6月10日(金)49日
今日はBIGウォーキングになるため朝6時に起床し、朝ごはんを食べずに出発することに、出発の用意をしていると、一足先に出発準備が出来たオルネイロが「あなたたちとも巡礼中はもう逢えないのね・・・」と涙を流しながら別れの挨拶をしてくれた・・・(いや、僕らのほうが歩くのが早いからすぐ追いつくと思うけど・・・)と思う気持ちを心にしまい、感動的にお別れする。
・・・しかし50mほど歩いたところでオルネイラが戻ってきた・・・どうやら杖を忘れてしまったようだ・・・涙ながらに出発しただけにオルネイラも気まずそうである(笑)今度はさっきとはうって変わって「チャオ!!」と気軽な挨拶でお別れする。
イタリア人の新婚夫婦フィリップとエレは帰国の飛行機の日にちが迫ってしまったためここから200km先の町までバスで行くことに決めたらしい。この巡礼は彼らにとってのハネムーン。世の中にはいろいろな形のハネムーンがあるようである。
結局みんなと別れの挨拶をしている間に朝食の時間になってしまったので朝ごはんを頂いてから出発することに。朝ごはんのCAFEもイタリアーンのトレビア~ンCAFE。最後までイタリアーノにぬかりはありませんでした。
結局7時30分に出発。本日は天気が悪いとのことなので早足で歩く。9kmほど歩いたところで感動の別れをしたはずのオルネイロに追いつく。そしてオルネイロが忘れていったズボンをわたす。(忘れ物は杖だけではなかった・・・)
その後7kmごとに休憩しながら歩く。今日は道路沿いを歩くため面白くないが距離を進めたい日だったのでまぁ良しとする。
今朝とうとう出来てしまったマメが潰れかけており痛い・・・「ものすご~く」と「ぜんぜ~ん」の中間ぐらい痛さ、まぁこれも巡礼の醍醐味として我慢して歩く。おそらく数日前から簡単に歩けすぎてこのままじゃ感動無く終わってしまう・・・とブツブツ言っていたのをキリストさんが聞いていたのであろう。(まぁ論理的に考えると靴下が穴だらけになったために擦れたのが原因なのだが)
20kmほど歩いた時点でCAFE休憩。最近はお金をドシドシ使って休憩します。
最後のラストスパートもひたすら道路沿い・・・。
退屈なのでアサと一緒に口笛で「むぎや」という僕が中学生の時に合唱コンクールで歌ったことのある曲を陽気に拭いていたら想像以上に早く2時半に到着。
3時にオープンなのでそれまで待つ。陽気なイタリア人おじさんが公園の健康歩行器で遊んでいた。「巡礼者は決して疲れない」と名言を吐いていました。
シャワー、洗濯、充電、仮眠、買い物など細々したことを終わらせ、晩ご飯を作る。本日はパスタ(ズッキーニ、玉葱、トマトソース、スパイス、チリ)チリを入れたお陰で久々に辛い味となる。旨い。その後、早口のスペイン人クリスティーナとスペイン語練習中のアメリカ人(アメリカの人はスペイン語のセンスがないようである)とスペイン語で会話を少々。
夜9時にミサに参加。今回参加して”これがキリスト教を素直に受け入れれない一番の理由だろう”と前々から感じていた、ことを再確認。それは教会内のごてごてした装飾である・・・綺麗と言えば綺麗なのだろうが、特に飾る必要の無いものを飾るために中世の時代に他の大陸の民族を滅ぼし、略奪し、その果てに出来上がった美しい装飾・・・このゴテゴテしたものを見ているとその裏に隠された搾取された人々の血を感じる・・・だからなんか嫌だ。これが僕がキリスト教(他の宗教でも共通することだが)を信仰できない理由の一番大きな部分なのであろう。おそらく信仰がはじまった当初は素敵なものだっただろうし、今でも聖書には良いことが書いてあるのであろう。キリスト教を信仰する多くの人の事も僕は大好きである。だけど、僕はこのゴテゴテが嫌だ。
救いを求めるためには小さな家に小さな十字架一つで十分なはずである。わざわざ荘厳な教会を作らなければ権威を示せないことは「虎の威を借る狐」に他ならない。感じていることを素直に書いたらキリスト教の悪口になってしまった・・・ごめんねキリストさん。あなたが嫌いなわけではないですよ。あくまで後光を借りて搾取する(した)人が好きじゃないです。
日記を書き11字就寝。
hoso
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