7月11日(土)
朝9時にゆっくり起きて荷造り。11時に荷物をマドリッドの宿アルボルさんに預かってもらい散歩にでる。本日こそはトレドに行こうと思ったのだがアサがお疲れの様子。なので無理に観光をせずマドリッドの町でのんびりする事に・・・・しかし・・・・マドリッド滞在を決めた瞬間、アサは水を得た魚のように威勢良くピチピチとお洒落ショップを駆け回る・・・・「は・は・は・謀られたぁ~!!!!!!!」と思ったが、後の祭り・・・まぁまぁ、たまには・・・。
午後からは美術館近くの芝生を陣取りのんびりピクニックランチ。
そして気がつけば夕方。伸びきったゴムのようにダラダラとする2名。
本日は空港泊(野宿)なので夜ごはんの買出しにスーパーへ行くと、偶然チェガンと再会する。現在19歳のチェガンはアイルランドに留学中で、巡礼後に韓国の大学に戻るべきか否かを悩んでいた。そして今日「どうすることにしたの?」と聞くと「ピヤニストを目指す事にしたよ!!」と未だ自分の決断が正しいのか半信半疑ながらも自分自身で夢を見つけられた自信からか、顔を輝かせながら報告してくれた。
「すごいな若さって・・・」とおじさんになってしまった自分にはなかなか難しい思い切った転身。初めて出会った時はおどおどとして自分からは決して話かけてこなかったチェガンが巡礼中出会った3週間ほどの間に成長し、少しずつ話しかけてくるようになり、自分の夢までもを語ってくれるようになっていく様子を見ながら、若い子の成長は早いなぁ・・・とちょっぴりジェラシーを感じた。僕の中の「青春」というものの定義は「リスクを恐れることなく自分の夢に向けてアタックできる期間」なのだが、チェガンはまだ「青春」の時代にいるのであろう。それでは自分は果たしてどうなのだろうか・・・おそらくやりたい事をしながらもある程度計算し、リスクを犯さない無難な道をとるようになってしまっているのだろう・・・・しかし、それはそれでよい。リスクを犯す事が出来ない理由というものが僕には出来たのだから。その事を喜べるような人間になれば青春が終わり晩秋となってもけっして寂しくは無いのだろう。
20時に荷物をとりにアルボルへ戻り(アルボルのオーナーさん夫婦長い間荷物を預かって頂ありがとうございました。)21時にメトロに乗って飛行場へ。
飛行場に到着し、いつものようにベンチを探したのだが・・・・あれ???無い・・・
どうやら格安の飛行機ばかりが集まるようなターミナルのようで、同じように空港泊する旅人達は地面に横になり寝ている。僕らも固い床にタオルなどを敷き。あっという間に就寝。すっかり野宿が板についてきておる今日この頃。
Hoso
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