6月18日
本日の走行距離71km 計625.8km
7時半起床。
せっかくいいキャンプサイトなので(5ツ星キャンプ場だった)、朝ごはんも贅沢に、と敷地内のパン屋で大型バゲットを1・8Eで購入。
コーヒーを飲みながら、蜂蜜をたらしたバゲットをいただく。
久々にバゲットを食べたが、この辺はフランスが近いためか美味しいバゲットであった。(中身がしっかり詰まってモチモチしていた)
食後、のんびり片付けて9時半にようやく出発。
本日は国道33号線沿いを一気に南下する事に。
天気も良く、ドイツ南部の黒い森という地域の中を気持ちよく走っていく。(この辺は野宿したい放題だな)
順調に進んでいくものの、本日は2人とも体が若干重い・・・少し疲れがたまっているのだろうか?
30kmほど走ったところで小休憩しながら今後のルートを検討する。
もともとはライン川沿いにドイツ南西部をぐるりと回ってスイスに入ろうとしていたのだが、地図をよく見ると、このまま南東に走るとスイスの方へより早くたどり着けそうなのである。
しかし、南東に走るには峠越え(ほんのわずかだが)をせねばならないという問題が。
「スイスに行く前に練習を兼ねて走ってみては?」という僕の案に、アサは「今の脚力だと小さな峠も自信がない・・・」とのこと。
一人が不安を感じる場合は無理はしない。これは2人旅の鉄則なので、予定通りライン川沿いを走ることに。
もしかしたらスイスの峠越えも電車になるかもしれない。まぁ、成り行きに任せよう。
さらに自転車を漕いで走っていくと、legelshurdtの町でサクランボと、クランベリーの無人販売所を発見。
2Eで山盛りのクランベリーを手に入れ、それをつまみながら再び休憩。
そしてやや大きめの街offenburgに到着。
食材のストックが無くなっていたので、アサ希望の白ウインナー、野菜サラダ、チーズ、缶詰類などを購入する。
そして街の中にある学校(?)の敷地内の芝生で昼ごはん休憩。
アフリカやインドであればこんなに多くの荷物を運んで走っていれば注目の的なのだが、先進国ドイツではみな放ったらかしにしてくれるのが、楽であり(アサ)、寂しくもある(僕)。
そして大きめの街で恒例となった迷子にしっかりなる・・・。
しかし、数人の手助けの後、ママチャリに乗ったおばあちゃんが「あたしについておいで!!」と僕らを数キロにわたって先導してくれたのだが、おばあちゃんなのに速い(時速23kmほど)、疲れた体で重い荷物を積んで走るアサには付いていくのが必死だったようだ。
おばあちゃんの案内で無事街を抜け出し、平和な道をのんびりと走る。
途中、昨年歩いた巡礼の道のシンボルマークのホタテ貝の印をここで発見する。
もしかしたらここドイツからスペインまで歩くルートもあるのかもしれない。(確かに巡礼中にドイツから計3000kmほど歩いてきている男の子がいた)
のんびり走ったあと、friesenheimの町でイチゴを購入し、本日のキャンプ場があるschutterzellに17時前に到着する。
昨日に引き続きセレブなキャンプサイトに到着してしまったようだ・・・池があり、滞在費25E・・・高い。
到着後、お互い疲れていることもあり、些細なことで小競り合いを起こす。
敷地内の池で日焼けした体と頭を冷やし、疲れていたからイライラしていた点を謝る。
お互いが疲れているときこそ無意味な喧嘩をしないように気をつけないといけない。というか一人は疲れすぎない余裕を常に持っていなければならないのだろう(おそらく僕がすべきこと)
シャワー、洗濯の後、コーヒーを飲みながら休憩。前に宿泊していた人が残していったコップ2個をありがたく頂戴する。(また荷物が増えてしまった)
さすがお金持ち施設だけあり、処分していくもののクオリティが高い。
雨が降っているのでテントの中で日記を書く。
雨が止んだあと、池の近くで晩御飯。
本日購入した白ウインナーを茹でて優雅に食べる。自転車旅を始めてから自然に囲まれながら食事をする頻度がかなり増えている。これはとても贅沢なことだ。
毎日自転車に乗って走って、ご飯を食べて、寝るだけという。時間と体力の無駄遣いと言われれば否定しようのない生活をしているのだが、世の中にある無駄の多くは贅沢なものだということを考えると、旅とは贅沢な時間の使い方なのだろうと思う。
日本に帰ったあともこんな時間が持てたらいいんだけどな。
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