2011年5月10日火曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行14日目


5月6日(金)巡礼14日目21km

今朝はクリスチャン達が一緒に朝ごはんを食べようと誘ってくれたのでクリスチャン&マリー夫婦×2と一緒に朝ごはんを食べる。

食べながら「明日でクリスチャン達は最後だね~」などと世間話をフランス語でする。最近はクリスチャンの英語と僕のフランス語があまり変わらないことに気がつき、たどたどしいフランス語とジェスチャーで交流している。

食後、ジャムと、バター、牛乳、パンをもらう。

彼らはいつも町に到着したら食材を購入し、余った分は宿に寄付していっているようである。彼ら曰く「持って行くのは重いから数ユーロ出したらまた新鮮なのが買えるから」だそうですが、僕らは数ユーロのために2kgでも余分に持って歩きます。

でも僕らも長期の旅行じゃなかったらクリスチャンのようにしてるかもしれないな。たかだか数百円で20km以上余分な荷物を持つのは割に合わない気もするし・・・しかし、現在哀しいかな30代にもかかわらず結局貧乏旅行(昔ほどではないですが・・・)になってしまっている我々は労を惜しまずお金を惜しみます。

さて本日は21km。いつもと比べ短い距離なので気分も楽。なので出発も8時15分。

歩き始めから今日は平坦な道が続きとっても楽チン・・・・・と、思ったら、意外にもきつい・・・・昨日長い距離歩いたのと今までの疲れが蓄積されているからか歩くペースが一向に上がらない・・・いつもなら1時間半で7~8kmは進むのに今日は6km。朝から気を抜きすぎたのかな?今日は体が非常に重いです・・・

それでも今日は距離が短いからゆっくりゆっくり歩いていく。

途中、日当たりの良い花畑があったので昼ごはんをゆったりと食べることにする。

景色のいいところで昼ごはんをゆっくりと食べる。簡単なことのようで日々忙しく生活しているとなかなか味わえない贅沢な時間。

現在毎日ヒーヒー言いながら歩いているけどやっぱり幸せな時間を過ごしてるんだな。と感じさせてくれる貴重な時間です。

特にアサはクリスチャンからもらった4種のベリージャムを大いにお気に召したようで大満喫してむさぼり喰う。いつまでたっても食べ終わらないので僕は日向ぼっこをしながらしばし仮眠。

目が覚めたときにはバッタの大群の襲撃に遭遇した後の田んぼのように変わり果てた姿になってしまったパンの残骸と食べ過ぎたことを後悔しているアサの姿・・・・今回の巡礼歩き旅に出てから順調に痩せていたアサもここ数日は絶賛リバウンド中です。まぁ別に無理して痩せなくても最終的に無事にゴールできれば個人的には良いのだけど。

後半戦もあいかわらずペースが上がらないまま平坦な道を歩く。ここ数日僕もなかなか調子が上がらない・・・疲れてきているのかな?明日・明後日は距離が短いのでその間に休憩できたらいいな。

午後2時過ぎにようやく目的地まで後2kmの看板が。

2kmだったら2000歩ぐらいかな?と一人地道に歩数を数えながら歩く。するとあろうことか1700m地点で2000歩経過・・・足が短いと言う事実を巡礼中に突きつけられる・・・・まぁ仕方ない。

歩数を数えるのに必死になり気づいたらアサ遥か後ろに。アサを待って3時前にようやく目的地に到着!!

いやぁ、けっこう疲れました・・・到着すると先についていたクリスチャン達が迎えてくれる。今回のホテルはなんだか綺麗で雰囲気のあるホテルのようです。

6人部屋なのですが、ロフトとそのまたロフト付きです。つまり一部屋なのに3階建てになっています。そのため2人ずつの個室状態。

シャワー室にはドライヤーも付いておりアサ大喜び。

部屋で少し休憩しているとクリスチャンが「今日の晩御飯は君達と一緒に食べたいからお金は僕らが出すから一緒にジットの晩ご飯を食べよう!!」と誘ってくれる。

いつもなら「いや、自分達で出すから大丈夫だよ」と気を使って断るのだが、最近は変に断るよりも好意はありがたく受け取った方がお互いにハッピーなことに気づく。

日本では謙譲の文化があるためそうは行かない部分もあるが、こちらは言葉をその通り受け取ったらよいので楽である。それにしてもクリスチャンたちにはお世話になってばかり。何かお礼をしたくても何も無いので、晩御飯までに折り紙で鶴を折って持って行くことにする。

晩御飯までに洗濯を済ませ、ジットのロビーへ行くとなんとWIFIが使えるらしい。久しぶりにインターネットでメールなどを返信し、周りの人が心配しないようにブログにも一応今回歩いている様子を載せておく。

午後7時半に晩御飯。いつもは美味しそうなご飯を横目に見ながらせっせと自炊をしていたのに今日はリッチな気分で晩餐会に参加です。

一品目は豆と野菜のサラダを香草で香り付けしたもの。野菜が新鮮な感じで豆の茹で加減も適切。堅すぎず柔らかすぎず、ほどよい食感を残しています。そして香草の香りがまた良い。普段携帯している調味料は塩・胡椒だけの僕らにとっては違う味付けなだけで新鮮に感じます。2品目はハンバーグのようなものとラタトゥーユ。ハンバーグは久々の肉でもちろん旨し。ラタトゥーユも野菜たっぷりで旨い。

パン・ワインと一緒に美味しくいただきます。

今回は8人掛けのテーブルのセンターに座らせてくれたため、場を和ませるため貧相なフランス語を駆使して話題提供をする。すでに仲良くなっているクリスチャン夫婦×2はもちろんのこと他のお客さんたちとも仲良く話をする。

やっぱりみんなと一緒に話しながら食べるご飯は美味しい。こんな素敵な機会を提供してくれたクリスチャンたちには感謝感謝です。

食事の最後には花の香りがするクリームブリュレをいただく。表面のカラメルは薄いのにカリッと固まっており中のとろとろクリームと絶妙のバランス。クリームも新鮮な卵とバニラの外からほんわりと香る花の香りがトレビアーンでした。

アサも単語がほとんど分からない中も大阪的なボケも要所でいれ一生懸命会話する。アサが少林寺の黒帯を持っている話をすると「叩かないで~!!」「暴れるといけないから君はもうワインはやめておきなさい!!」などみんなも冗談で乗ってくれる。このへんはどこの国でも一緒だなぁと思う。本当にみんないい人で、僕らも今後他の人にもっと優しく出来るようにならねばと改めて実感する。

食後は何故か寄付製の指圧コーナーがジットの中にあったのでアサだけしてもらう。

感想は「力が弱すぎて撫でられてるぐらいだった・・・」だそうです。

今日は歩くのは疲れたけど楽しい1日だったな。また今回の巡礼の間に楽しいことにたくさん出会えたらと思います。10時半に就寝。

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