電波の状態もあり写真はアップできないのでしばらく文章のみで報告します。雰囲気は何となく想像、もしくは南仏のパンフレットを片手にご覧ください。
4月22日(土)
朝からインフォメーションセンターにいったり、巡礼グッズを探したりで忙しく動き回る。
情報は巡礼にでてみないとはっきりいってわからないと思ったので途中で諦める。
パリでの遊び飲み疲れも重なり、少し昼寝しようと宿に戻るとうちらの部屋の空いているベッドにスイス人の父娘の2人がきた。もうすでにここまで1週間歩いてきたという。それよりもすごいと思ったのが年頃の女の子と父が2人で旅するなんて日本人ではそうそうない事。とても仲が良く、フレンドリーで素敵な父娘だった。彼らも明日出発だから道中また再会できたらと思う。
彼らによると今夜、19時から教会で何かあるらしいという。
うちらも見に行ってみる。大聖堂へ行くまでにも趣きのある石の道が続く。建物も15世紀のものや16世紀のものばかり。中世の巡礼者達と同じ道を歩いてると思うと少し嬉しくなった。
ここLe Puyの大聖堂には黒い聖母像が奉られている。小さいけど存在感のある綺麗な聖母像だ。
この大聖堂は回廊や石の組み方が素敵だ。正面からは町を見下ろす事ができる。巡礼者達はここからみんな出発したらしい。
大聖堂に入ってみると、黒い聖母像の前でキリスト教の人達が白い服を着て綺麗な声で歌っていた。しばらく聞いていると声のトーンは違うけど日本のお経と同じように聞こえてきた。いろいろな宗教があるけどみんな一緒だと思う。和風とか洋風とかそんな感じの違いなだけだと思った。20時半からは三角の目出し帽を被った人たちが大きな十字架やキリストの服などを持って大聖堂の周りを歌を歌いながら歩く行事が行われた。どういう意味があるのかわからなかったけど、この町の人には大事な行事らしくたくさんの人が来ていた。一周し終えるとまた大聖堂の中に入って、子供達がキリストに向かって聖歌を歌う。その声の綺麗なこと。その綺麗な声が教会内では壁に響いて更に神聖な声に聞こえる。子供達が歌っている間にキリストの像が黒い聖母像の前に運ばれてきた。みんなそのキリストの前に膝をついて何か祈りごとをして帰って行く。うちらも見よう見まねでやってみた。
キリスト像の前に行くと、像があまりにも良く出来ていて信者の人ならこの像にキリストの魂が入っていると思ってもおかしくないなと思った。私は怖いのと本当の信者ではないという理由で像に触れる事はやめておいた。
明日からキリスト教の巡礼の道を歩く。
無宗教のうちらでも何かを悟る事ができるだろうか。
asa
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