2012年6月28日木曜日

マット拾う→1000km超え→コーヒーに招待される→予定変更→GORE→ペーターの豪邸に宿泊


6月25日
本日の走行距離42km 計1041km

8時半起床。
食べ物のストックがほぼ尽きたため、朝ごはんはパンと蜂蜜、それにコーヒー。
昨夜から降り続いた雨はまだ完全にはまだやまない・・・キャンプ場の息子さんに聞くと、午後ぐらいから徐々に天気は改善するとのこと。

9時半に準備完了し、少しさくらんぼを頂いて出発しようとすると、エアマットが落ちて濡れているのを発見する。
レセプションに「これ誰かが落としていったみたいだよ」と報告すると、「この敷地にいる人のものではないから、捨てるか、もし君らが必要なら持っていっても構わないよ」とのこと。

現在、アサはフランクフルトの石川先生寄贈のマットで寝ているが、僕はTシャツなどを敷き詰めた上に寝ている状態だったのでありがたく貰っておく事に。
これでまた荷物が増えてしまったから何かを減らさねばならないだろうな・・・。

本日予定は、昨日電話連絡したペーター&マルガリータ夫妻の住むMurtenという35kmほど離れた町までの移動なので気楽な気分で出発する。

途中道の分岐点で相談していると、BMWに乗ってMarrmotの上着を格好よく着こなしたおじさんが、詳しい道を教えてくれた。
おじさんは本日、所有のボートにカバーをかけ忘れていたので見に行った所、沈みかかっていたとのこと・・・所有したらしたで大変なんだな。

さて、本日はアップダウンも少なく気持ちよく平地をひた走る。(本日で自転車生活1000mk超え)
途中、アサがお腹がすいたと言うのでスーパーで買出しを試みるもやはり高い・・・
しかし、食料は必要なので、パン、ゴルゴンゾーラチーズ、チョコレートドリンク、半額のソーセージ、へーゼルナッツクリームを計8・5S(700円)で購入する。

買出し後、適当な休憩場所が見つからず、自転車で走っていると次第に雨が強くなってきた、仕方がないので、人の家の前の大きな木下で雨宿りをしながらパンを食べていると、傘を差して犬の散歩をしているおじさんがやって来た。
目が合ったので挨拶をすると、「よかったらうちに来てコーヒーでも飲んでいかないか?」と誘いの言葉をいただく。
 雨も降っているし、本日は時間の余裕もいっぱいあるので、お言葉に甘えて尋ねる事に。

おじさんの家に行くと予想以上の豪邸。
室内にはセンスのよい家具。そしてとても綺麗に使われている。
上品な奥さんがチョコレート、ガレット、そしてコーヒーを持ってきてくれた。
コーヒーを飲みながら僕らが今後走ろうとしているスイスの道(ローザンヌ、モントレー方面)を相談すると、「スイスに来たのなら中央アルプスに行かなくて良いのかね?わしが小さい時には日本人はメンヒやアイガーを見るためにスイスに来ると習ったのだけど(笑)」とのこと。

そう言われると、そちらも気になるな・・・

ローザンヌやモントレーは道が平坦だからと言う理由と、名前を知っているからという理由で行く事を決めただけなので、「変更も良しかも・・・」と考慮してみる事に。

その後もイタリア行きは大変だから電車での方が良いと勧められる。これも検討の必要ありかな。
そしてなんと、スイス全土の地図を寄贈してくれた。「いや、これは2人にとっても貴重だろうから・・・・」と辞退したが、「いや、是非使ってくれ!!」とありがたいお言葉を頂いたので、今回もまた甘える事に。

本当に心も体も温まる素敵な時間を過ごさせていただいた。
2人にお別れして出発するも再び雨・・・雨宿りをしながら今後の道を考えていくうちに、「せっかくだから中央アルプスのほうへ行ってみようか」ということで意見が一致する。

問題は道のりが大変かどうかだが、今晩にでも調べてみよう。
雨が弱くなったときに走り、強くなったら雨宿り、という方法でジリジリ進む。これも石川先生寄贈のONYONEさんのゴアテックスの上着のお陰で全く上半身が濡れない。
このONYONE君は今後の旅の心強い見方である。というか、今思えば、ゴアテックスの上着無しの旅は少々無謀であったかも・・・というか不快度数がかなり高い旅になっていたであろうな、と改めて石川先生に感謝。

途中、木造作りの素敵な橋やワイナリー、牧場を越えていると、バックパックを担いで旅している人を発見する。
雨宿りをしながら、「きっと彼はスイスを歩いて旅しているんだな、追いついてきたらサクランボとチョコレートを渡してあげよう」と思っていたのだが、彼もどこかで雨宿りをしたのか再会する事は出来なかった。人に与えると言う事はなかなか難しい。

さらに走って森の中を突き抜けるとMURTENに到着。時刻は15時。約束の17時まで時間があるからゆっくり家を捜そうと、道を歩くおじいさんに住所を見せて場所を確認すると、「それは湖の反対側の丘の上じゃよ」とのこと・・・「戻るのか・・・しかも丘の上に・・・」まぁ仕方ない。
時間はあるし、本日は体力も使っていないので2人のんびり来た道を戻る。

湖沿いの公園でパンとチーズの昼ごはんを食べた後、最後になかなかハードな丘を押して上りLugnorreの村にあるペーターの家に到着。

家は思った以上の大豪邸。(自転車12台所有)それも湖を見渡す事が出来るグッドロケーション。
2人に挨拶をし、お風呂を勧めてくれたので1年ぶりぐらい(もっとかな?)の湯船に浸かる。極楽でもっと浸かっていたかったが人の家なので早めに出る。

その後、地図を見ながら今後のルートを相談していると、「中央アルプスなら明日車で行くからついでに乗せていってあげようか?」とのこと。

それは予想もしていなかったアイデアだ。
こういう時は流れのままに。

晩ご飯はラザニア、スイスワイン、サラダ、コーヒースイスパン、ミルフィーユ。
こんなご飯は物価の高いスイスでは諦めていたので非常に嬉しい。

食後、マルガリータは演奏会に出かけたので英語の離せないペーターと町観光。
フランス語とドイツ語のみのペーターとはカタコトのフランス語で。

Murtenの街は歴史的な佇まいが残る素敵な街、湖沿いということもあってか穏やかな雰囲気がする。
湖を見渡せるカフェでアイスとメレンゲを固めたこの地方の名物スイーツをご馳走していただく。

メレンゲを説明しようとペーターが説明するときにしきりと「キッキリキー!!」というので何のことかと思ったら、スイスでは鶏の鳴き声を「キッキリキー」と言うようで、鶏から生まれた卵の白い部分でメレンゲは出来ていると言いたかったようだ(笑)
うまく伝わらないと、「66歳を越えたら0歳児に戻るんだ・・・わしには何も出来ない・・言葉を話すこともできない・・・」とすねるお茶目なペ-ターと素敵な時間を過ごす。

ペーターの家の上にある丘の頂上からも晴れたらアルプスが見えるらしい。
家に帰って23時半就寝。

そういえばスイスの人口は800万人ぐらいしかいないようだ。「東京は1000万人ぐらいいるよ」というと「スイスの人口のことは恥ずかしいから内緒だぞ」と言っていた。
 

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