フランス→スペイン巡礼徒歩旅行５０日目

６月１１日（土）巡礼５０日目

５時５０分起床。食堂に朝食を食べに行くとありがたいことにFreeの朝食が置いてあった。。今回のアルベルケは市が経営している寄付制のものなのですが、おそらく赤字・・・（僕らは一応ちゃんと寄付しているのですが全く寄付しない人や、少しだけしか寄付をしない人も多いようです。寄付なのだから問題ないのでしょうが・・・）

まぁこのアルベルケに訪れる巡礼者は宿に寄付しなくても近所のBARでお金を使っていくので金銭面ペイ出来ているのであろう。なによりこの地域に多くの人が訪れることで町が活性化されることも市としての一つの目的なのであろう。

７時に出発。今日は昨日に引き続き、ロングウォーキングです。まずは６ｋｍ離れた～condresという町まで歩く。昨日に引き続き歩き始めは右足の薬指と小指にできたマメが痛い・・・しかし１０分も歩けば感覚が麻痺し、痛みもほぼ気にならなくなるので今のところ問題無さそうである。

７ｋｍ過ぎてからは、スペイン側の難所の一つと言われる「砂漠越え」今日はその日のはずだったのですが・・・・どうやら噂で聞いていたような大変な砂漠ではないようだ。最近御馴染みとなっている小麦畑が左右にある一本道。たまに荒れ果てた土地もあるけど・・・何がどう砂漠？？？と、気になり辞書で砂漠を調べてみると、「未開の地」みたいな意味もあるようだ・・・未開というほどではないけど何も無い場所という意味だったのだろうか。

まぁ普段と違う・・・と言えば途中の町が全く無いこと・・・なので真っ直ぐの道をテクテクと歩く・・・ひたすら・・・根気良く・・・粘り強く・・・何も考えず・・・。

ありがたいことに７ｋｍごとにベンチがあったため休憩しながら歩くことができた。

しかしま～すぐの道をひたすらというのはなかなか大変なものです・・・目的物も何も無いので進んでいるのかどうかが体感できずいつも以上に疲れます・・・昔オーストラリアをリアカーを牽きながら一周した日本人は１０００ｋｍ以上あるひたすら真っ直ぐの道を歩く間一体何を考えていたのでしょうか。

僕はとくに考えることもあまり無いため口笛の練習と、杖をパレード隊のようにクルクル回す練習しながら歩く。

１２時過ぎにようやく久々の町を発見。そこでカフェをすることに。すると最近のショートウォーキングで置いていかれていた韓国人メンバー達を発見。昨日と今日のBIGウォーキングで無事追いつくことが出来たようである。

その後さらに７ｋｍ歩き～の街へ到着。

ここには韓国人の皆も泊まるようで、本日誕生日のインスンちゃんのパーティーをするらしい。僕らも招待されたので参加することに。

しかし、到着の疲れがあるのでまずはビールで乾杯。旨い。

５時から夕食準備。まずは買出し。「僕らが招待したのだから君らはお金を払う必要はない」と言ってくれたのでおりがたくお言葉に甘える。そのかわりインスンちゃんの誕生日という名目でワインを提供する。招待してもらった際は下手にお金を出してもらうことを断るよりも、他のプレゼントなどでペイするほうがスマートだと最近心掛けている。

本日の夕食はコリアンスープとビビンバです。僕らはめだまやき当番。ポル君、チェ・ガウと４人で料理する。金君とチョイ君はすでにビールの飲みすぎで爆睡している（笑）

下ごしらえが終わったので、ご飯が炊き上がる間日記をつけながらのんびりと過ごす。

７時半に「夕食準備ができたよ～！！」とチェ・ガウが呼びにきてくれる。食器や飲み物を運ぶ仕事は率先して最年少のチェ・ガウが行っているようだ。誰に言われるでもなく行っているところを見ると韓国の伝統のようだ。なんだか体育会系を感じます。（昔は僕もそうだったな～）

庭にテーブルを出し、みんなで一緒に食べる。ビビンバは日本で食べる石焼タイプではなく、炊き込みご飯のような食感だが美味しい。やはりアジア飯が僕らの口に一番合うようである。美味しい以上にホッとする味である。日本食を今食べたらうっとりするんだろうな。

晩ご飯を食べながら、日本について話しをしたのだが、みな好意的。ただ、日本の文化は世界的にもユニークだといわれる。特にマンガ文化（これは非常に好意的）そしてアダルトビデオ文化（韓国では考えられないそうだ・・・でも韓国男性は大好きらしい）。なんだか誇れることなのかどうなのか・・・・・・・。マンガは確かに日本が世界に誇れる分野であると思う。マンガなんて子供っぽいという人も多いが、小説を読むのはちょっと・・・という人達でも気楽に読むことが出来るし、けっこうええこと書いているマンガも非常に多いんです。「書物」というものの目的が「他者に何かを伝えること」であるならば十分にその目的を果たして余りあるのだと思います。

「言葉の中から世界を読み取り想像する」という点では文字だけの小説の方に軍配があるのかもしれないが僕はどちらも好きである。

美味しいご飯の後はみんなで本日誕生日のインスンにサプライズプレゼント。「マフィアゲーム（コリアンゲーム）をしよう！！」と誘い、「みんな目をつぶって！！」とインスンに目をつぶらせたところで、プレゼントのお菓子と花束（道で摘んできたもの）をインスンの目の前に。インスンも喜んでくれ楽しいバースデーパーティーとなりました。

やはりアジア人とのほうが親近感を感じる。英語がどちらもネイティブではないというのが一番の理由なのだろうが、肌の色や髪の色が同じというのも大きな理由である気がする。

１０時半就寝。

hoso