2011年5月7日土曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行12日目


54日(水)巡礼12日目 21km

今朝は6時過ぎに起床。朝ごはんは7時からだったため時間をもてあましストレッチをして過ごす。朝ごはんはカフェオレ、パン、シリアル、ヨーグルト。パンはハニーバターでいただく。蜂蜜も夫婦の手作りでえぐみのない美味しい蜂蜜。朝からおなかいっぱい美味しいものを食べれるのは幸せなことです。8時に出発したのだが本日は生憎の雨・・・・でも小雨のため合羽を着ずに出発する。出発直後すぐ山道の登りが始まったが、20分ほどで平坦な道に落ち着く。しかし雨が若干強くなってきたため仕方なく合羽を着て歩く。今回の巡礼に出てから買った合羽は今まできていたベトナム製の200円合羽と比べ非常にクオリティーが高く不快感が無い。僕の分しか買っていないので、今度見つけたらアサの分も買おう。

歩き始めて40分ほどで後ろからステファンがやって来た。「昨日これで最後だね」と別れたのにあっという間に再会してしまった。

今日はステファンと一緒に3人で歩く。いつもはアサと2人なのでゆっくり休憩多めで歩いているのだが、本日はアサも気を使って急いで歩く。ステファンは英語が上手に話せるため、世界情勢、ドイツの現在などについて話しながら歩く。

ドイツ人は日本人と性格が似ているといわれるが、真面目で勤勉なところがやはり似ていると思った。ドイツも日本と同じような出生率でそれが悩みの種だが現在のところそれ以外に大きな問題は無いようである。

ステファンは大きな建設会社の上の立場の人のようで、今回は4週間の休みを取って歩きに来ているらしい。もともとスポーツマンの彼は以前にアイアンマン(トライアスロンのすっげ~版)を完走したことがあるらしい。感想を聞くと、始めの2~3時間は楽しかった・・・・そして終わった後はいい思い出になったようである。途中はそれはそれは大変だったようである。トライアスロンは日本で個人的に行ったことがあるのだが、アイアンマンかぁ・・・参加はしてみたいが体の準備をするために数ヶ月かかりそうなので今のところは難しそうだな。

昼ごはんも3人で一緒に食べる。僕らはいつもどおりにワッフルなど値段が安かったものを中心に、ステファンはチーズやサラダなど体に良さそうなものを中心に食べる。

午後からの後半戦はステファンの娘についての会話が中心、3人娘はアディダス勤務、国際トレードの仕事など大手で働いているが2人は中南米に住みたいと言っているらしい。理由は中南米の「明日でいいじゃん」というのんびりした雰囲気と、ラティーノ(ラテンの男性)のためらしい。日本やドイツのよに真面目な国に生まれるとラテンのよく言えば奔放悪く言えば能天気な男性に惹かれるようである。たしかにラテンの人々はみな楽しそうだからな。もしかしたら僕らも未来のことばかり考えずに今を楽しむことだけ考えたらもっと幸せになれるのかもしれない。まぁそれができない性分なのだからしかたない・・・それに勤勉だから発展したのだし。良くも悪くも。ラテン人が仕事に悩んで電車に飛び込む姿は想像できないけど、日本ではわりとよくある残念な出来事。今後日本で僕も仕事をするけどしっかりしつつも楽しく仕事できるようになりたいものです。

以前日本で5年ほど働いていたときは楽しく過ごすことが出来ていたのでまた日本に帰ってからも楽しく働けたらいいな。

午後1時過ぎに本日の宿に到着。ステファンはまだ12kmほど先に進むそうなので今度こそ本当にお別れです。

本日の宿は「ecoasisu」という宿「エコ」と「オアシス」をかけた名前をつけるだけあり、周りを自然に囲まれたやわらかい雰囲気の素敵な宿。なんだか巡礼ではなく普通に日本から旅行に来たような感覚になってしまうほど素敵な宿です。実は5日前にオープンしたばかりらしく、そのためすべてが非常に綺麗なままで雰囲気も良いのかもしれない。

シャワー・洗濯の後サラダとおやつをむさぼり喰い、昼寝すると言う牛のような幸せな生活をして過ごす。

キッチンを借りて昨日買ったカレーソースを温めてパスタにかけて食べる。

食後はジョン・マリーとフランス語で会話をしてもらう。英語がわからないので本当にフランス語のみだけど、素晴らしい楽しい時間だった。63歳のジョン・マリーは仕事も終わってひとりフランスの北部で生活している。娘と息子がいるらしく孫もいるおじいちゃん。毎日走るか自転車に乗るかしているらしい。見かけはおしとやかなかんじだけどパワフルな人。お互いわからないながらも一生懸命、話して通じ合うってすごいことだなと思う。根気強く付き合ってくれたジョン・マリーともここでお別れになりそうです。本当にいつも笑顔で素敵な方です。

hoso

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