4月25日(月) 巡礼3日目。 30km
本日も7時前に起床。やはり歩くのが遅い分出発は迅速にせねば!!と思っての早めの行動も食欲にはかなわず、部屋でとりあえずバケットを貪り食う二人・・・そうこうしているうちに他の人たちは出発・・・僕らも一足遅れ、8時10分に出発。
今日は道は平坦で歩きやすいそうなので昨日より長い23km先の町を目指すことにする。
昨日の宿のように夜ご飯が自炊になることを想定し、町でバゲットとパスタソース、お徳用板チョコ5枚セットを購入していくことに。
そして歩き始める。2日間歩いた疲れもあまり体に残っていない僕とは対照的に疲れが溜まりきっているアサはしんどそう・・・それでも始めの2時間ぐらいは快調なペースで進んでいく。さすが歩きやすい道!!しかし、そう思ったのも出だしだけ・・・次第に重くなっていくアサの足取り・・・はたから見ていると泥沼の中を歩いているようで気の毒なことこの上なし・・・まぁ頑張っていただこう。ただ、故障してしまうのは厳禁なのでアサのペースにあわせゆ~くりと歩く。まぁ普段の旅行でもそうしているので慣れたものです。(アサにしたらそれでも早いようですが・・・)
今日はたくさんの人々に抜かれていくんだろうな、と思っていたのですが意外と誰も抜いていかない。理由としては歩いている人口自体が少ないということと、参加者の年齢層がけっこう(かなり)高いことにあるようです。
そういえば日本のお遍路さんもそうです。なので今回は僕らも人並みのペースで歩いていくことが出来ます。今日もタンポポ畑やら牛やらロバやらを眺めつつ、45分に1度ずつ休憩する。最近荷物削減計画に励んでいるため、弓場農場で麻美が作ったジャムもケチらずにガンガン頂きます。ジャム4つもあるので・・・疲れた体にパイナップルジャムの甘さが染み入ります。
午後4時前に目的地に到着したものの(アサは足を引きずりつつ)何かおかしい・・・というか教会以外に何の建物もない・・・持っている地図に太字で地名が記されていたので宿ぐらいあるだろうと思っていたのに痛恨のミス・・・しかも雷がなり小雨も降ってきた・・・・たまたま歩いてきた近所のおじさんが教会の避難場所を使ってよいと言ってくれたものの、そこは馬小屋のような建物に机と椅子のみ・・・ここに一晩は無理(アサが・・・)寒いし疲れがとれないだろう。しかし、地図で見ると次の町までは6km・・・アサにこれ以上荷物を担がせて歩かせるのは無理そうである・・・しかしここに滞在も難しい。仕方がないのでアサの分の荷物も抱え次ぎの町を目指すことに。
まぁ荷物を2つ担ぐことは普段の町歩きで慣れているのですが、バックパック2個となると歩きにくい・・・特に足元がほとんど見えないので転びそう。
それでも選択肢がないのでガガガガ~!!と一気に歩くことに。さすがにゆっくり歩く余裕はないので急ピッチで歩きます。疲れきったアサには急ピッチで歩くこともしんどいようなので、ふと振り向くと遥か500mほど後ろにアサの姿が・・・あまり離れすぎると一人で2つバックパックを担いでいるのも不審な姿で恥ずかしいため、人の姿が見えたときにはなんとなくさっと荷物を降ろしてみる。
アサも荷物が無くなったことにより通常の人間並みの2足歩行が可能になったため、本日のこれまでと比べ2倍近くのペースで6kmを歩くことができてしまった。それならば「始めから僕が2個持てば?」ということになってしまうのですが、2人で頑張りたいのでそれは不可。アサにただで楽はさせません!!
午後5時半、Le Rougetから更に1km歩いた所にようやくジットを発見する!!しかしジットと言うより完全に牛小屋・・・中もあまり綺麗じゃ無さそうな印象だけど、とりあえず雨露をしのげて1泊出来れば今日は良し。
とにかく宿泊できるか確認しに行こう!!と牛小屋ジットの中へと入っていくと!!何と初日の宿で一緒だったオリヴァーと愉快なおばちゃん4人組が!!オリヴァーが多分大丈夫!!と彼が使っていたダブルベッドを僕らに与えてくれ彼はその隣の小さなベッドへと移動してくれる。ありがたや~。そして外見とは違ってジットは新しく綺麗であたたかい。紅茶やクッキーまでだしてくれた。
実はとっても綺麗な牛小屋ジットは一人12ユーロ。夕食をつける29ユーロに跳ね上がってしまうためご飯抜きで。しかし親切な宿のオーナー(牛小屋のオーナーでもある)が「朝ごはんは無料で付けてあげよう」と言ってくれた。今回の巡礼の旅に出てから親切な人にたくさん会っており感謝感謝です。
オリヴァーが「僕達のご飯7時だから君達も同じ時間に作って一緒に食べよう!!」と言ってくれる。それならばと、時間を計算し、シャワーを浴び、洗濯をし、宿のオーナーさんが提供してくれたパスタをゆで始める。パスタなので早すぎたら待てない、と計算して7時10分に茹で上がるよう調理したものの、まだオリヴァーたちのご飯が来ずやや焦る・・・(パスタが伸びる)しかし15分遅れぐらいで彼らのご飯が到着したのでパスタも大事には至らず安心する気の小さい2人。
しかし・・・料理のクオリティーに歴然の差が!!彼らのは1品目自家製ピッツァに始まり、ワインの肴にこじゃれたテリーヌやハムが、そして野菜と一緒にコトコトとル・クルーゼの大鍋で煮込んだ子牛の肉・・・さらにチーズ4種盛・・・・僕らの持ち駒のポタージュスープ(レトルト)にパスタ(宿からの頂き物)ではいささか旗色が悪いようです。
彼らが意図したわけではないのに格差社会がくっきりと・・・しかし親切な彼らはかわいそうと思ったのか、夕食代を出していない僕らにすべての料理を勧めてくれました。アサにいたっては食後のデザートの洋ナシとチョコレートの絶品タルトを1つ半も食べる始末(一つは僕の・・・)
食事中も英語を話すことが出来るオリヴァーを通してみんなで仲良く楽しむことが出来ました。今回もいい宿といい人々に出会ったな。
本日も疲れのため9時半ごろに就寝。
hoso
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