6月16日(木)巡礼55日目 30km
今日も6時起き、2人部屋のため朝の準備も気を使わなくて良いのが助かる。
7時半に出発し最初の目的地Hospital de Orbigoを目指して歩く。そこまで15km程度しかないと聞いていたけど、そこを超えるとさらに15km歩かないと宿がないと聞いていて、今日の体調次第で決めようと思っていた。
だけど、思ったよりかなり早く到着してしまい、結局30km先のAstorgaまで歩くことになる。途中までにも何軒かアルベルケがあったけど、Astorgaにガウディが設計した建物があるというのが気になって結局歩く。久々の30kmはやはりきつい。だけど、国道沿いの道を避けたこともありのんびりとした景色が続き軽いアップダウンもあったり楽しんで歩けた。
Astorgaの6km手前にある丘の上に久々にaccueilが。フランスではよく見かけたけど、スペイン側ではかなりレアだ。以前巡礼した男性がやっているらしく巡礼者に「パラダイスへようこそ!!」といいながらフルーツや飲み物、クッキーを振舞ってくれた。ありがたくご馳走になって数ユーロの寄付をする。ここで韓国人友達のインスンとミジュに再会。彼女達もAstorgaへ向かうとの事。アルベルケでまた顔見知りとたくさん会えそうだなと思った。
丘をくだって国道へでる。
Astorgaまであと3km。だいぶ足が痛くなって動かなくなってきたなー・・・と思いながらサトの後ろをトボトボと歩いていると、横を「ボボボボー・・・・・」といいながらゆっくりとしたスピードで「水曜どうでしょう」ステッカーを貼ったバイクが通り過ぎ止まった。
「・・・・・・・・・・!!!!」
言葉がでないくらい嬉しい再会!!
中南米で何度も再会を繰り返していたヒロオ氏とヨーロッパでの再会!!
しかも、うちらを探しながら走ってくれていたらしい。
冗談で「探してやー」とは言っていたものの本当に路上で再会できるとは思っていなかった。巡礼道はほとんど国道から外れていることが多い。その上うちらは国道沿いが嫌いだから遠回りになろうとも田舎道を選ぶ。今日だって、町に近づいたため止むを得ずに国道にでてたった1kmくらいのところでヒロオ氏に発見されたのだ。
まさに奇跡としかいいようがない。町に入ったあととか、もう数分長く休憩していたら再会出来なかっただろう。嬉しすぎて足が痛いのも忘れてしまった。
キャーキャーいいながら3人で記念撮影。
一時帰国していたヒロオ氏は服や靴が新しくキラキラしている(笑)
一方うちらは、毎日着て洗濯し日光にさらされ色あせたシャツにどろどろの靴。
ヒロオ氏もAstorgaに泊まってくれるというので夕飯を一緒に食べることにする。
バイクだと3分で行けちゃうAstorgaへヒロオ氏は宿を探しにいった。うちらは3kmを40分かけて歩く。町に着くまでの間にもう一度ヒロオ氏が戻ってきて合流する予定だったけど、予想より複雑な道路だったため見失う・・・・そして焦る・・・かなり焦る・・・。せっかく再会できたのにこれで合流できなかったら何のためにヒロオ氏をAstorgaに引き止めたのかもわからなくなってしまう。町についてひとまずアルベルケにチェックインするやいなやサトはヒロオ氏をさがしに行く。
このアルベルケにサン・ジャン・ピエド・ポートでボランティアしていた日本人女性がいた。数日前にこっちにうつってきたらしい。他にも2人の日本人ボランティアの方が働いていた。3人とも日本にある歩く友の会の方らしい。スペイン語できないし英語も少し話せるくらいだけど外国で頑張る3人の50~60歳くらいの方たち。すごいなと思う。
アルベルケに着いたのが3時半くらいだったからいそいでシャワーを浴びたり洗濯をする。ヒロオ氏を探しに行っていたサトは教会前で発見したようで予定を決めて戻ってくる。ホッと一安心。
18時に教会前で待ち合わせし、私だけ途中までガウディが手掛けたという教会の中を見に行く。入場料2.5ユーロ。螺旋階段があって教会らしくないデザインのステンドグラスがありだけど細部にまでこだわりを感じるガウディの建築らしい教会だった。なぜ、途中までしかガウディが関われなかったのかというと、モダンなデザインを好まなかった司教さんと意見が衝突し途中で建築家を変えてしまったらしい。結局、出来上がったものの司教さんはモダンな建物に住むことが恥ずかしいといって住まなかったらしい・・・なんともったいないことをするのか。最後までガウディに任せていたら今頃はここも一大観光地になっていただろうに。
教会を後にして3人で「PERIGRINO DE MENU」を食べにいく。PERIGRINO DE MENUはリーズナブル。コースになっていて前菜、メイン、デザート、パン、ボトル1本ワインがついてひとり8.5ユーロ。めっちゃ安いと思う。
ヒロオ氏とサトはパエリアを注文。海鮮と肉が入っていてなかなかのレベル。私はシェフサラダ。これもうまい。メインの魚フライやステーキも美味しかった。このレストランは当たりだった。
6時半から店にはいって10時45分までノンストップで会話。
ヒロオ氏といえば食べ物の話はもちろんのこと日本はどうだったとか、旅友の話、これからの予定などなど話は尽きない。3人でワインボトル3本開けた。
ヒロオ氏は柔軟な考え方ができるすばらしい人。
最初は私とユタカ君の3人で「大学行ってない同盟」を組んでいたのに、話してみるとすごい知識人。それを自慢するでもなく知識をひけらかすでもなくバランスのとれた方である。私の中ですごいなと思っている人のひとりである(本人の目の前ではいわないけど)
もっともっとしゃべっていたかったけど、23時門限だし店も23時までなので泣く泣く解散。次はメキシコかアフリカでの再会が期待できそうである。
今日は30km歩いてしんどいはずなのにヒロオ氏に逢えたおかげですごく元気になりました。ありがとーヒロオくん。
Asa
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