6月14日(火)巡礼53日目 20km
朝6時起床。昨日作っておいたカレー味の炒飯をレンジで温め、コーヒーを入れた頃にアサがモゾモゾと起きてくる。昨晩と比べ少しは体調が良くなったようであるが、全開では無さそうだ。
朝食を食べ終え(カレー炒飯旨し!!)7時15分に出発。朝から国道沿いの道ばかりでつまらない、休憩する場所どころか少しの茂みもない・・・そのためアサがトイレできる場所を見つけることも出来ず6km先の町でトイレのためにカフェに行き、そこでドーナツを注文し食べる。1つ0・7ユーロ(85円)ぐらいなので朝ごはんをcafeで優雅に過ごすことも可能なのだが、いつも適度な距離でcafeが見つかるとも限らないし、荷物を背負ってcafeを探し回るのも面倒なので、僕らは今のまま宿で自分たちのパンとコーヒーで済ますのが良いのだろう。
その後もアサが体調不良のため、ペース上がらず短い距離でもペースが上がらない。そして暑い・・・国道沿いを歩き続けること5時間でついにリオンに到着。
さすが大都市リオン、5kmほど手前から視界に入っていたのになかなか近づかないので精神的に大変であった。街に入ってからもアルベルケがある中心まではまだ30分以上歩かなければならないため、ダニエルとピエールはバスで中心まで行くことにするようだ。なんだかせっかく徒歩だけ出来ているのに中途半端にバスに乗るのはもったいないと僕らは思ってしまうのだが、ヨーロッパの人はそのあたりの細かいことはあまり気にしないらしい。
しかしやはり大都市に入ると目印も見つけにくいし人と車が多いため歩きにくい(まぁ住んでいる人からしたら僕らのような汚いのがフラフラしているほうがよっぽど迷惑なのだろうが・・・)道に迷わないように気をつけて歩くこと5分・・・さっそく迷う・・・。目印となる矢印の中に巡礼道を示すもの以外にホテルやレストランへの道を示すための偽物も紛れ込んでいるため非常に複雑なのである・・・。こういう時は目印ではなく街の人に聞くのが手っ取り早い。案の定アルベルケの場所を聞くと親切丁寧に教えてくれあっという間に到着。
アサはけっこう疲れのピークだったようだ。100人以上が宿泊できるアルベルケには知っているメンバーの顔がいっぱい。一同に大都市レオン到着を喜ぶ。
シャワーの後、アルベルケに着く直前に見つけた「バーガーキング」に行くことに。僕らにとっては「バーガーキング」は名前の通りハンバーガーの王様です。いつも疲れたとき、何かのお祝いの時にはここにお世話になっています。ここでガッツリ行きたいところですが、ここレオンではタパスを食べる!!という重大な使命があるため定番の~セットを一つだけ注文。しかしポテトと飲み物は特大のギガンテサイズに。一人分のセットで6・5ユーロ(750円)となかなかの値段なのですがたまには贅沢に。しかもさすがスペイン飲み物の選択肢の中にコーラと並んでセルベッサ(ビール)の文字が。もちろんビールを頂きます。しかもちょうどアイスクリーム無料のサービス期間だったらしく豪勢な昼食。
スーパーと銀行へ行ったあとアルベルケに戻りしばし昼寝。シエスタ万歳です。
午後4時にムクムクと置きだしカテドラルへを見学しに行く。ここはステンドグラスを見るだけでも「一見の価値がある」とミシュランの2つ☆ぐらいの高評価の場所なので「そんなにハードルあげて大丈夫???」と思いながらやってきたのですが・・・・・すごい。
ここのステンドグラスはたしかに見る価値あり。教会とかカテドラルはそんなに好きではない僕も「悔しいけどすごい!!」と思ってしまうほど。多くの教会のように成金主義のゴテゴテとした教会ではなく、もうとにかくステンドグラスが美しい。時間とともに移り変わっていくステンドガラスの色合いを眺めながらぼんやりと教会で過ごす。
2~3時間ぼんやりできそうなのだが、サンイシドロ教会もロマネスクタイプの教会の傑作品だと聞いていたのでそちらも見に行くことに。しかし・・・・まぁまぁ・・・いつもも通りの教会。やはり個人的には先ほどのカテドラルのほうが好きである。アサもカテドラルのステンドグラスには相当感動したようで、昔フランスの教会のステンドグラスをみて涙が出そうなぐらい感動したといっていたのだが、「その教会のステンドグラスよりも綺麗!!」と言っていた。フランス側からあわせるとすでに100近くの教会を見ていると思うのだが現時点で僕らの中では第一位の教会(カテドラルだけど)になりました。もちろんステンドグラスは時間帯や天気によって大きく変わるので、僕らの訪れた時間が素敵すぎたのかもしれませんが。
