聖人ではなく心のままに→美人は3日で・・・→ただ前に進むだけの旅→都会は疲れる→初の１００km超え→また野宿

6月16日

本日の走行距離101.60km　計508.04km

7時半起床。

一人、読書をしながらアサの起床を待つ。昨日まで予定より長い距離を走ったので、今日はゆったりと休憩させてあげよう。

ライン川を眺めながら紅茶と読書で優雅な時間。

「カラマーゾフの兄弟」の中で、”もともと悪しき心を持つ人間が、聖人になろうなんてバカな話だ、そんな考えは失礼極まりなすぎて滑稽だ”というドミートリイの言葉について考えたのだが、確かにそうともいえるが、まぁ聖人になろうとせずに、自分の心のままに人に良いことをしようと思うことはそれはそれで良いことではないのかなと。

それが自分が気持ちよくなるためにしている偽善だとしても。

アサが9時頃起きてきたので、そこから朝食を食べ10時半頃ようやく出発。

まずは森の中をひたすら走り、原子力発電所の前を通過しながらドイツにも多くの原子力発電所があるのだなと感じる。

その後ライン川沿いの道をひたすらクネクネ走る・・・ちょっと遠回りしすぎだし、同じ景色になってきたので少し景観に飽きる。美人は3日で飽きるのだ。

その後もひたすらイチゴ畑の中を走る。

途中休憩を入れながらジワジワ進んでいくがやはり遠回りすぎる。

「急ぐことが旅ではない、じっくり見て回ることこそが旅なのだ」と、バックパッカー後半は思っていたのだが、自転車旅をはじめて数日の現在。とにかく進みたいとう気持ちに自分の感覚がなっている気がする。「ただ前に進むだけの旅がしたい」という初々しい気持ちもそれはそれで悪くないなと思う。（のんびり楽しむ余裕がまた持てていないだけなのだろうが）

そして少し急ぐことを決め国道沿いに走る。するとぐんぐん進む。

途中スーパーを見つけ買出しを行う。

その後もぐんぐん進んでいくはずが小さな町を走っている際に国道を見失う。

そしてまたライン川沿いに・・・

結局わけのわからないオフロードかつ景観が楽しくない部分を走らされるハメに・・・

こういう時は昼ごはん休憩。パン、バナナ、卵＆マッシュルームディップ。

その後、ライン川沿いと国道沿いを混ぜながら進む。

Karlsruheの街の外れにキャンプサイトがあるはずが見つけられず、都会を走ることに疲れ、この街の中を探し回ることはせず、街を外れてキャンプサイト、もしくは野宿場所を探すことに。

しかしどちらも適した場所が無い・・・。走行距離も初の１００km越えになってしまった・・・これ以上無理をしてアサの体にガタが来てもいけないので、適した場所ではないが、何とか人目につきにくい、川沿いの気の後ろにテントを張り、ドキドキ野宿に。

21時半就寝。

誰も来ませんように。