5月29日(日) 巡礼37日目 24km
今朝も飽きることなく朝7時に出発。
今回泊まったの宿のダンディーなオーナーはすでに10回近く巡礼を行っている強者。オーナーの話を聞いているうちにフランスやスペインのほかのルートも歩いてみたくなってきた。(3ヶ月しかEU滞在できないから今回は歩かないですけど)
逆に時間が余れば歩いてみようと思っていたポルトガルは巡礼者用の宿が無く費用がかかるそうなので断念。残念ながら散歩にばかりお金は使えません。
今朝の道は昨日の人の溢れた大都会が悪い夢だったかのように出だしから小麦畑に挟まれた道をほのぼのと丘に向かって歩いていく。やはり自然の中を歩くのは気持ちいい。
今日午前中に上る丘はアルト・デ・ペルドン(高くてごめん)という意味の何だか憎めない丘。名前のわりにそんなに高くないことと、のぼりきった後の絶景がすばらしい。360度パノラマです。ここにブリキで作った巡礼看板があったのでアサは記念撮影。最近道が楽な分記念撮影を撮ったりする余裕が出てきました。(フランス側ではカメラを出すのも億劫だった・・・)
絶景を楽しんだ後、丘を下り畑に挟まれた道をのんびり歩いていると南アフリカの物知りおじさんが「これはアーモンドの木だよ」これは「ブラックベリーだよ」などのプチ情報を教えてくれる。季節が違うと様々なナッツやベリーをつまみ食いしながら歩けるのだそうだ。いろいろ知識を持っていると世界の見方が変わるんだろうな。
さて今日は巡礼のメインコースを若干はなれてエウナテという教会へ寄り道します。往復4kmの寄り道です、最近ゆとりが出てきた僕らにとってこのぐらいの寄り道は大丈夫です。
ここは教会のすぐそばに宿泊できるスピリチアルスポットだとフランス側で聞いていたので「それはスピチュっとかねば!!」と宿泊すべくやって来たのですが、「夕方までずいぶん時間もあることですし次の町までもし歩けたら歩いてもらえたら・・・」とまさかの宿泊拒否・・・到着したのが昼の12時だからたしかに早すぎるが・・・まさか拒否とは・・・しかし拒否には若干理由があるようだ。遅い時間(20時ぐらい)にここに辿り着いて、もしベッドが無かったらその時間から次の町まで再び歩き始めるのは非常に困難・・・「そういう人のためにベッドを開けといてくれないか」とのことだそうです。(それじゃぁここまで寄り道してきた僕らの苦労は・・・)という気持ちをギュギュッと胸の奥に押し込み、他の人のために自分の権利をわたす2人。巡礼だからたまにはね。
きっとスピリチュアル的には「おまえらみたいなセンシティブじゃない奴はまだ来るな!!」ということなのでしょう。
宿でコーヒーだけ飲んで教会を一応見学。今のようなスポーツ・ファッション的巡礼ではない(中にはちゃんとした巡礼者もいますが)昔の巡礼者(聖者と呼ばれた)がここで一夜を過ごしていたらしい。いったい彼らは教会の天井をみつめながらどんなこと考えていたのか・・・世界平和?キリストさんのこと?もしくはもっと下世話なこと?まぁ今となっては知るすべもありませんが。
再び歩き始めること1時間ほどでプエルタレイナ時到着。アサが疲れてきたかも・・というので綺麗な宿に泊まることに。久々にとっても綺麗な宿。まぁツーリスティックだけど・・・ここはWIFIまであるので今後の予定を検討。たぶんモロッコかな?
そして夕食にパスタを食べ、それから散歩に。疲れているとおっしゃるアサにアイスを買い与える。それはもう満足しておりました。
散歩が終わり宿に帰り。22時就寝。
hoso
0 件のコメント:
コメントを投稿