2011年7月4日月曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行64日目


6月25日(土)巡礼64日目 26km
本日は猛暑になるという情報を聞いたため5時20分起床。5時45分に出発し、近くのCAFEで朝食を食べる。スペインでの一般的な朝食セットはコーヒーに、バター、ジャム、オレンジジュース、トースト2枚がついて3ユーロぐらいが相場のようである。朝からオレンジジュースを飲むのがこちらの習慣のようだが僕らにはそんな習慣は無いので2人でカフェオレとcola kao、クロワッサン、チョコデニッシュ、バゲットを注文。これでも一人3ユーロちょっと。cafeで歯磨きまで終わらせ再び出発。
まだ6時15分なのにもかかわらず多くの巡礼者を見かける。「長い距離を歩きたい」、「暑さを避けたい」「早く目が覚めてしまう」など事情はそれぞれあるようだがご苦労様なことである。きっと優秀な新聞配達員になれるに違いない。
スタートから1時間ほどは大通り沿いを歩いたり少し逸れて森の中を歩いたりするものの比較的穏やかな道のり。しかし1時間を越えた辺りから平和な時間が一変。ツアーで来ていると思われる60人ぐらいの団体の波に飲み込まれる。それまでの静寂はどこへいったのかと思うぐらいワイワイガヤガヤ・・・・まぁゴール直後はある程度人が増えると思っていたし、「僕らだってワイワイガヤガヤの一因なのだから・・・」とあまり気にせず歩いていたのだが・・・隣にいる大人になりきれない巡礼系30代女子は「あんなに大声で会話され続けたら気分が悪い!!」と、もうプリップリ!!「こんな中を歩くと余計疲れるから止まってやりすごそうや!!」と提案してきた。この時点でこの提案を速やかに受け入れておればよかったのだが「ゆっくり歩き続けてたら彼らのほうが早いからそのうち先に行ってくれるんじゃない?」と言ってしまったのが大間違い・・・・その後10分ほどザワツク中で歩いているとアサの我慢が限界・・・「私はここで止まっておくから先行きたいんだったら勝手に一人で行ったらいいやん!!(怒)」とこちらにまで怒りの矛先が・・・歩行を止め彼らをやりすごしても怒り出したら止まらないイノシシ系女子は「なんで止まろうって行った時に止まってくれへんの!!(怒)」と怒りが収まらない様子。あまり効果は期待できないと思いつつも「ごめんごめん・・・」と一応誤ってみるが案の定見透かされ「なに?(怒)その適当なゴメンは!!(怒)」と火に油・・・・こういう時は時間が解決するに任せます。20分ほど無言で歩き、怒るのが馬鹿らしくなった頃に2人のイライラ心もどこかに飛んでいっている。昨日可愛い娘を育てるために練習したスペシャルスマイルで「ごめんね(笑)」というとアサもスペシャルスマイルで「いやだ!!(笑)」と・・・。まぁこの時点で20分に及んだ冷戦は終了です。
その後何度か団体に飲み込まれたものの大人になったアサはイライラせずにやり過ごしている。うむ、成長しておる。まぁ先ほどイライラしたのも昨晩くらいから巡礼終盤の疲れがでてきているからのようである。
それにしても本日は本当に暑い・・・・15km歩きメリダという町の公園でたまらず休憩。この休憩が吉と出る。近くにあったパン屋へいってみるとピンポイントで焼きあがったばかりの焼き立てパンを購入できた。これがまた美味い。スペインへ入って以来パンのクオリティ低下に悩まされ続けていたのだがこの終盤の盛り返しはすごい。本日のパンもフランスのものほど繊細ではないのだが、塩多目、皮は厚めでバリッバリ、中はものすごくもっちり。焼きたての煤っぽい味わいも男らしくてよい。とりあえず無骨で不器用だが旨みのある奴なのである。2人とも満足で食べ、本日の夜はこいつで無骨なサンドウィッチを作ることに決める。そのためスーパーでトマト、ハム、チーズを購入。若干荷物は重くなったもののすべては美味い夕食のため。
重い荷物を背負いひーこら言いながら歩くことさらに11kmで本日のアルベルケに到着。ここにはフランス人のマーク夫妻もやってきていた。マークたちとはスペイン側の序盤から抜きつ抜かれつしているのだが、僕らのなんちゃってフランス語をしっかり理解してくれる素敵な夫婦。以前アルベルケでマークが足の治療をしてもらってる時に「クペクペ!!(切れ切れ!!)」というと「こいつのを切ってやってくれ!!」としっかり冗談で返してくれる素敵なおじいちゃんたち。フランス語がちゃんと聞き取れていないからあいまいなのだが、マークはもともと癌を患っていたようで、「癌が治った感謝のために歩いている」といっていた(気がする)。もしくは「今も癌を患っておりそれに打ち勝つために歩いている」と言った気もする・・・・解釈次第でだいぶ事情が変わってしまうのだが繊細な問題なため再び聞くことも出来ず・・・・まぁ頑張ってるおじいちゃんなのである。
さてチェックインをした後シャワー、洗濯をし、お疲れのアサが「ソーダ飲みたいっす!!」というのでCAFEに行くことに。CAFEで夜ご飯のためのだったはずのサンドウィッチを半分ほど平らげながらくつろいでいると、スペイン側の巡礼中で数回顔をあわせている日本人のFUMIさんとひさしぶりに再会する。僕らより年配のFUMIさんも結局僕らとほぼ同じペースでスペイン側を歩いているということになる。すごいなぁ。ゴールはもう目前。みんな元気にサンティアゴ・デ・コンポステーラまで辿りついて欲しいと思う。
CAFEの後はアルベルケの横に流れている川で足を冷やすことに(本来なら歩き終わった直後に冷やすべきなのだが溢れ出る食欲に勝てず・・・)それまでに何人もの若者が川に入っていたので多少温いものだと思っていたのだが・・・冷たい・・・完全に心臓止まっちゃうレベルです・・・気温はこんなに高いのに山の水はなぜこんなにも冷たいのだろう。そしてなぜ若者の心臓はこの水の中に入っても元気に動き続けることができるのだろう・・・僕らは足首のみをしっかりと冷やした時点でそそくさと岸に退散。その後16時から部屋でシエスタ。最近シエスタ休憩が癖になってしまっています。日本に帰ってから大丈夫かな・・・
18時に起床するもアサは爆睡。日記を書き、19時にアサを起こしサンドウィッチの残りを食べてのんびりする。
アサは20時過ぎより就寝。一人で外に散歩に出かけ牛をじっくり観察し21時就寝。
hoso

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