2011年6月23日木曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行56日目


6月17日(金)巡礼56日目 20km
6時起床 朝ごはんを食べて7時30分出発
本日もアップダウンがあまりないのっぺりとした平らな道を景色を見ながら歩く。山岳地帯が近づいてきたためか草花の色が控えめな茶色を帯びた色に変わってきた。「気候や土の養分によって草木の色が変わるのが面白いなぁ」とジジババのような会話を繰り広げながら歩く。
「今日は20kmだけ!!」と始めから短い距離設定にし、気持ちが緩んだためか、はたまた昨日の疲れが内部にズシンと残っていたためか体が重い・・・・しかしバス移動でのバックパッカー旅行の時とは違い自分が歩かないことには1mすら前に進まない・・・なので遅いペースでもじりじりと歩き続ける。歩き続けていると明日越える予定の峠がだんだんと近づいてきた。今度の峠は1500m以上の高度で今回の巡礼では一番高い場所のようだ。(フランス側の最高高度はは1450mほど)しかし南米の旅行の際の高度に比べれば全然余裕であろう。
後半戦は自然に囲まれた道になったため気分良く歩く。午後1時過ぎに~の町に到着。今日のアサはこの距離でも限界ギリギリだったようだ、さすがに56日連続休みもとらずに歩くというのはこたえる作業のようだ。
14時のオープン時間まで最近よく同じ宿になるスペイン人のロディーにスペイン語を教えてもらいながら待つ。
14時にチェックインをしてシャワー洗濯、そして1時間ほど昼寝をする。16時からブリティッシュ式のティータイムがあるということなのでモソモソとおきだし、中庭でみんなと紅茶を飲む。スペイン人のコンチータとロディー、イタリア人夫婦、フランス人のおばちゃんとで会話。それぞれの共通言語がないからぐちゃぐちゃな会話だが何故だか通じる。イタリア語とスペイン語はやはり意思疎通ができるようである。一方スペイン語とフランス語はけっこう難しそうである(それなのに何故か通じている)。ロディーにスペイン語と他の言語の相関性を聞くと。近い順に1ポルトガル語、2イタリア語3フランス語4英語5ドイツ語となっているらしい。
お茶会の後、アサがロディーにスペイン語を習っている間にトマト、玉ネギ、ニンニクをブイヨンと一緒に炒め、そこにニンニクとブイヨンを入れて炊いた米をぶちこんで炒め、炒飯もどきをつくる。
簡素な夕食を食べ、庭でのんびりとコーヒーを飲む、巡礼中の宿の庭はどこも広く美しい。このアルベルケの庭も芝生だけで50坪はあろうかというほどの広く素敵な場所なのでゆったりとくつろぐ。日本の都会ではなかなか味会うことが出来ない贅沢な時間である。
19時からミサに参加。今回はゆっくりと話しをしてくれる司祭さんだったためお説教の内容もなんとなく理解できた。「巡礼中には他の国の巡礼者と多く出会うだろう。その際には彼らの言葉を尊敬し学びなさい、お互いに尊敬しあうことで理解し愛することが出来る。尊敬は愛だ!!」と。僕も他人を尊敬する態度を持つことは非常に大事なことだと思っている。(思っているのと実行できるのかは別。去年の新年の抱負が「相互理解」だった気がするが特に何を出来たわけでもない・・・)しかし自分自身の事すら本質的には理解できないのに他人の理解など出来るのだろうか・・・自分とは一体どんな人間なのだろう。干した布団を叩いた時のように悪いところはポンポンと出てくるのだが、「これは人に誇れる!!」なんて部分は枯れ果てた井戸のごとし・・・なかなか人生大変だわさ・・・と思いながら22時半就寝。
Hoso

0 件のコメント:

コメントを投稿