アルプストレッキング→ハイジの世界→アイガー北壁→注意一秒怪我一生

6月27日

本日の走行距離3km（徒歩は30km）　計1044km

朝起きて、テントのチャックを開けると・・・山が見えた！！

天気が良く。コーヒーを飲みながら山を眺める。

そしてアサが起きるまで日記を書く。

起きてくると同時に腹が減ったと言ってくるアサ。

 仕方がないので丘の上の村までパンを買いに行く。しかしこれが急な上り坂・・・荷物を積んでいないから走れるものの、荷物を積んだらこれは不可能かも。

観光地のためか、センター街には多くの観光客、日本人の姿が。久しぶりに日本の観光客を見るな。

パンを持ってキャンプサイトへ戻ったあと、アイガーを眺めながら（どれがアイガーかまだ知らなかったけど・・・）コーヒーとパンで朝食。

 素敵な時間である。

アサがパソコンをしている間はのんびり読書。

延泊手続き後、今日は歩いて山歩きすることを決定する。

山の中には高級レストランしかないとのことなので、再びパンを買いに坂道を自転車で上る。

買出し終了後、久々にバックパックを取り出し、調理器具やおやつを詰め込んでアルプスのハイキングに出発。

本日は昨日とは打って変わって素晴らしい天気。

歩きながら雄大なアルプス、可愛らしい村の家々が見ることができ楽しい。

温度も丁度良い。

久々にバックパックを担ぐのだが、やはりしっくりくるな。

思えば、以前のアジア旅以来、９年連れ添っているのだな。自転車旅にはかさばるけど、何とか日本に連れ帰ってあげたいな。

本日のコースは片道4時間ほどの長距離歩きコース。キャンプ場の受付で訪ねたら、「そこを歩けば全部見える」とのことだったので決めてみたのだ。

途中Grindelwaldの町を通り、いよいよ山にアプローチ。

上り始めると視界には”The Alps”の景色が広がる。

山があり、牛やヤギがおり、木造の家がある。うむ、ハイジの世界。

人懐っこいスイスの牛たちは手を出すとジャラジャラした牛タンでベロベロと舐めてくる。

可愛いが汚い。

さらに上る。途中から初級向けコースを離れ、中・上級向けコースの道を進む。

平日のためかハイカーも少なく気持ちよく歩くことができる。

少し疲れたらアルプスの天然水を汲んで休憩できるのが嬉しい。

雄大な景色においしい水とパン。

さらに歩き続けると残雪の残る場所が現れた。

今回は2人ともトレッキング対応の靴（僕のはウガンダの市場で買ったから偽物かもしれないが）で歩くため、安定して歩くことができた。

しかし、ここも一歩足を滑らせたら下まで落っこちていくんだろうな。

さらに歩くと、展望台のある地点。

そこには駅が。

なるほど・・・この4時間半の歩きも電車ならあっという間に着いたのだな。

しかし、電車代も片道で僕らの1日の生活費近くになるので節約体制の僕らには無理だったし結果お金をかけずに（体力はかけたが）素晴らしい景色を味わうことができてよかった。

アイガー北壁は”神々の山嶺”という本を読んで以来、気になっていた場所なので訪れることができてよかった。

日本で、ボルダリングをしていた時にも、本格的にトレーニングしている人たちの憧れだった場所。

せっかくなので少しだけ登ってみる。

もちろんロープもないから２mほどだが、この岩壁を攀じっていくクライマーたちは本当にすごいな。

素晴らしい景色を満喫したあと、さて下ろうか、と思った瞬間アサが足をくじく・・・

幸い大したことが無かったので、しばし休憩したあとゆっくり下る。今回は大事に至らなかったが、一瞬のミスが今後の旅行の命取りになりかねないので安全には気をつけねば。

降りる途中に持参した調理器具でスープ作成。アルプスの水を川から汲んでの調理はなんだかいいな。

食べたあと、さすがに疲れた足を引きずりキャンプ場まで戻る。

時刻は21時半・・・

本日11時頃に出発して10時間半もウロウロしてたのか・・・それは疲れるはずだ。

でも久々の山歩きは楽しかった。

スイスでこの景色を見ることができるように導いてくれたすべての人に感謝。

疲れた体でシャワー後、即座に就寝。