5月21日(土) 巡礼29日目 14km
本日は14kmというふざけた距離なので7時40分に起床。距離が短いのは昨日の疲れでも、どこか負傷したわけでもなく「パン屋が経営しているジットに泊まりたいから!!」という理由です。なんせパン好きのアサが「朝食にパン屋の焼き立てパンがたくさん食べられる」と言う噂を聞いてしまったものですから・・・。
ので今日は全く急ぐことなくのんびりと準備を行い9時過ぎに出発。本日も曇り空。歩きやすいのですが最近天候が下り坂なのが若干心配になってきた。
14kmだけなので「休憩を多くとろう」と言っていたのに気がつけばいつものように1時間半ちょっと歩いていたため、始めの休憩の時点ですでに残り半分。
後半戦も「ジットっていいなぁ・・・日本でジットみたいなの経営するのも楽しそうだね」という空想話に花をさかせる。
「巡礼宿をするならお遍路さんのコースか・・・」とか「いや、外国の人全然来ないだろうから広島とか奈良あたりにするか」とか「銭湯ツアーや、禅修業体験、酒蔵見学などオプショナルツアーをしてみよう」とか「お客来なかったらそれはそれでパン焼いたり、畑で野菜作ったりしてたらいいか」などと一通り話し合ったあと「資金がいるやん!!」という衝撃の事実に気がつき会話終了。
まぁ今のところ僕自身はもとの仕事の関係に戻りたいと思っているのだが、人生の選択肢の一つとしては楽しそうだなと思う。
その後、アサから「今日泊まるパン屋ジットでの朝食を食べおさめにして食事量を減らす!!」との発言が飛びだす。どうやら最近歩くだけじゃ消費できないぐらい猛烈に食べ続けているため(朝、昼ごはんは僕以上に食べています)これだけ歩いているにもかかわらずアサは太ってきているようです(笑)一応「そう、頑張ってね。」と言いつつも、多分無理だろうなと思ってしまう。禁煙でもダイエットでも成功する人と失敗する人の差が少しわかるようになってきた。おおむね「これを食べ終わったらダイエットし始めるわ」とか「これを最後の一本にして」と言ってダイエットや禁煙を始める人は途中で断念しやすい傾向があるようである。
本当に目的を達成できる人はダイエットなどを思いついたその時点からスパッと止めることが出来る人である。だから逆説的に言えばその時点で止めれない人は達成できないのかな・・・と。まぁ良い意味でアサが期待を裏切ってくれれば良いなと思います。
そんな会話をしていたら12時過ぎに目的の町付近に到着してしまう。さすがに早いので昨日に引き続き、芝生で昼寝。1時間ほど昼寝をしていると雲の間から太陽が出てきたので強烈な日を避けるように慌てて出発するモグラのような2人です。
そして2時前Arthez de bearnの「念願のパン屋GITE」到着!!・・・・と思ったら・・・・あれ・・・名前は「Gite du boulangere(パン屋のジット)」なのに肝心のパン屋が併設されていない・・・これはパン屋のジットではなくパン屋が副業でしているジットということだったのか・・・アサを見るとあからさまにガッカリしている・・・・テンションうなぎ下りです・・・しかし、しかたがないのでシャワー、洗濯を行いコーヒーを入れようと台所へ行くと・・・さっきまで無かった置手紙が・・・(どうやら誰かが先ほど来て置いていったようです)読んでみると「Satochiさん2名と~さん4名は町の中心にあるパン屋に併設してあるジットに宿泊です」と書いてある。むむむ・・・僕の名前はサトチではない・・・が、とりあえずそんなことはどうでも良い。シャワーどころか洗濯まで行ってしまったが、その事実が無かったかのように部屋を綺麗に片付け証拠を隠滅してから出発する。
そして歩いて10分ほどで念願のパン屋ジットに到着。1棟の建物の端にパン屋の売り場があり中央は作業場、そして売り場と反対側の端に僕らの宿泊するジットが。これならば「朝から焼きたてパンが食べれる」という噂も事実だろう。アサの気持ちも少しずつ上がってきたようです(よかったよかった)夜に宿の人が来るまでいつものスーパーCASINOへ行き、CASINOブランドのジェノベーゼソースを買ってきてパスタを作って食べる。いくら待っても宿の人が来ない。お金も払いたいし、巡礼のスタンプも押してもらいたい。それに肝心の朝食のお願いもしたい。なのに待てど暮らせど宿の人は来ない。はぁぁぁ。何か違う。もっと一日中パンの香りに包まれて・・・とか思ってたのに。パンの香りなんか全然しないし、GITEにいてるとパン屋という感じも一切しない。普通のGITEやん。これで朝食食べられへんかったら、何のために無理にこの村に予定をいれたのかわからん。もう少し歩きすすめていたほうが明日が楽になったのに。
これで明朝パン屋が開いておらずパンも食べれなかったら何しにわざわざこの村に泊まったのかわかりません。・・・魔女の宅急便のようなパン屋のGITEを勝手に想像して膨らませすぎた私が馬鹿だった。
全ては明朝にかかっています。どうなることやら。
Hoso 後asa
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