2011年5月7日土曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行1日目


4月23日(日) 巡礼1日目 20Km
朝8時に宿をでる。
鞄には巡礼者の印のほたて貝をつけた。
スペインのコンポステーラには2ヵ月半後には到着したい。トータル1511キロ。
今日の目標はLe Puyから17キロ先にあるMonbonnet
インフォメーションセンターで教えてもらった巡礼道の標識と道しるべの印を頼りに歩く。
同じくらいの時間にでた巡礼者達もいて迷うことはなさそうだ。それに道しるべの印はかなり短い間隔でつけてくれている。
歩き始めはコンクリートの上り坂が続く。上り坂には桜がたくさん咲いていた。フランスで桜を見れるとは意外だった。でも今年は花見をしていないのでちょっと得した気分だった。朝、パン屋で買ったクロワッサンをかじりながら上る。このクロワッサン6個で2ユーロ!めちゃ安いのに大きくてすごい美味しい。フランスに入ってからバゲットはどのお店でも1本1ユーロしないくらいで売っている。
かなりのパン屋さんのバゲットを食べた。どのお店もおいしい。パン好きには幸せ☆
パンを齧りながら歩いているとうちらの進行方向からこちらに向かって歩いてきたムシューに声をかけられた。Le Puyに住んでいる人で隣町から巡礼道を歩いて家に戻るところらしかった。今日はどこまでいくのかと尋ねるので「Monbonnet」までというと、オリジナルの巡礼道を通っていきなさいという。その道を通ると、Le Puyから23.7キロ先にあるSt Privat d'Alierまで近道を通っていけるというのだ。うちらも本当はその町まで行きたかったけど初日に23.7キロは歩けないと思いひとつ手前の町のMonbonnetに泊ろうと思っていた。だけど2~3キロ近道できてオリジナルの道だというならそちらへ行こうとムシューに教えてもらった道を行く。田舎の道をひたすら歩く。横では牛が草を食んでいる。うちらが歩くのをじっとみている。日本より大きなたんぽぽが地面を埋め尽くすように咲いている。遠くでは桜が満開だ。絵画の中を歩いているみたい。
ふたりで[すごいなーきれいやなー南仏やー」を連発しながら歩く。綺麗な景色は飽きることはない。
だけど脚が痛くなってきた。2ヶ月半歩くので最低限の荷物は必要だ。厳選してもってきたけどやはり10キロちかくなってしまった。サトはプラスPCと水、食料を持ってくれているので15キロくらいあるだろう。それを担いでの20キロの道程は思ったよりきつい。
もう少し。もう少し。とつぶやきながら歩く。
やっとSt Privat d'Alier に到着したのは15時過ぎ。
巡礼中はGITEというキリスト教の人が善意でやっている宿かホテルに泊まることになる。
GITEの料金は基本的に寄付制か10ユーロから20ユーロ(素泊まり)となっている。うちらもできればGITEに泊りたいと考えていた。でも泊り方が分からないからどうしよう・・・・と思っていると、この町にくるのに途中何度も追いついたり抜かれたりしていたマダムグループがいた。聞くと目の前のGITEに泊るから一緒にきたらいいわよといってくれる。ありがたくついて行く。
GITEの奥さんは笑顔の素敵な方でうちらの事も笑顔で迎えてくれた。
彼らの家の3階が巡礼者の人達の階になっていた。広い部屋にベッドがたくさんあってシャワートイレ、コーヒー紅茶など用意してくれいる。すごく綺麗な家。
奥さんのマリーさんが「夕食は食べる?」と聞いてくれる。
食べたいけどお金はいくら払えばいいの?と聞くと
「私達はクリスチャンだから巡礼者の人達のお手伝いをしているの。だからあなたの好きな金額を払ってくれたらいいわよ。」といってくれた。
夕飯までの時間、町を散策。
こじんまりとしたかわいい町。10分あればまわれてしまう。
でも、もう脚が痛すぎるから宿に戻って夕飯までのんびりと過ごす。
夕飯は驚くほど豪華だった。
豆のサラダ、豚肉に人参とグリーンピース、めちゃおいしいパン、6種類の食べ放題のチーズ、籠に山のように盛られたフルーツ達。それに赤ワイン。
本当にびっくりした。こんなに豪華な食事がでるのか。
みんなフランス語で話が盛り上がっている。英語の話せるデビットが通訳してくれる。
案の定、日本の宗教の話になった。これはふられたくない話題だけど仕方ない。
サトが無宗教だというとみんな「ふぅむ・・・」という感じだった。
日本の宗教観についてはなかなか分かってもらえないだろう。
お腹いっぱい食べ終わると、みんなも疲れがでてきて眠くなり22時には就寝。
明日は7時から朝ごはん。
GITEって不思議なところ。
asa

0 件のコメント:

コメントを投稿