6月5日(日) 巡礼44日目 27km
朝、6時半から朝食。7時半に出発する。久々に青空が広がっている。日ざしがきつくなるのは困るけど青空の下だと草花がすごく活き活きとしていて綺麗。
朝方であれば青空がでていても温度が上がりきってないため気分よく歩くことができる。
はじめの町のBARの前で数日、会っていなかったスペイン人のハツラツ5人組ジバ連と再会。いつも超早いスペイン語で話しかけてくれて子供レベルのスペイン語を話す34歳にもなる私の頭をなでたり、顔をムニムニつねったりとなんだかんだとかわいがってくれる。たぶん私のこともっと若いとおもっているんだと思われる。話しているだけで元気をくれる人達だ。今日はうちらと同じ村で泊まる予定らしいから同じ宿だといいなと思う。
20km先の村、SanJuanDeOrtegaまで千葉県からきたという小谷さんと話しながら歩く。小谷さんは日本中の巡礼をしていたり、6年ほど仕事でケニアに住んでいたり海外経験も豊富な60歳過ぎの男性。歩いているとみんなの目を引く。なぜなら日本の番傘をかぶってリュックには日本の巡礼で買ったと思われるキーホルダーをつけて歩いている。写真を撮られている姿を何回かみた。話してみると、とてもおもしろい男性で話が尽きなかった。小谷さんはこの村で泊まる予定だったけどうちらと一緒に11時に到着し、まだいけそうだということでうちらと同じ27km先のAtapuercaまで歩く事にした。今日の道は昨日までとは違って林の中を歩いたり小高い丘の上から遠くまで見渡せたりと気持ちのいい道だった。フランスの道を思い出した。
Atapuercaはアタプエルカ原人とやらがいた村らしい。博物館らしきものもあるけどこういう場所もお金を払ってまで見るほどの興味は私達にはない。
なのでとりあえずアルベルケへチェックインしてからシャワー洗濯を済ませてカフェへ。カフェの外のテーブルでコーヒーを飲んでいるとフランス人のステファンとカナダ人のコーエンが来たので一緒にカフェをする。このふたりは最近うちらの中でかなりハイレベルのヒット人物。ふたりとも面白すぎるのだ。コーエンはストレートだけど天然的な面白さ。ステファンはフランス人らしく屈折したねっとりとした面白さ。この二人とはコンポステーラまで時々あえるといいなと思う。
今日はサトが足の筋が痛いというから早めにアルベルケに戻って休憩。夕方にまた雨が降ってきた。この先、この雨が昼過ぎや午前中に移っていかないことを祈る。
アルベルケの庭で他の巡礼者と話す。毎日、英語のフリーレッスンだ。日本の英会話学校だと1時間外人と話すのに3000円払うらしい。それを考えるとすばらしい環境だ。だけどなかなか英語は上達しない。リスニングはかなりアップしていると思うけど、ネイティブの中で自分が中心になって話すということはまだまだできないし、わからない単語もいっぱいだ。外国語との戦いは永遠のテーマになりそうだ。
今日は久しぶりに有料のアルベルケに宿泊。ひとり5ユーロ。食事はついていないから夕飯はBARへ行くことにする。ワインを2杯ずつ飲んで、血をたっぷり入ったソーセージやトルティージャ(オムレツ)、チキンカツ、ピクルスなど合計5皿のピンチョス(おつまみ)を食べる。今、歩いているリオハ地方のワインを飲む。すごくおいしい。もともとアルコールに強くない私だけど、原産地で飲むワインはおいしくてごくごく飲んでしまう。1杯のんだらすぐに顔が真っ赤になって体がふわふわしてくるからサトにいつも取り上げられるけど、今日はアルベルケに戻って寝るだけだから2杯飲んだ。BARでお腹いっぱい食べて18ユーロ。酔っ払っておいしいもの食べてならOKな値段だ。日本で食べたら高いソーセージもこっちなら安く食べられる。せっかくだからスペインでは小さな贅沢を楽しもうということに決定。明日行く予定のBURGOSもBARでかなり美味しいものが食べられるらしいから楽しみだ。やはりうちらの楽しみは食の占める割合が高い。
この村も小さな村でのんびり過ごせていい。明日のBURGOSは大きな町らしい。いいところだといいな。
もう酔っ払ってるから寝る。
asa
0 件のコメント:
コメントを投稿