6月30日
本日の走行距離48km 計1150km
6時半起床。
昨日買いすぎたパスタの麺を消費するために朝からパスタを食べ、余った分を本日のお弁当としてタッパーに詰め込む。
片付けをし、8時に出発。
いよいよ峠だ。
”上ってみたら意外と簡単だった”と思えたらな・・・なんて夢想するが自転車旅2週間程度のうちらがそう感じるとは思えない・・・無事峠を越すことを目標としよう。
スタートして2kmから早速、上り坂が始まる・・・。
昨日の疲れもあり、体が若干重く感じるが、疲れがあってもなくてもきっと大変なのだろうから大差は無いだろう。
勾配は10%程度、時速6~8kmほどののんびりペースで少しずつ上っていく。
この先27kmで1600mちょっと上りますよの看板発見。
とりあえず27km走れば峠につくのだな。
序盤は、ひたすらゆっくり、5kmぐらいは地道に走る。
7kmあたりからアサに疲れが出てくる。
ので、急勾配のみ手伝い、その他は自力で頑張ってもらうという作戦に。
途中、トンネルに入ったり、なんだかんだと500m~1kmごとに休憩しながら進む。
しかしジワリジワリと太ももに蓄積されていく疲労。10kmあたりからかなりペースダウン・・・時速6km程度になってきた。
少し早いが弁当のパスタを食べ、エネルギー補給を図ることに。
そして更に上る。本日向かい風の影響でちょっとした下り坂でも前に進まず漕がなければならないのがキツイ。
土曜日ということもあって、近隣諸国のサイクリストたちがたくさん走っているが、みな荷物もなく軽そうだ。いいな。
半分過ぎた頃から2人とも余裕がなくなり、300~500mごとに一旦止まり、再び走り始める。それの繰り返し。
1kmずつ減らしていこう。と自分たちに言い聞かせ急がずのんびりと走る。
最後まで上れるのか?それとも途中でギブアップか・・・この時点ではまだ5分5分、しかしせっかくだから上りきってみたい。
上り坂の連続はもちろん大変だが景色はとても綺麗。水も山からの水を汲んで飲むことができるため美味しい。
傾斜は思ったよりも緩やかなのだが、塵も積もれば山となる・・・長く続くと太ももにズシリと疲れがたまってくる・・・
自分に余裕がなくなると、心の小さい人間になるもので、荷物を持たずに走るサイクリストの人たちや高速で走るバイク乗りを見ては「ズルイ人々だ」と勝手に感じ、心の中で無意味な八つ当たりをする。
残りが10kmを切った頃には200mごとに一旦休憩する始末・・・
このままでは進まないのでパンやお菓子を食べエネルギー補給。
しかし、700m程走ると効果が切れ再び体が重くなる。
チャリダーの人々はよくこんな峠を越えて世界一周ができるものだと感心する。
残り5km頃には急な坂道では30mも進まずに休憩することもしばしば・・・。
人造の湖を少し見学したあと、久々の平地になると一気に時速は20kmに上昇。
気持ち良く1kmほど走ると最後のつづら折りの坂道に。
峠のてっぺんあたりが視界に入ってきた。(なんとかたどり着きそうだ)
が・・・もちろんスパートする余裕はない・・・
残り2km程を数十メートルごとに休憩しつつ進んでいく。
展望台があるため増えてきた観光客の人々からバシャバシャと写真を取られるが、笑顔で応える余裕もない・・・
しかし相変わらず景色は最高。
パンに塗るためのヘーゼルナッツチョコレートクリームをダイレクトに舐めて最後のエネルギー補給。
そして上を目指して上っていくと・・・・
あれ・・・???
標識にグリムゼル峠2165mと書いてある。
・・・・あれ?着いたのか?
道が二股に分かれその後も坂を上がる道があったのでてっきり上らされるものだと思っていたのだが、突然の終了。
終了の時を願って走っていたアサは一気に緊張の糸が解ける。
時刻は16時前、結局8時間近くかけて29km走ったことになる。もちろん休憩時間がほとんどだが、それ込みで考えると時速3・5kmほど・・・徒歩より遅い・・・まぁそれでも無事たどり着いたのだから良しとしよう。
最後まで頑張ったアサも偉い。
峠越えなどは自分が言いだしっぺなので、最悪アサが走れなくなったら自分がそこから2台分走らなければいけないな・・・、と考えていたのだが、今回は自分にもそこまで余裕はなくほとんどを自力で走りきってくれたアサに感謝。
峠のてっぺんで記念写真を撮り、そこから下山。
下りは時速40km程度のため1時間もかからずで19kmほど先の町に到着。
本日は無理をせずはじめに見つけたキャンプ場に宿泊決定。28S(2300円)
テント設置、シャワー後、調理をしようとするとMSRで火が起こせない・・・ガソリン不足か、何かの不良か・・・
とりあえず持っていた缶詰でしのいだあと、あれこれチェックするとなんとか使えた。
パスタを食べ22時に就寝。
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