素敵なステンドグラスがあるこの教会のミサに6時から参加する。まぁミサの内容はまぁまぁ。
その後、もう一度スーパで買い物をしアルベルケに戻ると、スペイン人のクリスティーナが「晩ご飯外に食べに行くなら一緒に行ってもいい???」と聞いてくる。タパスを食べにBARへ行くつもりだったのでそれでも良いか聞くとそれでも良いというので(イングランド出身のジョンも一緒に。)夜の街へとくりだすことに。アサとクリスティーナで話しながら店を決めてくれたが僕らだけだったら選ばないような小奇麗な店に入ることにしたらしい。ちゃんとしたテーブルに座り(2人のときはBARは立ち飲みで楽しむべし!!となっている)僕らは赤ワイン、クリスティーナはレモン入りのビール、ジョンはビールを注文。おつまみとして生ハムをのせたバゲットが出てくる。飲み物を頼むとタパスが出てくる。これは素敵です。(日本の居酒屋の小鉢も好き)
僕らは赤ワインのつもりでVINO TINTOと言ったのですが、クリスティーナを介して注文した結果赤ワインのレモンソーダ割りになっていた。しかし、このレモンソーダ割り、飲んでみると・・・旨い!!暑い時期にさっぱりと飲むにはもってこいである。日本の暑い夏にも合うだろうな。しかし、この小奇麗な店はやはり値段が高かったようでメニューをみたクリスティーナが・・・・店変えようか・・・・と。他3名も同意権だったので違う店ではしごする。日本の居酒屋と比べ気軽に出入りできるBARははしごをするのにもってこいです。2件目はさきほどより庶民的な店(それでも僕ら2人で入る店よりは小奇麗)価格もまずまずなので、僕は赤ワイン、アサはさきほどの赤ワインレモンソーダ割が体操気に入ったらしく同じものを注文。おつまみにはチーズクリームコロッケとベーコンと卵の炒め物を食べる。どこの国の料理でもベーコンと卵のコンビネーションは鉄板です!!
クリスティーナとはいつもスペイン語で会話をしており、今日もスペイン語の勉強だ!!と思っていたのですがジョンは英語しか話すことが出来ないため英語での会話に。英語の方がボキャブラリーはあるのだが、発音やアクセントが苦手である・・・。
クリスティーナは今までスペイン以外に中国、フランス、ハンガリーに住んだことがあり、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語以外に片言の中国語が話せるそうだ。日本にも昔2週間ほどだけ訪れた事があり「日本人のマインドは世界一好きだ」と言っていた。巡礼中日本びいきの外国人に意外とよく会う。もちろんリップサービスもあるのだろうが、自分の国の人々のことを褒められるのは嬉しいものである。
クリスティーナは駅などでちらしを配る人がティッシュやうちわを無料でくれたことに非常に驚いたといっていた。(たしかに日本以外でそんなもの配られたことないな・・・)
その後もジョンの偏食(3食ともチョコレートなどの甘いものを食べる)について話したり、足の状態について話したりしていると、前方からカナダ人のコーエンがやって来た。1週間前ぐらいから見なくなっていたので先に進んでしまったと思っていたのだがどうやら足を痛めてバスでこの町まで来て5日ほど療養していたらしい。もとNOVAの先生のコーエンはカナダで座禅にはまったらしく、巡礼で歩いている時も瞑想しながら歩いているといっていたので、おそらく痛みを自然のものとして受け入れすぎた結果手遅れになるほど悪化したのであろう・・・なかなか瞑想というものも難しいものである。僕も気をつけよう。
本日のアルベルケは9時半が門限のため、まだまだ話したいことがあったのだが解散することに別のアルベルケに泊まっているコーエンとジョンは「門限に追われて小学生みたいだ!!」と笑いながら帰っていった。
宿に帰り10時すぎ就寝。
hoso
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