2011年6月1日水曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行39日目


5月31日(火) 巡礼39日目 28km
今朝も6時に起きて朝ごはん。人がいっぱいなのでセカセカと朝ごはんを食べていると、宿のおじさんが「みんな~荷持つに入るだけヨーグルトと果物を持っていってくれ!!」とまさかの大盤振る舞い。どうやら昨日どこかから大量の食料が届けられたようだ。どこからか聞きそびれてしまったので想像してみる。
①巡礼者支援の会から物資の供給(これはありうる)
②近所のスーパーから賞味期限切れ間際の商品を寄付された(これも大いにありうる)
③特に無い・・・
だからたぶん①か②のどちらかであろう。②だったらすごくいいな。と個人的に思う。僕らも助かるし、食料を無駄にしないように僕らも役に立っていることにもなる。日本でもホームレスの人達に対する炊き出しのボランティアがあるが、期限切れの近い商品などを活用する手もあるのではないのでしょうか?ただで食料をもらうことが出来ると働く意欲が低下してしまう問題があるのだが、本当に困っているならば期限切れの弁当でも「こんなもの渡すなんて俺達をバカにしている!!」とは言わないはずだ。おそらく僕なら「ありがとうございます」と喜んで飛びつくだろう。
ということでフルーツとヨーグルトを少々いただき7時に出発。
今日も絶好の曇り空。気分よく30分ほど歩いていると目の前に黒山の人だかりが。それも巡礼者のみ。「なんだなんだ、ど~したんだ?」と覗いてみると水道の蛇口らしきものが見える・・・なんだ水補給か・・・・と、思ったら蛇口の上に「VINO(ワイン)」の文字が!!どうやらここはワイン工場だったようだ、それにしても愛媛のみかんジュースじゃあるまいしワインを無料で振舞うとはなんてありがたい!!
昨日「酒が思う存分飲めねぇ~!!」とほろ酔いで書いたブログをキリストさんが読んでくれていたのかもしれない。
しかし、今でこそ常識的にペットボトル1本ぶんで満足しているのですが10代(・・・いや20歳といておきましょう)の時の僕ならその場で朝まで友達と酒盛りをしていたことでしょう。いや、大人になった。すごいぞ自分。
朝っぱらからワインを飲みホクホクした顔で再び歩き始める。一口飲んだだけのアサも気分良くなっているようで2人揃って「今までフランス側の巡礼が良かったといって言っていたけどスペインも捨てたもんじゃねぇな」とスペインの評価をワンランク格上げする。
今日は涼しいことも手伝って非常に歩きやすい。歩いていると、座っていたイタリア人のおじさんからお菓子をもらったり、パン屋でおまけにクッキーをもらたりとありがたいことばかり続く。たまにはお返しをしないとバチが当たりそうである。
気分が良いのでいつもより長く28km歩く。久々にちゃんと歩いた気がするな。
午後2時に本日の宿に到着する。狙っていた宿は満員だったので仕方なく共同キッチンが無い宿に泊まることに・・・・しかしこれは僕らにとって結構死活問題なのである。こちらでは夕飯代のほうが宿泊費より高いため(おおよそ宿泊6ユーロ、夕食10ユーロといった感じ)毎日自炊していたのだが、たまにはしょうがない。自分達へのご褒美として巡礼に出て始めてのレストランで夕食を食べる。これが、もう美味いの何の!!美味いの何の!!美味いの何の!!3回ぐらい言ってようやくすっきりするぐらい美味いのである。まずアサが注文したクリームコロッケは表面の衣が薄いのに歯ごたえサクッとみごとな揚げ加減。しかも衣自体に塩とニンニク、肉のエキスで味付けしてあるため中のクリームソースと相まって見事なハーモニー。
お腹が減っている僕はセットメニューでトマトソースパスタ(中に入っていたソーセージがジューシー)とハムステーキ&オレガノで味付けされたポテトのオリーブオイル炒め、付け沿いはバスク地方原産の赤ピーマン。
このメニューにワインが1ボトル付いてきて10ユーロ。日本だったらワインだけで10ユーロしそうなものなのに。至福。とりあえず至福の時間を過ごす二人。どうやら質素なご飯を1ヶ月以上続けたことで結果的に僕らの下は非常にセンシティブになっていたようである。一回の夕食でこれほどの感動を味わえるとは。たまにゃ苦労もしてみるもんですな。
夕飯途中に再度ブログをアサに打診したところ、ワインを飲んでしまったから・・・と拒否。言い訳だけはいっちょ前になってきました。
夫婦の小言をこんなブログで書くのもなんなのですが、時には僕だって「大様の耳はロバの耳~!!」と叫びたいことがあるのです。
現在19時半だけど、今日はのんびりしたいので終了。
まだまだhoso・・・・

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