10月16日
7時半起床。
アサはまだ寝ているので一人で朝食。
朝ごはんメニューの中では高い値段のする(25B)コンティネンタルブレックファーストを注文したが、出てきたのはスクランブルエッグ、パン、バター、マーマレードのみ・・・どうやらマーマレードとバターが高値のため、値段が高いだけだったようだ。豪華な朝食を期待していただけに残念。
9時に出発し、ハウゼン行きのバスを捜すが、マーケットのある水曜日以外はハウゼン行きのバスはウクロからは出ていないとの事・・・・
予定していたメガブ行きはすでに出発しているため、いきなり途方にくれる・・・
「チャーターで500Bなら行くぜ!!」などの声を無視し、やや遠回りになってしまうが「違う町を経由してなら行くことが出来るのか?」と係員のおじいちゃんに確認すると、「日曜じゃからわからんけど、シンカタならたぶん大丈夫じゃろ・・・」ということを教えてくれたのでシンカタとやらに行ってみることに。
バス停ではちょこちょこと小競り合いがあるのだが、今日もお金徴収係の男の子が「もう満員でこれ以上は乗れないよ・・・」みたいなことを客に言った結果、怒った客に叩かれ、喧嘩になるという姿を見た。
しかし、すぐさま年上の男性2人が仲裁に入り事なきを得ていた。この仕事も大変そうだな。
ウクロからシンカタまではバスで1時間12B(60円)
たどり着いたところは、絵に描いたような田舎村・・・しかし一応幹線道路沿いの村のためバスは頻繁にやってくる。これは脈ありな感じだ。
しか~し・・・予想に反してハウゼンは未舗装路を内陸に突き進んだ先にある村のためかお目当てのバスはなかなか来ない・・・
バスターミナルの中ではヤギの群れが草を食い漁っている。(平和だなぁ・・・)
僕ら以外にもハウゼン行きのバスを待っているおばちゃんたちがいて、「あれも違う・・・ほんと、まったくハウゼン行きは来ないわねぇ・・・困ったもんだわねぇ・・・」みたいなことを大して困ってなさそうな顔で言ってくる。
待っている人がこれだけいるのだからバスも何とかあるはずだろう、と思いつつも最悪の場合を考え、1人でシンカタの村の偵察する。
結果・・・この村にはアサがお気に召すようなホテルは無い事が判明。バスが来なければ違う場所へ移動しないといけないだろう。
・・・・と、考えていたら砂埃を巻き上げながらオンボロバスがバスターミナルに到着!!
「また行き先違うバスだわねぇ~!!」なんて先ほど笑いあっていたおばちゃんたちも一安心で「よかっただねぇ、中国のお二人さん!!」と声をかけてくれる。(言葉が通じない以前に日本人と言う概念が無かったようで途中で説明を諦めた・・・)
バスの中では陽気なおばちゃんたちが、バス停の物売りさんから購入したポップコーンらしきものを僕らにわけてくれた。出来立てだからか香ばしくて美味しい。
悪路をガタゴト走ること1時間ちょっとでハウゼンに到着。
まずは、このハウゼンの村においてありえないクオリティを誇るという噂の(6年前の情報だが)ゲラルタロッジへと向かう。
ここは事前にメケレのインフォメーションセンターで情報確認しておいた場所。
2人で600B(3000円)と昨日までの宿の約9倍の値段だが、ギリギリ許容範囲。
たまには豪華ホテルにアサを泊まらせてあげようと村人に場所を尋ねながら徒歩で向かう。
ゲラルタロッジは村から2kmほど離れた場所にあるようで、荷物を背負いトコトコと歩いていていたのだが、その道中、村人の子供らが「マネー」「マニー」「1ブル!!」と金をよこせの大合唱で押しかけてくる・・・・
どうやらゲラルタロッジという高級ホテルのお客達の中にはポイポイとお金を配る欧米人が多いようで、この周辺の子供らは思いっきり擦れている・・・・
途上国の子供は「金!!金!!金!!」ばかり言ってくるという旅行者がいたが、金を配る旅行者がいるからそうなるのだろう。
ゲラルタロッジ直前でも、1人の少年が車から降りてきて、「ゲラルタロッジまでまだ遠いから車で乗せてくよ、お金いくら出す!!」と言ってきた。
始めは「ここからあと2分ぐらいと聞いているから歩いていくよ!!」と答えていたが実にしつこく「お金いくら?いくらなら乗るの?」といってくるので。
「いらない!!1Bなら乗っても良いけど」と答えると
「1B!!ふざけるなFuck you!!」と言って逃げていき、遠くから石を投げてきた・・・・こういうのは気が重くなる・・・なんて嫌な子供なのだと・・・捕まえたら頭をゴツンとしてやりたい。
さて、案の定、そこから歩いて2分ほどでゲラルタロッジ到着。
敷地に入ると噂にたがわぬ高クオリティ!!これで600Bなら泊まっていこう!!
