2011年7月4日月曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行62日目


6月23日(木)巡礼62日目 24km
朝6時15分起床。
キッチン無しのアルベルケであったため、朝ごはんを食べずに出発したためか顔を齧られた時のアンパンマンのように力が出ない・・・飢えている人のためとはいえ自分の顔を引きちぎって与えることのできるアンパンマンってすごいな・・・・そりゃヒーローになるわ・・・とブツブツ考えながら上り坂を上っていく。
途中あまりにも力が出なくてCAFEにピットインすることに。ここのCAFEはオーナーのおばさんの愛想があまり良ろしくないものの、可愛らしい庭とセンスの良いインテリアを併せ持つ素敵系CAFEである。
お金を節約するためにチーズのみのボカディージョを注文(ハムも一緒に挟めるようになれば一丁前)ボカディージョは3ユーロちょっとするから、普段パンとバターで朝ごはんをやり過ごしている僕らにはちょっとした高級品。しかし、さすがにお金を出しただけのことはある。パンは暖めてあるからか柔らかく、一口噛みしめるとふんわり小麦の風味が漂ってくる。チーズも切りたての為か新鮮でどことなく朝の牧場を感じる味である。充実した朝ごはんを食べることが出来、気分よく歩き始める。
午前10時過ぎに「残り100km」の石碑を発見。とうとう100km切ってしまった。1500km以上あった道のりがいつの間にやら残りわずかに・・・若干の感慨がある。しかし、本日は二人とも足首に違和感があるため、ゴールよりも目先の今を考えることに。・・・頑張れ足首。
3日前ぐらいからガリシア地方に入ったのだが、この地方にはきれいな風景があふれている。もし「時間が無いけど巡礼を体験したい!!」という人がいればガリシアだけでも、ある程度楽しめるのではないだろうか。景色・食事は十分満足できるであろう。
しかし、時間に余裕があり、なおかつ極度な人見知りでないのであればやはり1ヶ月以上の巡礼を僕らはお薦めする。僕らがお薦めする巡礼の醍醐味は「人々との出会い」であるので。
14時ごろアルベルケに到着。今回は100人以上が宿泊できる大型宿、まずまずきれいでキッチンつき、値段は普段の倍の一人10ユーロ(1150円)と高いのだが・・・久々にWIFIがあるのでCAFE休憩をしながらメールの返事などをする。
夕方買出しをする。本日は宿泊費にお金を費やしたため自炊することに。でもちゃんと作るのも面倒なのでピザ、サラミ、ワインを購入し、インスタントスープと一緒に食べる。
久々のピザはジャンクな味わいで美味しいのだが、スープは化学調味料の味を強く感じる。フランス側では何の疑いも無くこのスープを「うめぇうめぇ」と食べていたのだが、スペインの外食生活で僕らの味覚が向上してしまったのが原因だと思われる。
食後パソコンを1時間半ほどしているとアサに怒られる。「別に自分の用事ではなくブログとメール返信だけなのに・・・」とも思ったが、たしかに2人でいるのにずっと1人の世界に入っているのは良くないのだろう。もともと僕はほっとかれたらいつまでも一人の世界に浸っていることが出来る人間なので、時折トントンと外からノックしてくれるアサの存在は僕に良い影響を与えてくれているのだろう。(無理やり穴の中から引きずり出されるストレスがあるにしても・・・)
20時に散歩に出る。特に何も無いのでジュースだけ買う。こちらのファンタは甘みが強いわりに炭酸が弱く僕の好みではない。
23時就寝。
hoso

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