2011年9月19日月曜日

三位一体教会→潔癖アサの苦悩→コーヒーセレモニー→過程というスパイス→ラザニア


9月14日

10時起床。

風邪薬のためか、睡眠不足のためか、アフリカで気を張っているためか、はたまた標高が上がったためか、昨日は恐ろしくよく寝た。

おそらく全ての要因が関係した結果なのだろう。


起きて、シャワーを浴び、クッキーを食べ、11時にようやく外出。


情報ノートに書いてあったクラブサンドイッチを食べに行く事にしたのだが見つからなかったので今日は諦め(諦めが肝心)、エチオピアで一番大きい教会「三位一体教会」とやらを見にいくことに。

宿から徒歩30分ほど。


歩きながらアサは「昔ミャンマーを旅行した時みたい」と言ってきた。

なぜかと聞くと「汚いし、この先好きになれるかわからない・・・というか好きになる自信が無い」と。


たしかにきれい好きというか潔癖症気味のアサには”汚い、気を張らないといけない、人が信用できない、何となく黒くて怖い”というアフリカはきついのかもしれない。


ミャンマーは人の良さに助けられ、最終的にはアサも好きな国になったのだが(汚いのは最後まで苦手だった・・・)今回はどうなることやら・・・まぁどうしても無理ならば早めにアフリカを出ることもあるかもしれない。


個人的にも久しぶりに好きか嫌いかわからないという判断不能の国だなと感じており、それが嬉しい。

良くも悪くも旅慣れてきており、「アジア、ヨーロッパ、南米」の違いが、「秋田、東京、大阪」の違いにぐらいしか感じなくなってきていたので。


久々に未知のところに来ている。それだけでワクワクする。


結局、三位一体教会は入り口がわからず敷地内らしきところをウロウロしていたら、入場料30bだぞと言われ、それならまぁ良いか・・・と見学を諦めた。


次にインフォメーションセンターへ行く事に。

そこまでさらに徒歩30分。


標高が2500mほどあるためか若干息苦しい。

ミニバスを使えば早いのだろうが、初めて訪れた町は歩いて周る方が実際的な広さや雰囲気をよく感じられるので本日は徒歩。


アサはミニバスが汚そうという理由で徒歩を希望しているようだ。


「アフリカは貧しい」とよく言われるが、「そうではない人も多くいる」という当たり前のことを歩いている間に再確認する。


しかし、貧しい人の割合は他の国より確かに多いのかもしれない。


インフォメーションセンターで、エチオピアの見所などを聞く。

北部の歴史的な町と湖、南部の自然と民族を勧められた。


「治安はどうか?」を聞いてみると「危ないという事は無い。とても平和な国だ。

だが、甘い言葉で近づいてくる人達は信用しない事。」と言われる。


最後に空港からのミニバス料金を聞くと一人最大5bとのこと。昨日は20b払ったので荷物代を5bずつとられたと考えればまぁ適正価格だったのだろうか。


そしてスーパーで買出しをした後、インフォメーションセンターで聞いた観光客用の店でコーヒーセレモニーを見ることに。


これはエチオピアで一番楽しみにしていたことなのだがさっそく見ちゃいます。

たぶんほかにも見所はあるはず。(もしそれ以上に見所が無い国であればさっさと出て行けばよいのだ)


お勧めの店は1週間前に出来たばかりらしくとてもきれい。


ここで、「コーヒーセレモニーを見たい」という旨と「料金はいくらか」という点をウェイトレスのお姉さんに聞いてみると、英語はほぼ話せないようで「コーヒー・・5B」と言われる。


まぁ5Bということは無いだろうがインフォメーションセンターで一人50Bぐらいと言われていたので大丈夫だろう。

とコーヒーセレモニーを見ることに。


たまたま暇していたオーナーさんが店を案内してくれた。


全ての椅子に木彫りの細工をしているなど、今後「歩き方」や「ロンリープラネット」に載ることは必至だろう。


オーナーさんが「蜂蜜と葉っぱ入りの酒」を飲ませてくれた、甘い薬用酒という感じで美味しくは無いが、興味深い味だった。


さて、コーヒーセレモニーだが、基本的にはセレモニー中に3杯のコーヒーを飲むようだ。


まず一杯目に本日使う豆のコーヒーを味わう。


次に、本日の豆をお客の目の前で煎り(鉄板の上に乗せた生のコーヒー豆を炭で煎っていた)それを手のひらサイズの臼で細かく砕く。


そして炭火でゆっくり温めたお湯で2杯目を入れる。


文章で書くと数行だが、実際にはこの過程で40分ほど。


途中、炭の中に香草の粉末を入れ自然のお香を炊いてくれる。


この旅に出てから「炭のある生活は良いな。」とよく感じる。


火を起こすのも火力を維持するのも大変なのだが、時間をかけて手間隙かかっているからこそ、それによって作られた食事がより「大切なもの」と感じるのだろう。


文明の進行により手間隙という「過程」を切り取られ、レンジで1分温めたら美味しいご飯が出来てしまうようになった。

自分で育てた野菜が美味しく感じるように、口に入るまでの過程というのはきっと重要なスパイスなのだろう。

食の大切さを忘れかかっている僕らにはこのスローライフが必要かもしれない。


入店から3杯目のコーヒーを飲み終わるまでに2時間。


非常にゆったりした時間を過ごす事が出来た。


さてそろそろ帰ろうか。と、会計を聞くと・・・・・・


値段を聞いてビックリ・・・・一人100B(500円)と来た。  ・・・高くは無いのだが、コーヒー一杯が5B(25円)なのと比べるとずっと高い・・・


大きな店であり、ぼっている感じは無い、予想より値段が高く、驚いている僕らを見て「高い???」と尋ねてくる、正直に「思ったより高かった・・・」と告げるとオーナーさんが「2人150B(750円)」で良いと言ってくれた。


なんだか申し訳ないがお言葉に甘える事に。


イスラエルではコーヒー一杯350円することもあったのだが、エチオピアではコーヒー3杯ずつと山盛りポップコーン、セレモニーを見て同じ値段でも高く感じるのは不思議なものである。


その国の物価に自動的に換算する習慣がついてしまっているからかもしれない。


今回のコーヒーセレモニーは大満足であった。


晩ご飯は情報ノートに書いてあった「pizza pizzaレストラン」でラザニアを食べる。

少しスパイシーでジューシーなミートソースにラザニアの生地。これは美味い。


さすがイタリア文化を受け継いでるだけありなかなかレベルが高い。

エチオピアでイタリアンとは全く想像していなかったな。


18時に宿に戻る仮眠し、20時に目覚め、映画「笑いの大学」を観て寝る。面白かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