2012年5月19日土曜日

シンプルに表現することの難しさ→→喧嘩も必要→夫婦は似る→ヨーロッパでもマイペース→甘えすぎてはいけない


516

9時半起床。

朝ごはんを食べ、読書をした後、エニーテに周辺の見所を聞きくと「エッダ川沿いを歩くと綺麗よ」と言われたので、昼ごはんセットと、本を持参して散歩に出かける。

歩き始めてすぐに、ノブコさんから携帯に連絡が入り、「時間があるのであれば街を案内がてらパン屋を紹介してあげる」と行っていただけた。
時間であればいくらでもある僕たちは、このありがたいご厚意に頼り、一緒に街を散策させていただくことに。

自分たちでフランクフルトを歩く際には道に迷わないように大通り中心に歩いてしまうのだが、本日はあえて一本外れた道を中心に案内してもらい、都会にも関わらず緑あふれる街並みや、美味しそうなパン屋、ソーセージ屋、チーズ屋、そして銀行の建物の中に展示してある、ジュリアン シュネーベルさんの壁画を鑑賞する。

美術館ではないため、普通の観光客は訪れない場所にこんな壮大なアートがあるとは知らなかった。
絵を鑑賞しながら、画家であるノブコさんから、この作品の表現方法についての丁寧な説明や、絵を書くときにテクニックを駆使して難しく書く事は技術があればさほど難しいことではないが、それを単純(シンプル)に表現することは非常に難しいことなのだと教えられる。

確かに、表現することとシンプルにすることはある意味で相反する行為であるため、その両者のバランスを間違えると、シンプルだが、何も表現できていない作品になりかねない。

「単純に表現する」というテーゼは絵にかかわらず、文章や料理にも言えることなのだろう。

料理はシンプルに素材の味を有効活用しながら美味しいものを。

文章は不必要な修飾を用いずに要点を伝える。

これは自分の目指したい方向性ではあるのだが、いつの間にかごちゃごちゃしてしまうから困ったものである。

お目当てのパン屋兼雑貨屋で休憩を兼ねてコーヒーを飲みながら、「温和な雰囲気がする
ノブコさんとフランクさんも喧嘩はするのですか?」というような質問をすると、「喧嘩をしない夫婦は良い夫婦とは言えない」とのこと。

常に細かい小競り合いの絶えない僕らにはありがたいお言葉である。

さらには夫婦はどんどんお互いに似てくるとのこと。
これも確かに、僕らも結婚十年目で、価値観、性格、表情までも徐々に似てきているようで、「兄弟ですか?」と質問されることが増えてきている。

おいしいコーヒーのあと、白ワインを優雅に飲みくつろぐ。ヨーロッパでこんなにゆっくりくつろぐことができるとは、自転車の完成まで3週間待たされているのも「君たちはいつも通りゆっくり旅しなさい」ということなのかもしれない。

今回のお茶代も「今日は私が誘ったのだから!!」と言って、僕らのお金を受け取ろうとはせず、支払ってくださった。
 本当に、フランクフルトでは(タンザニアでもそうだった・・・)ご厚意に甘えっぱなしである、僕らもいい年齢なので甘えすぎないように気をつけないといけない。

店を出たあともゆっくり散歩しながらノブコさんの家の方まで帰る。別れ際、「また今度うちで一緒にご飯を食べましょう」と誘っていただいた。

家に帰ったあと、本日はチーズ、白ウインナーとノブコさんにプレゼントしていただいたドイツパンで晩御飯。

1時間ほど仮眠したあと、明日は祝日だからスーパーが閉まっていることを思い出し、スーパーで非常食を購入する。

22時半に帰宅し、日記を書いて就寝。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