7月9日
本日の走行距離39km 計1651km
7時起床。
2人とも昨日の疲れが残っているため、今日の午前中は休養日とする。
コーヒーをMSRでしっかり沸かして飲みながらの朝食。やはりコーヒーは熱いものに限る。
朝食後、アサは2度寝。
僕は日本から持参しつつ未だに読破していない文部省発行の肢体不自由児教育の本を久々に読み始める。
知識は本を読めばつくのだが、いかんせん実際に子供たちと関わっていないので最近の特別支援教育事情がよくわからない・・・今後社会復帰できるのだろうか???
重い腰を上げ12時にようやく出発。
連泊も可能だが、どうせなら違う町やキャンプ場を見たいので、本日は30kmちょっとぐらいの町にあるというキャンプ場を目指して移動することに。
出だしはレセプションのスタッフに聞いていた通り下り坂。
30分ちょっとでかなり下ってしまった・・・せっかく上ったのに勿体無い・・・。
これは本日は楽勝か、と思いきや、いつも通り淡い期待はあっけなく裏切られる。
途中国道沿いか、脇道か悩んだところを余裕をだして脇道に入ったのが失敗・・・そこから上り、下り、上り、下る・・・本日は一番高いFondoで988mなので余裕だろうと思っていたのだが、アップダウンが入るときつい。
しかし、脚力がついてきているので時速6~8kmでなら問題なく進む。
リンゴ園を見ながらせっせと進んでいく。
今日は、休憩用のおやつがポテトチップスしか無いという問題を抱えていたため、スーパーを探しながら走っていたのだが、シエスタ休憩で12時から16時まで休みの店ばかり・・・すっかりシエスタを忘れていた。
15時頃見晴らしのまずまず良い場所で切り札ポテトチップスを投入し、ラストスパート。
15時半に丘の上の町Fondoに到着。
町に入ってすぐにリンゴ屋を発見したので入ってみると1kg1Eとのこと。
喜んで4つ購入(1E)その場で2個づつ平らげて満足したあと、インフォメーションセンターでキャンプ場の確認。
どうやら3kmほど先のSarnonicoという町にあるようだ。
スーパーであれこれ買出し後(15Eも使ってしまった)キャンプ場までなだらかに下りながら進む。途中牧場があったので、ここでお願いしたら無料なんだけどな・・・と思ったが、清潔好きのアサはシャワーに入れないのが我慢ならないのでキャンプ場があるときは泊まるという契約通り、キャンプ場にたどり着くと
・・・・3ツ星
最近こんなのばかりである。
しかし「昨日のキャンプ場も思ったよりは高くなかったから大丈夫だろう、30E以下なら宿泊しよう」と値段を確認すると・・・・32・5E
・・・・予想してたより急に値段が上がっている
どうやら本日からハイシーズンに突入したようだ。
あまりの値段の上がり具合に動揺し、一旦考えさせてもらうことに。
1分間話し合った結果、キャンプ場には泊まりたいし、これ以上は漕ぎたくない。という意見でまとまり、渋々宿泊することに。
お金を払う際に、「プールとか電気とか要らないから少し安くならない?」とダメもとで確認すると、オーナーさんに確認してくれることに。
ダメならダメで仕方がない、と思いながら値段発表を待った結果・・・「あなたたちは若いから」と22・5Eと10Eの割引をしてくれた。(すいません、そんなに若くないんです・・・)
とりあえずシャワーと洗濯。
そしてコーヒーを飲みながらパンとリコッタチーズ、さらに本日購入したレモンのマーマレードも食べる。レモンのマーマレードは爽やかな風味でヨーグルトに加えても紅茶に混ぜても美味しそうだ。
おやつ後、キャンプ場の敷地内の散歩に出かける。ここにある野外プールは山々を見ながら泳げる素敵な場所。本日は休養日なので泳ぐことを控えたがこんな場所で泳いだら気持ちいいんだろうな。
敷地を出て少し散歩したのだが、湖沿いから山の上に上がってきて町の雰囲気が随分変わったように感じる。これは山の上の町だからかスイスやオーストリアに近づいたからかは不明だが可愛らしい町並みである。やはりうちらは海よりも山が好きなようだ。しかし山に行くためには峠を上らなければならない。だが好きなもののために頑張るのは良いことだろう。
散歩後、キャンプ場に戻ると敷地内を観光トレインが走っていた。いちいちすごいなこのキャンプ場は。
日本の”るるぶ”のような雑誌でヨーロッパのキャンプ場特集をしたら面白いのだろうな。
本日の晩御飯はニョッキに胡桃ペーストのパスタソースを和えたものと、ニョッキの煮汁に野菜のブイヨンと野菜ミックスを混ぜたもの。
ニョッキがうまい。日本ではそこまで美味しいものとしては認識していなかったが、本場の生ニョッキを購入したからかジャガイモの自然な甘さが感じられ価値ありの買い物であった。
胡桃ペーストは、ややオイリーであったため、美味しいは美味しいのだが日本人にはくどすぎて不向きかな・・・もしかしたらもっとソースの比率を少なめにしていれば良かったのかもしれない。
野菜ブイヨンの方はニョッキの味とうまくマッチして美味しかった。
食後にコーヒーを入れようとMSRで火を起こしていると嵐の前の嫌な風が吹いてきた。そんな中急いでお湯を沸かしていると、キャンプサイトのお隣さんでキャラバンに住んでいるおじいさん夫婦(マリオとラウラ)が「雨が降りそうだからうちのキッチンを使って沸かしなさい」と声をかけてくれた。
ありがたくキッチンを使わせてもらい火を沸かすと、「雨が降るからうちのキャラバンの中で飲んで行きなさい」とありがたい申し出。
イタリア語のみのマリオと会話をしつつコーヒーを飲んでいると、ラウラが手作りのパイナップルケーキ、ラスク、ポテトチップス、レモンジュース、赤ワイン、フルーツポンチ
と次々と食べ物を差し出してくれた。
それらをありがたく頂きながら、僕らがドイツから来てトルコに向かっていること、マリオたちは「避暑のために4ヶ月ここを借りて過ごすことにしている」、「あすの峠はそこまで大変ではない」、「地震は大丈夫だったか」などなどギリギリ理解できるイタリア語で話してくれた。イタリア語の中にはフランス語やスペイン語、そして英語に近い言葉があるのでそれらを軸に想像するとなんとなく理解できる。
豪雨になり、その間も4人で話す。
「明日も雨だったら出発をやめて、ここでご飯を作って食べていきなさい」と優しい言葉をかけてくれる2人。みんな優しいな。
「雷や豪雨はイタリアの音楽だ、子守唄にして寝ればよく眠れるぞ」とオシャレなことも言っていた。
21時半に雨が止んだのでお暇する。
歯を磨き、日記を書き22時すぎ就寝。今日も食べ過ぎてしまったな。でも素敵な時間を過ごせてよかった。
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