2011年5月7日土曜日

フランス→スペイン巡礼徒歩旅行9日目


5月1日(日)巡礼9日目 21km

昨日は本当にきつかった。同じ宿の人が「今日の28kmは一番しんどいところだよ」と

いっていた。昨夜ワインを2杯飲んだせいもあるけど夕食後、眠たくてたまらなくなりかなり早めの就寝にした。

朝6時30分に起床。朝ご飯を食べて7時50分出発。

今日は昨日に比べるとかなり楽な道のようで平坦な道が続く。朝から視界の広い高原を歩くのは気持ちがいい。牛達も朝からハムハムと草を食んでいる。その光景だけで癒される。

今日は少し登りがあるものの昨日に比べるとかなり楽チン。

だけど体全体に疲労が溜まってきている。歩き始めて10km越えると足の痛みが激しくなってくる。右足の親指の付け根と足裏がどうしようもなく痛い。

痛いからって変にかばって歩くと違うところを痛めてしまうから困ったもんだ。

せっかくの景色なのに頭の中は足の事だらけになってしまう・・・

なんとか気を晴らそうと思って「ハイジの歌」を歌ってみるが楽しそうな歌を歌っているとは思えないほど顔は痛みで険しくなっている。

どうしたものか・・・・

歩いては止まりを繰り返して少しでも前へ進む。私だけがこんなに足が痛いのかと思えば、同じペースで歩いてきたマリアも痛いらしい。私と同じところが痛むらしく座ってバナナを食べている。「痛いの?」って聞いたら辛そうな顔をしてきた。その横で旦那さんのクリスチャンが「クペ!クペ!」と笑いながら冗談を言っている。クペとは切るという意味。みんなしんどい時に冗談をいって笑わせてくれると少し痛みが和らぐ。しんどい時こそ笑わねば!と思った。

みんなに元気をもらいながら歩き進める。

今日は時間的に少し余裕もあるし暑いから高原に寝転がって花が咲く中、ゆっくり昼ごはん休憩を取る。気持ちいい。やっぱりお昼休憩はこうでないと。

昨日はゆっくり食べる余裕なんてなかった。しんどすぎてどこでもいいから座って少し食べてはまた進むといった感じだった。

今日は世界遺産の町Conquesにやっと到着する日。同じペースで歩いている人の中にもここを第一目標とか終点にしている人が多い。

急激な山道坂を30分下る。下り坂は私の膝を心配してサトが荷物をまたもや2つ担ぎ下りてくれた。ありがとう。

町に入ると石畳、石壁、ウロコ屋根の家が続きお洒落でかわいい雰囲気。

小さな町にいきなり観光客がどっといた。町の真ん中にある教会のステンドグラスとファサードが有名らしい。インフォメーションセンターでタンパンと呼ばれるファサードの「最後の審判」について解説してくれた日本語の紙をもらう。この町に日本語パンフレットがあったのに驚く。こんな山奥まで来るなんてさすが日本人。

わざわざ予約したのにも関わらずコンクのGITEはうちらだけ。しかも管理している人もいなくて箱にひとり10ユーロお願いします。といった方式。綺麗だしシャワーもトイレもキッチンもちゃんとしてるからいいんだけどなんか寂しい。

みんなは違うほうのGITEに泊まっているらしくもし値段が同じならみんなと一緒のところがよかったな・・・と思った。でも、たまには2人で窓から教会みながらゆっくり過ごすのもいいかななんて思っていると、サトは7時からベッドで寝息をたてている。

フランスは日が長い。9時になってようやく暗くなってくる。

日が落ちた後のConquesもなかなかいい。

asa

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