2012年5月30日水曜日

初のフランクフルト外→時速190km→川→神父のトーン→シャガールの青→目立つ指揮者→素敵なフレンチと恥ずかしい旅人


5月27

本日は野田さんの演奏の鑑賞をさせていただくため、車に一緒に載せていただき、マインツという街へ。
 そこまで高速道路を使ったのだが(日本とは違い無料)、基本的に、速度制限表示がなければスピード制限ほとんどなし。

なので130kmのスピード(帰りの瞬間最高速度は190km!!)であっという間に到着。

ドイツに来て3週間ではじめてフランクフルトの外に出た。

マインツはライン川沿いにあるため、かの有名なライン川を初めて拝むことができたのだが、やはり有名なだけあり大きな川だ。まっ茶色のメコン、アマゾン、茶色というか汚い(神聖だが)ガンジス、長い長いナイル、いろんな川(河)を見たけどライン川のゆったりとした流れも良いもんだ。

今後、この川に沿ってスイスを目指すのだな。

本日のコンサートは教会内で行われた。
神父さんの説法がしばし続き、絶妙なトーンで眠くなったあと、演奏開始。

今回は野田さんのコントラバス(正確には少し違う楽器)を中央に位置し、その他の楽器、歌い手とともに神をたたえる合奏。

バイオリンの演奏者の技術が高く感じたのと、コントラバスでこんな軽快な音色が出るんだなと新たな発見を感じながら楽しんでいたのだが、わりと短い時間で終了・・・

もっと聞いていたかったが、本日は神父さんのお説法が中心の様子。

下手な言葉を使わずに、11度、素敵な演奏を生で聴く。
そんな音楽を用いて社会にアプローチする。そんな発想もありだな、と感じる。

神父さんの説法が始まると、再び眠気に誘われる。人々を安らがせる声のトーンと眠りを導く声のトーンは近いものがあるのだろう。

お説法が終了したあと、散会し、野田さんにマインツ内の大聖堂と、シャガールがステンドグラス制作に携わったという教会を案内してもらう。

大聖堂は荘厳。
「キリスト教系の建物はなぜこんなに立派なのだろう?」「お金はどこから?」と思っていたのだが、寄付以外に、教会税なるものがあり、キリスト教に属す人の義務として支払うそのお金で賄っているようだ。(その費用も考え、最近ではキリスト教離れも進んでいるとのこと)

 




次に訪れた教会のシャガールのステンドグラスは、一見の価値あり。
教会に入った瞬間、ステンドグラスの青色に目を奪われた。
様々な青色、青の持つ包み込むような力を感じる。これは常に見ている空の影響もあるのだろうか?







 素敵な観光をしたあと、野田さんが今晩コンサートを行う別の街へ訪れる。

ここで昼ごはん、「できたら高くない店で・・・」とお願いしたのだが日曜日のため、そして野田さんのリハーサルまで時間が無かったため、目に付いたオープンカフェに入ることに。

こちらではマナー上、食事の前に飲み物を頼まなければならないので、炭酸水(大)を注文し、2人で分けることに(それでも5・25E

メニューの中で僕らの財布にも体にも優しいベジタリアン系のメニューを選び注文。

その後野田さんは今が旬のアスパラ系のメニューを注文しようとするが、時間がかかると言われ、「時間がないので別のところで簡単なものを食べてきます」と立ち去られた。

「それだったら僕らも簡単なところで良かったな・・・」と感じつつも、まぁ、こんな機会でもないと2人で外食などしないし、とゆったり食事を楽しむ。

焼きうどんとグラタンの中間の味のものと、トマトソース系の食べ物。どちらも及第点だが、最近美味しい食事ばかりで下が肥えているため、感動的な味ではなかった。
 そして量が多い・・・自転車旅をするため減量を始めたところなのに高カロリー食を大量に食べてしまった・・・。

コンサート時間までは大聖堂を中心に街を観光し、18時からいよいよコンサート開始。

今回のコンサートは、指揮者が最近発見した昔の楽譜の初演とのこと。
メンバーはプロの合奏にアマチュア合唱団という構成のようだ。

しかし・・・指揮者が目につきすぎるな・・・
合唱団が歌うときには指揮者も合唱団以上に大きな口を開けながら指揮をしている。

よほど思い入れがあるからなのだろうが、指揮者が目立ちすぎるのもあまりよろしくないのではないのかな・・・と感じる。

アマチュアと言っても澄み切った女性の歌や重厚な男性の歌は良かった。
オーボエ、バイオリンが今まで物より若干物足りないな・・・と感じる。(もちろん好みの問題なのかもしれないが)
 入場料は野田さんに少しおまけをしていただき一人10E
ヨーロッパで何度も音楽に触れる機会を持たせていただくことができるのは本当に幸せなことだ。

演奏終了後、本日鑑賞に来ていたフランクさん、ノブコさんと5人でディナーへ行くことに。
野田さんには「ディナーは僕らの懐に合わないので遠慮します・・・」と伝えたのだが、今回の店はフレンチで美味しいけど値段は安いから大丈夫とのこと。

せっかく強く誘っていただいたので行くことに決めたのだが、値段は、フランス料理にしては激安、旅人には厳しい・・・というものであった。

しかし、味はもう、間違いなく絶品。経費対効果で言えば経費<効果のこのレストラン。
ワインが美味しいのはフランクが選んでくれたからなのだろうが、セットメニューのどの品も美味しかった。

今回、懐事情もあるが昼食べ過ぎてお腹いっぱいだったので1人分のみ注文でシェアすることに。
しかし、それを見かねた皆さんが、僕らに少しずつ分け与えてくれる。
ありがたい以上に申し訳ない・・・もう少しお金に余裕がある時にドイツにこればよかったな、と感じる。
 会計も結局僕らは半額分ほど皆さんに負担させてしまった・・・。
これはいけない、何か皆さんにお返しできることをすぐにでも考えねば。

ちなみに今日のメニュー
・白ワイン
・パン&バター
・野菜の味の詰まったガスパッチョ
・鴨肉のリゾットinカシスソース
・ガトーショコラ等のデザート

23時半まで食事し、運動を兼ねて家まで1時間半ほどかけて歩く。
フランクフルトでお会いしている多くの日本の方々の優しさが身にしみる。
「自分たちも他の人たちに親切にできるように早くならないといけないな」とこの旅中に何度も感じていることを、再確認する。(反省だけなら猿でもできる・・・)
 

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