2011年10月2日日曜日

自身の世界から引き出す難しさ→成長著しい子供達→笑顔を取り戻したパンジー


9月29日

11時前起床。


アサも少し元気になったようで、久々にTOMOKAへコーヒーを飲みに行く。今日のコーヒーはいつもより美味しくない・・・仕込みの段階で煎り加減を失敗したのかもしれない。


その後、ミニスーパーへ行き、アサが欲しがったピーナッツバターを購入する。


そしてマザーハウス


すわる君、ひざだち君、どきどき君など数名は、一緒に働いている職員さんと目指すべき方向性が一致してきたので、本日はいつも職員さんが苦労している大仏くん(精神遅滞の2次障害として身体面の発達も停滞しており、座位、自力移動不可)の訓練を行うことに。


大仏くんは地面でのんびりしている分にはご機嫌なのだが、訓練はめっぽう嫌い・・・


関節の可動域を調べたが、特に問題は無い、しかしあぐら座位をさせようとしても腰に力が入らないため座る事が出来ない。


精神遅滞が影響しているのは明らかだが、それ以外にも経験不足により腰に力をいれるという行為を知らないのではないのかと考える。


アプローチとしては、経験不足を解消するために、「他動的にあぐら座位の状態を作り出し、その状態を維持するために必要な腰の動かし方、力の入れ方を学習させる」という所だろう。


まず、あぐら座位の状態を作り出すと、5秒もしないうちに泣く・・・・おそらく経験したことの無い姿勢を強制される、不快、不安が原因なのだろう。


しかし、嫌だからといって、このまま座位の習得を諦めた方が今後の人生に不利益がでるだろうから、ここは心を鬼にして座位続行。


1分ほど継続しても変化なし・・・ゆっくりとサポートを外すと前にぺたんと倒れていき、その後、自ら側臥位の状態に体位変換してようやく落ち着く。


今のところ彼は自分の落ち着く世界の中で生活しているようだ。


その後、もう一度同じ事を繰り返したが変化なし。


次に僕の足の上であぐら座位の姿勢をとらせ、揺らしながら行ってみると、少しは落ち着くらしい(それでもしばらくしたら泣く・・・)


今日はこれぐらいにしておく。

彼を彼自身の世界から引き出すにはけっこう時間がかかるかもしれない・・・僕が再び旅に出る前になんらかの変化が起きてくれれば良いが、ちょっと難しいかもしれない。


ひざだち君・・・2日間、訓練が無かったにもかかわらず、彼は徐々に課題を習得していっているようで、膝立ちもまだ僕のサポートに体を預ける事がほとんどだが、時折、自分の力だけで膝立ち状態を維持するために力を入れたりバランスを取る様子が見られるようになってきた。


ボールプールの縁を使ってのひとり座位は本日、サポート無しで25分座れるようになった(まだ維持できそうだったが、食事時間だったため中断)


彼は座ることによって視野が広がり、様々なものが見えるようになったことを楽しむ事が出来るようになってきたようだ。


この後、姿勢がもう少し安定したら、空いた両手を使って、彼の好きな遊びなどが出来るように訓練するとよいだろう。


その他、よつばい君、どきどき君、と今日始めて訓練を行ったのんびり君の体の揺るめを少し行う。


職員さんがすわる君の訓練を行い、座位が大幅に安定していることを喜んでくれた。職員さんに僕が行いたい訓練の意図も通じたようで、今後すわる君、どきどき君、よつばい君、ひざだち君の訓練は職員さんに戻しても大丈夫だろう。

ただ、実際に彼の日常生活が変わる為にはもう少し座位の安定が必要だろう。


食事は、やんちゃ君、すわる君、よつばい君と。本日リハビリを一緒に行わなかったためかすわる君がいたずら(食べない、食べ物で遊ぶ)をすることが多かった。



赤子部屋


まずは、離乳食を食べさせる。


僕らがはじめて赤子部屋に来た時は離乳食を食べる事が出来たのは3名だけだったのに、いつの間にか6名も離乳食が食べれるようになってきている。

彼らの成長の早さには本当に驚かされる。



今日パンジーが笑顔を思い出した!!



離乳食をえびす、ミッキー、ジョニーに離乳食を食べさせた後、大泣きしていたパンジーを抱きかかえると安心した表情に。


昨日の流れで、「アワワワワワ・・・・」という遊びをした後、パンジーの目の前で大げさに「アワワワワー!!」としたところ、目を細め、口を大きく広げる。



・・・・ん???今笑ったのかな???



と、思い再び繰り返すと、

今度は体を少しのけぞらせながら「アハァ」と小さく声に出して笑う。



おぉ・・・2週間前には人の顔を見ない、視線を合わせない、笑顔を見せないと完全に心を閉ざしていたパンジーに笑顔が・・・。



なんだか突然すぎて、びっくりだが、非常に嬉しい。


このまま、笑えない子供になってしまうのかと心配していただけに感無量である。


その後、パンジーが笑い方を忘れないように何度も繰り返す。彼女も10回ぐらいは付き合って笑顔を見せてくれた。


今のところは、僕にしか見せてくれない笑顔だが、今後、他の職員さんにも笑えるようになればと思う。


と、いうのも職員さんだけでなくシスターもいつまでも泣き止まないし笑わない彼女との距離を次第に遠ざけてしまったようで他の子に振りまくような笑顔をパンジーには見せていないのだ・・・(気持ちはわからなくもないのだが・・)


今後パンジーに笑顔が戻れば、きっと職員さんたちも今より愛情をもってパンジーに接してくれるだろう。


だから僕らがいる間に彼女の笑顔をしっかりと取り戻し、職員さんとパンジーの関係性も深めておきたい。


今の状態で僕らが出発してしまうと、せっかく開きかけた彼女のこころが再び閉ざされてしまいそうなので。


他の赤子と今日は遊ぶ時間が若干少なくなってしまったが、今日は僕とパンジーにとって記念すべき日なので許してもらおう。


今日は気分よく帰宅。


晩ご飯はローカルレストランでミックスグリルを食べる。アサは食欲が無いと言う事なので付属のスープとパン、そして肉少々で終了・・・と、思いきや、帰りにケーキを2個購入し食べる。


夜はのんびり。

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