と、思い、従業員に「本日宿泊したいのだが、空きはありますか?いくらですか?」
と尋ねると。料金票を提示してくれた。
それを見ると・・・・・
一番安い部屋で2人で1000B(5000円)・・・高い方は1200B(6000円)
・・・・・ちょっとこれは・・・・想定の範囲外・・・・もちろん日本からダイレクトで来ていたら迷わず泊まるクオリティ・・・そして値段も、広大な敷地、大自然を見下ろせる大パノラマ、清潔な共用スペース、ホットシャワーetc・・・を考慮すれば驚くほど安い。
・・・・が、昨日までの350円と5000円には驚くほどの開きがある・・・どうするべきか???
2人揃って激しく動揺した気持ちを落ち着けるべく「とりあえずランチでもしてみようか?」とホテル併設のきれいなレストランでひとり90B(450円)のランチを食べる事に。(ランチ1人分で昨日までの宿泊代を越えているのだが・・・・)
さすが良いホテルだけありメニューも違う。
一品目はゆで卵、アボガドソース添えとビーツにバジルソースのかかったもの。
二品目はトマトソース(凝縮された甘みと旨み)と、ベジタブルソースのパスタ
三品目に山盛りサラダ
四品目に焼きバナナ、アルコールフラッペ
そして食後のコーヒー
と内容的には大満足。
日本ではコーヒー代で消えていきそうな90Bでここまでちゃんとしてくれれば大満足。
しかし・・・食べながら検討したが・・・ホテルは却下に。
この値段をエチオピアで出すなら、もっと贅沢が出来るはず・・・と。
贅沢ホテルはケニアのサファリでも泊まるし。
断念し、トボトボとバス停のある中心地まで歩いて帰る途中またもや子供に絡まれる・・・そして「メニ(money)!!メニ!!メニ!!」の大合唱。
中には背後ろからペットボトルの水を掠め取ろうとする子供まで・・・・これはいかん、いかんですよ!!と掠め取ろうとした子供が逃げようとした際に落としたサンダルをすばやく拾うと遠くの草原へと全力で投げ入れる(キャッチ&リリース)・・・大人気ないが「罪と罰」というものを子供のうちからきちんと理解しなさい・・・
さもなければ
「選ばれた人物は何をしても許されると思ったラスリーニコフ(だったっけ?)が金貸しの老婆を殺人した後、予期せぬ別の殺人を犯したことに良心の呵責を感じた事から”自分は特別な人間で無かったのだ・・・"と知り苦悩したように大変な事になるんだから。
ハウゼンの村に戻り、きれいなホテルを捜すと一軒見つかる。
ここも一泊200Bとなかなか高いが、部屋だけで見たら十分豪華。
アサも久々にきれいな部屋でほっとしたようなので決定する。
ホットシャワーを浴びた後、のんびり過ごす。最近のんびり過ごす事が板についてきました。
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