2011年7月4日月曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行68日目


6月29日(水)巡礼68日目 33km
今日は宿で朝食をとって7時10分出発。久々のロングウォーキング。昨日、21kmにも関わらず足が痛くて後半は楽しく歩けなかったから少し不安を感じながらの出発。
序盤は緑の濃い山道が続く。コンポステーラまでは暑かったのに肌寒い。薄手のジャンパーを着て歩く。ガリシア地方は雨が多いから緑が豊富な地方である。景色も一転してフランスの道を思い出させるような緑の風景が続く。癒しを与えてくれる牛たちもたくさんいる。みんな幸せそうに青々とした草を食んでいる。景色はのんびりとしているのだけど、いかんせん風が強い・・・風を遮るものが無い場所ではパタゴニアのような強風が吹いている。しかし、強風になびく草原の草は美しすぎてみとれてしまう。永遠にうねり続ける草。自然美である。ポツリポツリと現れる村はのんびりとしているし巡礼者の数もガクっと減ったので雑音に悩まされることなく歩くことができた。
足が痛くなってきたらまず無心になることを試みてみる。
それでも苦痛に顔が歪むようになってきたら、本で読んだ言葉を思い出してみる。
「足がだめなら手で歩け。手がだめになったら目で歩け。」
命をかけて登山している人がきいたら、たかが巡礼道で、、、と思われそうだけど、この言葉を思いながら歩くとけっこう歩けちゃうのだ。確かに手を動かすと勝手に足が動いてくれる。手がだるくなってきたら先の目的地だけをみつめて歩くと、いつのまにやらそこに到着していたりする。この言葉を作った人すごい。
20km過ぎた頃、やっとカフェを発見。コラ・カオとカフェソロ、チョコパイで休憩。カフェのオーナーによるとあと12km先までは何もないよ。とのこと。
気合をいれて歩き再開。すると前方に見覚えのある姿が。エビリンが手を振っている。
12kmエビリンと共に歩く。3人でエビリンの国、オーストリアの事や巡礼道のこと、
共通の知り合いの事など話ながら歩いていると、おもったより早く今日の宿に到着。
municipalの宿だけど石造りでなかなか雰囲気がある。しかも久々のキッチン付き。
宿にはクリスティーナとダニー、ジョエル、他にも昨日の宿で同じだった人などがいた。
巡礼者のひとりのスペイン人がこの歩いて5分で一周できる村について説明してくれた。みんなでぞろぞろと彼について村を歩く。ガリシア地方に入ってからよくみかける高床式倉庫。トウモロコシを保管、乾燥するための倉庫らしい。その倉庫でできたとうもろこしの粉を使って家で焼くパン「Pan de Maiz」がこの地方独特のパンらしい。そういえば昨日のパン屋でも買ったし、スーパーでも売っていた。パン屋で買ったものはパンのまわりに葉っぱがついていた。たぶん、クッキングペーパーの代わりに葉っぱを使っているみたい。Pan de Maizはもっちりとしていて重みがあり食べ応えのあるパン。蒸しパンのようなもっちり感があって黒糖のようなコクがある。なかなかナチュラル感があるパンだ。
おっちゃんのミニツアーも終わり、ちゃんとお昼を食べていなかったためすぐさま夕食にとりかかる。夕飯はエビリンとシェアする。村には売店も何にもないから持ってるものをかき集めてつくることに。韓国のジューヨンからもらったドライライスとスパゲティを作って食べる。同じテーブルにジョエルも加わって、チーズやチョコレートなどをまたまたシェアして食べる。けして豪華な食事ではないけれど貴重な時間。言葉が英語フランス語スペイン語とめちゃくちゃでも気の合う人達とこういうのが楽しい。
明日はMUXIAまで歩く。またまた長い道程だ。
FISTERRAまではおまけのつもりで歩くはずがなかなかハードである。
今夜もいびきの大合唱・・・疲れているからちゃんと寝たいけど眠れるだろうか。
22時半睡眠。
Asa

0 件のコメント:

コメントを投稿