6月20日(月)巡礼59日目 20km
6時45分起床。昨夜ベッドバグの猛襲に会ったためか若干寝坊・・・しかしこの宿に泊まっている人達はのんびりしている人が多いようで(もしくは皆ベッドバグの猛襲に逢い寝られなかったのかもしれない)、ほとんどの人がまだ出発していなかった。朝食後8時30分に出発。出発の際に宿の従業員のおじさんが鐘を鳴らしてサンティアゴ到着を祈ってくれた。
本日は朝からすでに温かいを通り越し暑い・・・今後本格的に早起きを心がけなければいけないと2人で確認する。(たしか昨日確認したばかりだが・・・)
本日も小さな山越えがあると聞いていたのだが気がつかないうちに山越えではない迂回路の方を歩いてしまっていた・・・他の人もみな迂回路を歩いていたのでもしかしたら山越えルートが無くなったのかもしれないが山好きとしては残念。でも本日は2人とも若干足に違和感を感じていたのでちょうど良かったのかも。
本日の巡礼道は山の中を走る高速道路沿いの道といった感じ。自然はきれいだし道も整い歩きやすいのだが大通り沿いなのが残念・・・。
本日の会話の内容は「よく言えば若々しい、悪く言えばチャラった雰囲気に次第に自分達が付いていけなくなっている」ということ。もともと釣り立ての魚のようなピチピチさを売りにしていたわけではないのだが最近顕著にその傾向がでてきている・・・まぁいいやとも思うし、このまま老けて行くのはいかがなものかと話しながら歩く。最終的に「まぁいいか・・・」という結論で終わる。このあたりに僕らが成長しない原因がある気がする。
10kmほどの町でCAFE休憩。
後半戦は日ざしがきつい・・・今後フランス側後半のような灼熱の熱さの中を歩く日が続くのであろう・・・・
17kmの町でパン屋を発見。吸い込まれるように入っていくと(もしアサを駆除しようと思ったらゴキブリホイホイの代わりに素敵なパン屋を設置しておくのが良いであろう)リノを発見。昨日もパン屋で会ったのでリノもパン好きのようだ。せっかくなので一緒に昼ごはんを食べることに。ここのパン屋のパンも皮がパリパリで中がもっちりの優秀タイプ。
卵焼きが挟まったボカディージョ(バゲットで作ったサンドイッチ)とカフェオレを注文。
ボカディージョを食べながら、リノが飛行機のフライトチケットの予定変更のために電話をしたがっていたのを思い出し、「このパン屋にWIFIがあるみたいだから僕らのパソコンを使っていいよ」とパソコンをゴソゴソと取り出しているとその間にリノが僕らの食事代を払ってくれていた。「いいよいいよ、そんなことしなくっても!!」といっても「君らは何度も親切にしてくれてるから払わせてくれ」と譲らない。それならば、お言葉に甘えようと感謝し、パソコンを立ち上げたのだが・・・あれ??・・・WIFIが使えない・・・すでにお金を払ってもらったのに・・・気まずい・・・・・リノをちらっとみるとリノも事情を察してか何だか気まずそう・・・「WIFI駄目だったから食事代返すよ・・・」と言っても「いやもう払っちゃったからいいよ」と断られる・・・その代わりにパンとチーズを買って渡す(チーズまではいらないから!!と返される・・・)。その後CAFEのパソコンを使ってスカイプをしてもらいようやく繋がったかと思ったら「チケット会社が今昼ごはん休憩中だった・・・」と今回も駄目だった模様・・・人に親切をすることは難しい・・・・・今回は逆にリノに気を使わせてしまった」・・・・・と2人で反省・・・今後もっとスマートな親切さを見につける必要があると確認しあう。
14時前~POTARAというにチベットに縁のありそうな名前が気になるアルベルケを発見。シャワー洗濯、のんびり。宿のホスピタレイロ(管理人)と話をするが彼はたいしてチベットに興味は無いらしい・・・そうか、ホスピタレイロはころころと変わるから全員が全員チベット好きではないんだな・・・残念・・・僕らはチベットがとても好きなのでチベット話ができると楽しみにしていたのに・・・。
15時にクリスティーナと再会。どうやら彼女は昨日クレジットカードを無くし、手持ち40ユーロ(5000円)で大慌てだったようだが何とかメドがついたらしい。僕らもこんな田舎でクレジットカードを無くしてしまったら大変なことになってしまうので(ヒッチハイク巡礼に変わってしまうかもしれない・・・)気をつけよう。
夕方2人でBARに行きワインを1本注文しのんびりと飲む。気持ちよく宿に帰る途中韓国人ジュヨンとアメリカ人ハンナに再会、今晩ご飯を一緒に食べることに。
みんなで1km離れた町まで買出しに行くが「あと2km歩かないとスーパーは無いよ!!」と言われる・・・車無しの田舎生活は思った以上に大変なようだ。とりあえずみんなでBARでいっぱいやっつけてから(赤ワインをソーダで割ってレモン汁を入れたものがけっこういける!!)みんなの持ち合わせの食料をかき集め公園で夕食。(家なき子の集まりのようになっていましたが・・・)他の村でホスピタレイロ(管理人)をしていたカナダ人でビーガン(ベジタリアンのガチンコ版)の男の子も一緒に食事する、彼は本日50kmほど歩いてきたらしいマッチョな人物。
公園の地べたにみんなで座り持ち寄った食料を分け合いワイワイと食べる。質素だがみんなで食べると楽しい。
今晩はジュヨン、ハンナ、カナダ人のビーガン君は近くの芝生で野宿するらしい。みんな逞しいな。僕も昔日本を旅してた時はマクドナルドの遊具の中や、駅の構内などで何度か野宿をしたが最近はご無沙汰である。久々に・・・と僕が思ったのを見透かしたアサから「私は野宿いや!!」とのNG宣言が出たのでおそらく巡礼中は無理だろう。しかし、「野宿いや!!」と言いながらもこの旅の間だけですでに空港のベンチで5回は寝ている。空港内はアサの中では野宿に入らない、ということは囲いさえあればベッドが無くてもOKということか。アサも逞しくなってきているのであろう。
22時就寝。
Hoso
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