、見てもうた。普通の川だね。」
とサトと川を眺める。
もっと南の方へいけばドラマティックに見えるのかな。
バスがもうすぐピラミッド付近に到着する頃になると、客引きが乗ってきた。
「ピラミッド行くなら今ここでバスを降りないと!」と言ってくる。
バスの運転手さんをみると「まだだよ」と合図してくれる。
運転手さんを信じて客引きをひたすら無視していると、左手にピラミッドが見えてきた。
バスの運転手さんがここで降りて左の方へ行くとチケットオフィスがあるからねと教えてくれる。その間も横で客引きがなんだかんだと言ってくる。目も合わさず完璧無視を決め込むうちら。
でもこの行為が時々、怖く感じる時がある。
人を無視するってなんか自分がひどく冷徹な人間じゃないかと思ってしまう時がある。
こういう考えが「日本人はチョロイ」といわれる原因なんだろうけどね。
だからといってちゃんと受け答えをしていると、客引きは離れていかない・・・そして最後はめちゃくちゃムカつく事いわれたりする。うまくあしらうのって難しい。
ピラミッド入場のチケットを買う。
ひとり60Eポンド、学生料金ひとり30Eポンド。
チケット売り場の横にトイレがあった。近くにポリスがいたから「お金いるの?」と聞くと「いらないよ」というので手ぶらでトイレへ。
そしたら掃除のおばちゃんがいて案の定「お金!!」といってくる。
「持ってない」っていると、すごい顔して「お金!!お金!!!」っていってくる。
なんか腹たって「だから持ってないっていってるやん!そこのポリスが払わなくていいっていった!!!!」といっても入れてくれないから怒った顔して出て行くとポリスのところへ行くと思ったのか「マダム。入ってもいいわよ。」と呼び戻しにきた。
なんじゃそりゃ。やっぱり無料やん。
もし入り口でティッシュをもらったらお金払わないといけないけど、ティッシュも持ってるし。それにエジプトでは遺跡や国の機関などではトイレは無料だと聞いていた。なのにこのおばちゃんの態度ときたら・・・そして後からサトもトイレにいったらお金と言われたらしくサトはトイレせずに戻ってきた。
気を取り直し、ピラミッドへ。エントランスでチケットを見せる。そしたらその係員が
「ジャパン??日本のペン持ってたら見せて」
と言う・・・・なんでも自分には小さい子がいるからペンが欲しいんだと。
ったく。そんな見え透いた嘘でペンあげる訳ないだろ!!しつこいからチケットを奪い返して中へ入ることにした。
荷物検査をしてさらに奥へ行くと、「チケット拝見~」という少年がでてきた。怪しい・・・
案の定、客引き。またもやチケットを奪い返してピラミッドへ向かう。
やつらのせいで
「うわーーーー。ピラミッド!!!!」ってな感動気分で観光を始められなかった。
「あーーーーー客引きが鬱陶しい」といいながらピラミッドを見上げる。
眩しい・・・・
サングラスが欲しい。照り返しがきつすぎて目がしょぼしょぼする。
ピラミッドはごつごつした石の塊だった。幼い頃に想像していたのは表面がツルンとしていてもっと輝いているものだと思っていた。だけど実際には表面を覆っていた化粧岩はきれいに盗まれてしまったらしい。なのでピラミッドの表面は階段状になっている。登ろうとおもったら登れそうな感じだけど、禁止されている。なんでも強風のために落ちて死んだ人がいるとかいないとか・・・
まあ、この暑さ、日ざしのきつさの中、登る気なんてしないけど・・・
ギザ地区には3つのピラミッドが並んでいる。
一番大きい「クフ王のピラミッド」146m 頂上部は崩れてしまって本来あった高さまで鉄の棒が刺さっている。
その次が「カフラー王のピラミッド」143m 上の方は少しツルンとした化粧岩が残っている。
そして一番奥にあるのが「メンカウラー王のピラミッド」65.5m
パノラマビューポイントからよりもメンカウラー王のピラミッドのさらに奥へ砂漠の中を歩いていって見るほうが3つのピラミッドが連なって見えて綺麗だと思う。
暑い・・・ふたりとも無言でスフィンクスの方へ歩いていく。
向こうの方にキノコ頭の後姿がみえてきた。スフィンクス・・・まぬけな後姿である。
さらに前に回って顔をみてみると、かわいそうな事にアラブ人の侵入後に鼻をけずられ髭を取られた顔があった。アラビア語でアブル・ホール(畏怖の父)と呼ばれているらしいがどうみても間抜け面にしかみえない。
もう暑くて暑くてたまらなかったからピラミッドを一望できると有名な出口前にあるKFCへ。2階のピザハットへ行き、景色を見ながらピザ食べる。
別に敷地内に暑い思いしていかなくてもよかったんじゃないかというほど最高の景色である(笑)まあ、せっかくきたんで敷地の中に入らないとね。
ピザハット美味い。やっぱり世界的チェーン店は裏切りません。
帰り道はタフリール広場までバスがすぐにつかまらず、ギザ広場までバスで行きそこから電車に乗って帰る。
エジプトで道に迷ったり困ったりしていると必ず誰かが声をかけてくれる。助かります。
まだ少し帰るには早かったからヒルトンホテルのショッピングセンターへ行ってみる。
しょぼい・・・偽ブランド品を扱う店とかガラクタ売ってる店とかばかり。
昨日のショッピングセンターのようなものを期待したうちらがバカだった。マクドでアイス食べて宿へ戻る。
夜はコシャリをテイクアウトして部屋で食べて終了。
主食がコシャリになってきている。炭水化物のみなのでふたりとも腹がでてきた・・・
Asa
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